ミルクボーイ『24時間テレビ』で3年連続関西パーソナリティーに選ばれる安定感!漫才道を突き進む正統派へ
2022.08.25
『M-1グランプリ2019』の王者・ミルクボーイが日本テレビ系大型特番『24時間テレビ45』(2022年8月27~28日)で、読売テレビのチャリティーパーソナリティーを3年連続で務めることが決定した。メインパーソナリティーは、同局の中谷しのぶアナウンサーと黒木千晶アナウンサー。さらに、スペシャルサポーターとして人気アイドルグルーブ・Aぇ! group(関西ジャニーズJr.)も参加する。このメンバーが揃うのは今回で3回目だ。
関西を愛し、関西を拠点として漫才道に突き進む彼らには、もはや正統派としての安定感すら感じられる。そんなミルクボーイの内海崇さんと駒場孝さんに『24時間テレビ』について、そして目指す漫才道について聞いてみた。
【企画 : 吉井智也 / 取材・文 : 鈴木しげき】
早くテレビで観ていた『24時間テレビ』に戻れるように
――3年連続の関西チャリティーパーソナリティーに。まずは意気込みから。
内海 : 1年目、2年目は緊張していた部分もありますが、3回目ということで楽しんで頑張りたいと思っています。
駒場 : 今までよりはリラックスしてできると思いますね。どうしてもこれまでは緊張のほうが大きかったですけど、今回は楽しめそうだなと。そんな部分も伝わればいいなと思っています。
――コロナの影響を受けている3年とも言えますよね。
内海 : 僕らパーソナリティーをやらせてもらう以前は『24時間テレビ』に関わらせてもらったことがないんですよ。若手芸人ってステージを盛り上げたり、なんらかの関わりを持たせてもらってる人が多いじゃないですか。けど、僕ら、まったくなかったのでコロナ禍での経験しかないんですよ。
早く状況がよくなって、僕らがテレビで観ていたような、チャリティーに来てくれた人と握手とか、しゃべったりができればいいなと思いますね。僕ら、年配の方たちにも支持していただけてるので、けっこう募金額とかにも影響してくるんじゃないかなと(笑)。
――ミルクボーイは関西愛がスゴイですが、スペシャルサポーターのAぇ! group(関西ジャニーズJr.)も関西愛がスゴイですよね。彼らを見ていて「関西人だなぁ」と感じるところは?
駒場 : 本番中、ちょっとスベるじゃないですけど、ヘンな空気になることもあるじゃないですか。CМに入った時に、彼ら、悔しそうな顔してるんですよ(笑)。アイドルなんだから別に気にしなくていいのにと思うんですけど。
内海 : そういうところ、関西人かも。
駒場 : ちょっとダメージ受けてるんですよね。
内海 : 大喜利やったりムチャぶりにも応えてたり、スゴイですよ、彼らは。
関西で漫才をやれるのは最高の環境だと思っています
――ミルクボーイは関西の漫才道を突き進んでいるようにみえます。『M-1グランプリ2019』で王者になった後、お二人で活動の方向性など話し合ったりしたんですか?
内海 : それはもう、M-1に出る前からずっと大阪で漫才をやっていきたいと言ってましたからね。当初からの目標でした。ただ、優勝した時はまわりの先輩から「東京進出やな」とか言われましたが、落ち着いて考えてみて、やっぱり大阪を大事にする気持ちに変わりはなかったですね。
駒場 : そうですね。関西を拠点に頑張りたいとニュースにしてもらった時に大阪の師匠方から「おまえら、大阪におってくれるんやな」と喜んでもらえたんで、そこは間違いではなかったと。
――タレントとしてキャラクターの部分を伸ばすとかは考えませんでした?
内海 : 角刈りとか相方は筋肉とかありますけど、僕ら、漫才ではそのへんをあまりいじらないんですよ。
駒場 : M-1以降トレーニングの頻度が落ちて、僕、そんなマッチョでもないですしね。僕なんかまだ細い方ですというスタンスでいます。ですから自ら推すことはありませんね。
――そうですか。では、漫才において関西で活動する良さというのは?
内海 : やっぱり、『NGK』(なんばグランド花月)が最高の劇場やと思ってますんで、そこで漫才ができるというのが一番ですね。あと、師匠方が常に出られているのは『NGK』だけですので、そこで勉強できるというのも大きいです。具体的なアドバイスいただけますから。
駒場 : 桂文珍師匠は僕らのネタをずっとモニターで見てくださっていて、文珍師匠の出番の時に僕らのネタをイジってくれるんですよ。
内海 : 僕らの漫才のつかみでお客さんから何かをもらうネタがあるんですが、それも提案してもらったことがあります。「今、お客さんから五千円札をいただきましたー」となって「1万円札じゃないんですね」と嫌味を言ったら、「今は蔓延(万円)防止ですから」みたいな。
――(笑)。そのネタ、実際に使ったんですか?
