【コラム】めっちゃオモロイ!彼女たちの犯罪
2023.07.28
夏ドラマもほぼ出揃った感じでしょうか?仕事がら、ほぼ全てのドラマの初回は見るようにしていますが、齢を重ねてきますと、「さすがにこれは自分の世代にはしんどいな」と思うものも正直あります。ですが逆に、「これめっちゃオモロイ!」という作品に出合うと嬉しくなるものです。気に入ったドラマが数本あると、1週間が経つのが早いですよね。
「彼女たちの犯罪」(読売テレビ制作)に今とりわけハマっています。7月20日に始まったところなので、まだお気づきでない方も十分間に合います。深川麻衣さん、石井杏奈さん、そして前田敦子さんという魅力あふれる女優陣に対し、毎熊克哉さん、野間口徹さんといういい意味でクセのある男優陣という豪華なキャストです。そうそう、「謎の女」さとうほなみさんの存在を忘れてはいけませんね。みなさん実にいい味を出されています。
ネタバレを書くのは趣味ではありませんので、ほんのさわりだけをお伝えすると、深川さん演じる日村繭美は大手アパレル企業で働くキャリアウーマン、石井さん演じる熊沢理子は念願叶って刑事課に配属されたばかりの熱き女性、前田さん演じる神野由香里は元看護士で医者と結婚し、見かけ上何不自由ない日々を送っています。3人はいずれも「普通の幸せ」を願っている女性たちですが、それぞれ現実は違うようです。
互いに面識はありませんでしたが、由香里の夫(毎熊さん)の浮気発覚などから互いにつながりあうのです。そして静岡の沖合で発見された「女性の遺体」、彼女は誰なのか。時間軸を進めたり戻したりしながら物語は展開しますが、決してややこしくはなく、スムーズに没入することができると思います。サスペンスなのですが、それぞれの女性の生き方がウエットに絡み合って、ちょっと懐かしい昼ドラ的な要素も楽しめます。ここしばらくありそうでなかったテイストのドラマなので、若い人には新鮮かもしれません。
サスペンスドラマにつきものなのが「謎解き」ですよね。ドラマの原作は、横関大さんの同名の小説です。実はさきほど本屋さんに行ってきたのですが、買おうかどうしようか迷いに迷った末、買わずに帰ってきました。今、そのことを若干後悔している私です。結末を知りたいような、知りたくないような・・・。時に原作とドラマで結末が異なるものもありますが,「彼女たちの犯罪」はどうなのでしょう。もう一度本屋に行こうかな?
先だってお亡くなりになった森村誠一さんの代表作のひとつ「人間の証明」が映画化された際、「読んでから見るか、見てから読むか」というキャッチコピーが大流行しました。もう45年以上も前の話ですが、実にいいコピーだなと今でも思います。
「彼女たちの犯罪」(読売テレビ制作)に今とりわけハマっています。7月20日に始まったところなので、まだお気づきでない方も十分間に合います。深川麻衣さん、石井杏奈さん、そして前田敦子さんという魅力あふれる女優陣に対し、毎熊克哉さん、野間口徹さんといういい意味でクセのある男優陣という豪華なキャストです。そうそう、「謎の女」さとうほなみさんの存在を忘れてはいけませんね。みなさん実にいい味を出されています。
ネタバレを書くのは趣味ではありませんので、ほんのさわりだけをお伝えすると、深川さん演じる日村繭美は大手アパレル企業で働くキャリアウーマン、石井さん演じる熊沢理子は念願叶って刑事課に配属されたばかりの熱き女性、前田さん演じる神野由香里は元看護士で医者と結婚し、見かけ上何不自由ない日々を送っています。3人はいずれも「普通の幸せ」を願っている女性たちですが、それぞれ現実は違うようです。
互いに面識はありませんでしたが、由香里の夫(毎熊さん)の浮気発覚などから互いにつながりあうのです。そして静岡の沖合で発見された「女性の遺体」、彼女は誰なのか。時間軸を進めたり戻したりしながら物語は展開しますが、決してややこしくはなく、スムーズに没入することができると思います。サスペンスなのですが、それぞれの女性の生き方がウエットに絡み合って、ちょっと懐かしい昼ドラ的な要素も楽しめます。ここしばらくありそうでなかったテイストのドラマなので、若い人には新鮮かもしれません。
サスペンスドラマにつきものなのが「謎解き」ですよね。ドラマの原作は、横関大さんの同名の小説です。実はさきほど本屋さんに行ってきたのですが、買おうかどうしようか迷いに迷った末、買わずに帰ってきました。今、そのことを若干後悔している私です。結末を知りたいような、知りたくないような・・・。時に原作とドラマで結末が異なるものもありますが,「彼女たちの犯罪」はどうなのでしょう。もう一度本屋に行こうかな?
先だってお亡くなりになった森村誠一さんの代表作のひとつ「人間の証明」が映画化された際、「読んでから見るか、見てから読むか」というキャッチコピーが大流行しました。もう45年以上も前の話ですが、実にいいコピーだなと今でも思います。
執筆者プロフィール
影山貴彦 かげやま・たかひこ
同志社女子大学メディア創造学科教授(メディアエンターテインメント)
コラムニスト
元毎日放送(MBS)プロデューサー・名誉職員
ABCラジオ番組審議会委員長
上方漫才大賞審査委員
著書に「テレビのゆくえ」「おっさん力(ぢから)」など
影山貴彦 かげやま・たかひこ
同志社女子大学メディア創造学科教授(メディアエンターテインメント)
コラムニスト
元毎日放送(MBS)プロデューサー・名誉職員
ABCラジオ番組審議会委員長
上方漫才大賞審査委員
著書に「テレビのゆくえ」「おっさん力(ぢから)」など
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