眞島秀和さんにおっさんの夢を託しています。
2023.02.02
放送中のドラマ、「しょうもない僕らの恋愛論」(読売テレビ系)がお気に入りです。何がいいって、まずタイトルの「しょうもない」に惹かれます。原作は、原秀則さんの同タイトルの漫画です。「しょうもない」をタイトルにするくらいですから、原さんのご出身は関西だろうなと思っていたら、予想通り兵庫県明石市のお生まれでした。
と申しますのも、「しょうもない」は、てっきり関西弁だと思っていた私です。ただ色々と調べていましたら、他の地域の方も比較的フツーに使っているというご意見もあるようで、一概に関西弁とも言い切れないようではあります。まあいずれにせよ、全国の中でも関西人がもっとも「しょうもない」を使っていることは間違いない?と感じる私ですが、そのあたり皆さんいかがでしょう。ちなみに関西では「しょうもなっ!」と表現することが多いですね。「しょうもない」の「い」は省略しがちです。あ、すいません。それこそ「しょうもない」(くだらない、取るに足らない)話を頭から長々と。失礼致しました。
物語の主人公は、眞島秀和さん演じるデザイナーの筒見拓郎です。40歳を超えたおっさんですが、眞島さんが実に渋くて魅力的です。そして、渋いけれどカッコ悪さを出しているところが、これまたたまらないのです。ドラマのオープニングカットが毎回シャレています。初回は、可愛い小学生の女の子に笑顔で手を振っただけで不審者と勘違いされ、警察が出動するハメになります。第2回では、公園で野球をしていた少年が取り損ねたボールを拾って投げ返してあげる際、50肩?の痛みのため、ゴロでしか返せないという、なんとも情けないシーンがありました。まさにおっさん世代の視聴者には大きく頷けるところでしょう
でも、いずれも眞島さんが演じると、なんだかカッコいいんですよね。ずるいことこの上ありません。眞島さんは、読売テレビ制作のこの枠のドラマには、2020年放送の「おじさんはカワイイものがお好き。」以来の主演となります。「おじさん~」もそこはかとないカッコ悪さが実にチャーミングでした。
さて、今回のドラマの肝ですが、拓郎は大学生時代に思いを寄せていた女性の娘と出会うことで、自らの人生を考え直し一歩踏み出していくストーリーのようです。拓郎がかつて好きだった女性・安奈とその娘・くるみの2役を中田青渚さんが好演しています。くるみは安奈にうり二つですし、安奈が亡くなっているということで、もしかすると拓郎とくるみは恋に落ちるのか?と思えなくもありませんが、その可能性はなんとなく薄い気もします。キャストには、矢田亜希子さんが拓郎の高校の同級生で腐れ縁の森田絵里として出演していますので、拓郎と絵里の間にこれから新たに何かが起こってくるのでしょうか。いやもしかしたら、三角関係、さらには四角関係だってあるかもしれませんね。
いずれにせよ、おそらく拓郎はこれからますますモテることになるでしょう。何せ眞島さんですから。(笑)
平凡なおっさんである私のような視聴者は、眞島さんを通してつかの間の夢を見させてもらっているところです。
執筆者プロフィール
影山貴彦
同志社女子大学メディア創造学科教授
(メディアエンターテインメント)
コラムニスト
元毎日放送(MBS)プロデューサー・名誉職員
ABCラジオ番組審議会委員長
毎日新聞等にコラム連載中
著書に「テレビドラマでわかる平成社会風俗史」、「テレビのゆくえ」、
「おっさん力(ぢから)」など
と申しますのも、「しょうもない」は、てっきり関西弁だと思っていた私です。ただ色々と調べていましたら、他の地域の方も比較的フツーに使っているというご意見もあるようで、一概に関西弁とも言い切れないようではあります。まあいずれにせよ、全国の中でも関西人がもっとも「しょうもない」を使っていることは間違いない?と感じる私ですが、そのあたり皆さんいかがでしょう。ちなみに関西では「しょうもなっ!」と表現することが多いですね。「しょうもない」の「い」は省略しがちです。あ、すいません。それこそ「しょうもない」(くだらない、取るに足らない)話を頭から長々と。失礼致しました。
物語の主人公は、眞島秀和さん演じるデザイナーの筒見拓郎です。40歳を超えたおっさんですが、眞島さんが実に渋くて魅力的です。そして、渋いけれどカッコ悪さを出しているところが、これまたたまらないのです。ドラマのオープニングカットが毎回シャレています。初回は、可愛い小学生の女の子に笑顔で手を振っただけで不審者と勘違いされ、警察が出動するハメになります。第2回では、公園で野球をしていた少年が取り損ねたボールを拾って投げ返してあげる際、50肩?の痛みのため、ゴロでしか返せないという、なんとも情けないシーンがありました。まさにおっさん世代の視聴者には大きく頷けるところでしょう
でも、いずれも眞島さんが演じると、なんだかカッコいいんですよね。ずるいことこの上ありません。眞島さんは、読売テレビ制作のこの枠のドラマには、2020年放送の「おじさんはカワイイものがお好き。」以来の主演となります。「おじさん~」もそこはかとないカッコ悪さが実にチャーミングでした。
さて、今回のドラマの肝ですが、拓郎は大学生時代に思いを寄せていた女性の娘と出会うことで、自らの人生を考え直し一歩踏み出していくストーリーのようです。拓郎がかつて好きだった女性・安奈とその娘・くるみの2役を中田青渚さんが好演しています。くるみは安奈にうり二つですし、安奈が亡くなっているということで、もしかすると拓郎とくるみは恋に落ちるのか?と思えなくもありませんが、その可能性はなんとなく薄い気もします。キャストには、矢田亜希子さんが拓郎の高校の同級生で腐れ縁の森田絵里として出演していますので、拓郎と絵里の間にこれから新たに何かが起こってくるのでしょうか。いやもしかしたら、三角関係、さらには四角関係だってあるかもしれませんね。
いずれにせよ、おそらく拓郎はこれからますますモテることになるでしょう。何せ眞島さんですから。(笑)
平凡なおっさんである私のような視聴者は、眞島さんを通してつかの間の夢を見させてもらっているところです。
執筆者プロフィール
影山貴彦
同志社女子大学メディア創造学科教授
(メディアエンターテインメント)
コラムニスト
元毎日放送(MBS)プロデューサー・名誉職員
ABCラジオ番組審議会委員長
毎日新聞等にコラム連載中
著書に「テレビドラマでわかる平成社会風俗史」、「テレビのゆくえ」、
「おっさん力(ぢから)」など
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