内海 : 僕らでは使いこなせないので使ってません(笑)。けど、こういったシャレの効いたアドバイスをいただけるのは大阪にいないと味わえませんから。
駒場 : あと、なによりお客さんの雰囲気が温かいのはうれしいですね。
内海 : ロケしてても笑顔で寄ってきてくれますから。M-1で優勝した後など、おっちゃんがいきなり来て「バンザーイ!バンザーイ!」と祝福してくれたり。ホンマありがたいですわ。
――並行して東京の仕事もやってますよね。
内海 : 新宿にある劇場『ルミネtheよしもと』に行かせてもらってますし、番組に呼ばれたら出ますし、そこはありがたくやらせてもらっています。
駒場 : 舞台に出た時に「あっ、テレビ出てる人や」と思ってもらえることもデカいですしね。
――そして2022年、第57回上方漫才大賞の大賞を受賞されました。おめでとうございます! 以前から上方漫才大賞が目標と公言していましたが、改めて受賞の気持ちを。
内海 : M-1以降は上方漫才大賞が目標でしたからホンマうれしかったですね。親も喜んでくれました。やっと漫才の歴史に名前を刻めたというか、これまでの受賞者がスゴイ方たちばかりなので、同じ賞をいただけたのは感無量です。
駒場 : M-1は戦って獲る賞ですが、上方漫才大賞は選んでもらう賞なので、また違う喜びがありましたね。頑張ってよかったなと思いました。
――すでに大きな賞は獲りました。この先、どんな漫才コンビを目指していきますか?
内海 : そうですね、最強漫才師ですかね。立ってるだけでおもろい。出てきただけでウケる、みたいな(笑)。
ま、フツーにいつまでも大爆笑がとれて、見に来てくれた方が「来てよかった」と思ってもらえるような、そんな漫才コンビ。自分の中で「日本一やな」と思いたいですね。
――まだ日本一ではないと?
内海 : 違いますね。それは全然違います!
――関西一では?
内海 : 違いますね! まだまだ。8位です。
――(笑)。
内海 : いっぱい先輩がおるうちに最強を目指したいと思ってます。
駒場 : 僕は阪神巨人師匠に「ええ家に住んで、ええクルマ乗れよ」と言ってもらったことがあるんですよ。これ、若手に夢を与える言葉だと思うんです。それを実現したいですね。で、将来は自分が若手に言ってあげられるように。そこを目指します!
【ミルクボーイ プロフィール】
内海崇と駒場孝によるお笑いコンビ。ともに大阪芸術大学に在学していた 2007年に結成。『baseよしもと』『5upよしもと』『よしもと漫才劇場』と大阪・ミナミで若手芸人が出演する吉本興業の劇場を拠点に活動を続け、2019年に『M-1グランプリ2019』にて王者に輝く。第五回 上方漫才協会大賞 話題賞 受賞(2020年)、第六回 上方漫才協会大賞 大賞受賞(2021年)、第57回 上方漫才大賞 大賞受賞(2022年)など受賞歴多数。
関西を愛し、関西を拠点として漫才道に突き進む彼らには、もはや正統派としての安定感すら感じられる。そんなミルクボーイの内海崇さんと駒場孝さんに『24時間テレビ』について、そして目指す漫才道について聞いてみた。
【企画 : 吉井智也 / 取材・文 : 鈴木しげき】
早くテレビで観ていた『24時間テレビ』に戻れるように
――3年連続の関西チャリティーパーソナリティーに。まずは意気込みから。
内海 : 1年目、2年目は緊張していた部分もありますが、3回目ということで楽しんで頑張りたいと思っています。
駒場 : 今までよりはリラックスしてできると思いますね。どうしてもこれまでは緊張のほうが大きかったですけど、今回は楽しめそうだなと。そんな部分も伝わればいいなと思っています。
――コロナの影響を受けている3年とも言えますよね。
内海 : 僕らパーソナリティーをやらせてもらう以前は『24時間テレビ』に関わらせてもらったことがないんですよ。若手芸人ってステージを盛り上げたり、なんらかの関わりを持たせてもらってる人が多いじゃないですか。けど、僕ら、まったくなかったのでコロナ禍での経験しかないんですよ。
早く状況がよくなって、僕らがテレビで観ていたような、チャリティーに来てくれた人と握手とか、しゃべったりができればいいなと思いますね。僕ら、年配の方たちにも支持していただけてるので、けっこう募金額とかにも影響してくるんじゃないかなと(笑)。
――ミルクボーイは関西愛がスゴイですが、スペシャルサポーターのAぇ! group(関西ジャニーズJr.)も関西愛がスゴイですよね。彼らを見ていて「関西人だなぁ」と感じるところは?
駒場 : 本番中、ちょっとスベるじゃないですけど、ヘンな空気になることもあるじゃないですか。CМに入った時に、彼ら、悔しそうな顔してるんですよ(笑)。アイドルなんだから別に気にしなくていいのにと思うんですけど。
内海 : そういうところ、関西人かも。
駒場 : ちょっとダメージ受けてるんですよね。
内海 : 大喜利やったりムチャぶりにも応えてたり、スゴイですよ、彼らは。
関西で漫才をやれるのは最高の環境だと思っています
――ミルクボーイは関西の漫才道を突き進んでいるようにみえます。『M-1グランプリ2019』で王者になった後、お二人で活動の方向性など話し合ったりしたんですか?
内海 : それはもう、M-1に出る前からずっと大阪で漫才をやっていきたいと言ってましたからね。当初からの目標でした。ただ、優勝した時はまわりの先輩から「東京進出やな」とか言われましたが、落ち着いて考えてみて、やっぱり大阪を大事にする気持ちに変わりはなかったですね。
駒場 : そうですね。関西を拠点に頑張りたいとニュースにしてもらった時に大阪の師匠方から「おまえら、大阪におってくれるんやな」と喜んでもらえたんで、そこは間違いではなかったと。
――タレントとしてキャラクターの部分を伸ばすとかは考えませんでした?
内海 : 角刈りとか相方は筋肉とかありますけど、僕ら、漫才ではそのへんをあまりいじらないんですよ。
駒場 : M-1以降トレーニングの頻度が落ちて、僕、そんなマッチョでもないですしね。僕なんかまだ細い方ですというスタンスでいます。ですから自ら推すことはありませんね。
――そうですか。では、漫才において関西で活動する良さというのは?
内海 : やっぱり、『NGK』(なんばグランド花月)が最高の劇場やと思ってますんで、そこで漫才ができるというのが一番ですね。あと、師匠方が常に出られているのは『NGK』だけですので、そこで勉強できるというのも大きいです。具体的なアドバイスいただけますから。
駒場 : 桂文珍師匠は僕らのネタをずっとモニターで見てくださっていて、文珍師匠の出番の時に僕らのネタをイジってくれるんですよ。
内海 : 僕らの漫才のつかみでお客さんから何かをもらうネタがあるんですが、それも提案してもらったことがあります。「今、お客さんから五千円札をいただきましたー」となって「1万円札じゃないんですね」と嫌味を言ったら、「今は蔓延(万円)防止ですから」みたいな。
――(笑)。そのネタ、実際に使ったんですか?
内海 : 僕らでは使いこなせないので使ってません(笑)。けど、こういったシャレの効いたアドバイスをいただけるのは大阪にいないと味わえませんから。
駒場 : あと、なによりお客さんの雰囲気が温かいのはうれしいですね。
内海 : ロケしてても笑顔で寄ってきてくれますから。M-1で優勝した後など、おっちゃんがいきなり来て「バンザーイ!バンザーイ!」と祝福してくれたり。ホンマありがたいですわ。
――並行して東京の仕事もやってますよね。
内海 : 新宿にある劇場『ルミネtheよしもと』に行かせてもらってますし、番組に呼ばれたら出ますし、そこはありがたくやらせてもらっています。
駒場 : 舞台に出た時に「あっ、テレビ出てる人や」と思ってもらえることもデカいですしね。
――そして2022年、第57回上方漫才大賞の大賞を受賞されました。おめでとうございます! 以前から上方漫才大賞が目標と公言していましたが、改めて受賞の気持ちを。
内海 : M-1以降は上方漫才大賞が目標でしたからホンマうれしかったですね。親も喜んでくれました。やっと漫才の歴史に名前を刻めたというか、これまでの受賞者がスゴイ方たちばかりなので、同じ賞をいただけたのは感無量です。
駒場 : M-1は戦って獲る賞ですが、上方漫才大賞は選んでもらう賞なので、また違う喜びがありましたね。頑張ってよかったなと思いました。
――すでに大きな賞は獲りました。この先、どんな漫才コンビを目指していきますか?
内海 : そうですね、最強漫才師ですかね。立ってるだけでおもろい。出てきただけでウケる、みたいな(笑)。
ま、フツーにいつまでも大爆笑がとれて、見に来てくれた方が「来てよかった」と思ってもらえるような、そんな漫才コンビ。自分の中で「日本一やな」と思いたいですね。
――まだ日本一ではないと?
内海 : 違いますね。それは全然違います!
――関西一では?
内海 : 違いますね! まだまだ。8位です。
――(笑)。
内海 : いっぱい先輩がおるうちに最強を目指したいと思ってます。
駒場 : 僕は阪神巨人師匠に「ええ家に住んで、ええクルマ乗れよ」と言ってもらったことがあるんですよ。これ、若手に夢を与える言葉だと思うんです。それを実現したいですね。で、将来は自分が若手に言ってあげられるように。そこを目指します!
【ミルクボーイ プロフィール】
内海崇と駒場孝によるお笑いコンビ。ともに大阪芸術大学に在学していた 2007年に結成。『baseよしもと』『5upよしもと』『よしもと漫才劇場』と大阪・ミナミで若手芸人が出演する吉本興業の劇場を拠点に活動を続け、2019年に『M-1グランプリ2019』にて王者に輝く。第五回 上方漫才協会大賞 話題賞 受賞(2020年)、第六回 上方漫才協会大賞 大賞受賞(2021年)、第57回 上方漫才大賞 大賞受賞(2022年)など受賞歴多数。
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