忘れられない初恋の結末は「切り離せることのできないのが運命」新川優愛主演『ギルティ~この恋は罪ですか?~』最終回
2020.08.07
新川優愛主演の連続ドラマ『ギルティ~この恋は罪ですか?~』(読売テレビ・日本テレビ系、毎週木曜よる11:59〜)の最終話が8月6日に放送された。仕事も結婚生活も順風満帆だったが、今も高校時代の交際相手・秋山慶一(町田啓太)が忘れられない荻野爽(新川優愛)。その思いは、次から次へと押し寄せる衝撃の裏切りにより、やがて罪の炎へと変化していく。お互いを想い続けた爽と秋山が選んだ、新たな人生の選択。そんな2人の未来が描かれたラストシーンにTwitterでは「切っても切り離せることのできないのが運命」「笑顔ってことは……」「ハッピーエンドで良いんだよ…ね?」といった反響があった。
編集者の爽は、夫・荻野一真(小池徹平)と幸せな結婚生活を送っていたが、友人・及川瑠衣(中村ゆりか)との不倫がきっかけで離婚。爽は高校時代に交際していたオーナーシェフ・秋山と再会するが、秋山と瑠衣は義理の兄妹であることを知った。
高校時代と同じように、秋山と遊園地で楽しい時を過ごした爽。しかし秋山は家族として瑠衣と寄り添って生きることを決意していた。別れ際、秋山に「またね」とは言えず、「さよなら」と告げて去っていく爽。すると秋山はこう叫ぶ。
「爽!」
秋山は高校時代から一度も爽のことを名前で呼んだことがなかった。
「……なんで今呼ぶの?」
爽はつぶやくが、振り向くことはできない。
後日、秋山の店へ意外な人物が訪ねてくる。
「荻野といいます。爽の別れた夫です」
現れたのは爽の元夫・一真だった。最終話にして初となる2人の対面に「わわわ…ついに…初対面…」「元夫と元彼ってすごいカオス」とザワつくTwitter。そして一真は爽のことをどう思っているのかを問い、こう言い残して去っていく。
「お互いがお互いの幸せを望んで離れていたら、いつまでもお互いが幸せになれない。僕はそう思います」
このセリフに「かずくん、ド正論」「今の二人が目を背けていること」と共感の声が上がる。
そして長らく入院していた爽の母・小高かすみ(戸田菜穂)が、退院して家に戻ってきた。爽はこれからかすみと2人で暮らすことにしたのだ。そんな爽のことをかすみが心配すると、爽は長らく抑えていた気持ちが爆発してしまう。
「今更心配するくらいなら……だったら、あの時……なんでッ!」
爽が引っかかっている“あの時”とは、高校時代に秋山との交際に対し「あの子と別れなかったら死ぬ」と、かすみから言われたことだった。しかし爽は分かっていた。かすみのせいではなく、全部自分で決めた運命だということを。すると、それすら察しているかすみは黙って爽に寄り添うのだった。
そして翌朝、出勤する爽にかすみは語りかける。
「我慢して道を決めるんじゃなく、どうせ後悔するなら思い切りやって後悔したほうがいいと思う」
出勤途中、かすみの言葉を思い返す爽。すると足を止め、何かを決意したようにある場所へ走っていく。
爽が向かったのは秋山の店だった。そして秋山にこう告げる。
「秋山……私、やっぱりこのままじゃ嫌だ」
それを受けて秋山が何かを言いかけた時、瑠衣から電話がかかってくる。
瑠衣は秋山と爽を呼び出していた。そして包丁を取り出し、爽に語る。
「私、知っていたんですよ。この2人は何をしても離れられないんだなって」「だから私、必死に考えたんです。で、気づいちゃった。私が死ねばいいんだって」
死ぬことで秋山は自分のことが忘れられず、爽は罪悪感で苦しみ続ける。これが瑠衣の狙いだった。
「私が欲しかったのは本当の家族。お兄ちゃんの子どもが欲しかった」「でも無理だった」
瑠衣は母・明奈(矢田亜希子)に虐待されて病院で検査した際、生まれつき子宮に問題があって子どもが産めないことを知らされていたのだ。
「生まれつきって何よ? あの女のせいで……全部あの女のせいで!」
瑠衣は持っていたナイフで首を刺そうとすると、その手を止めたのは爽だった。
「あんたの気持ちなんて分かりたくもないのに、分かる自分にむかつくわ!」「私もずっとそうだったから」
こう叫ぶ爽もまた、秋山に別れを告げた自分の運命を、母・かすみのせいにして生きてきたのだ。そして瑠衣に宣言する。
「私、決めた。あんたが死んでも、秋山のことを諦めない」
すると瑠衣は爽に詰め寄り、こう叫ぶ。
「勝手に悟ってんじゃねーよ」「苦しめよ! もっと苦しめよ!」
爽と瑠衣、初めてお互いの気持ちがぶつかった瞬間だった。しかしその直後、瑠衣は倒れこむ。背後にいたのは、血だらけのナイフを持った寺嶋睦月(神尾楓珠)。
「姉貴を殺した罰だ」
爽に成りすまし、寺嶋の姉・弥生(智順)を自殺に追い込んだ瑠衣に対する復讐だった。瑠衣は病院へ搬送され、意識不明の重体となる。この急展開にTwitterでは「どういうこと?」「最後まで油断ならないドラマだ」「まさかの展開」といった驚きの声があがった。
1年後、秋山の元には海外から絵ハガキが届いていた。ハガキには「妹より」の文字がある。
それは意識を取り戻した瑠衣からのものだった。
そして爽は、秋山と街中ですれ違う。足を止める爽に、秋山がこう言った。
「今度は間に合った」
以前にも2人は街中ですれ違っていたが、その時は秋山だけが気づいていたのだ。その言葉に爽はとびきりの笑顔を見せるのだった。
【文:高山 惠】
編集者の爽は、夫・荻野一真(小池徹平)と幸せな結婚生活を送っていたが、友人・及川瑠衣(中村ゆりか)との不倫がきっかけで離婚。爽は高校時代に交際していたオーナーシェフ・秋山と再会するが、秋山と瑠衣は義理の兄妹であることを知った。
高校時代と同じように、秋山と遊園地で楽しい時を過ごした爽。しかし秋山は家族として瑠衣と寄り添って生きることを決意していた。別れ際、秋山に「またね」とは言えず、「さよなら」と告げて去っていく爽。すると秋山はこう叫ぶ。
「爽!」
秋山は高校時代から一度も爽のことを名前で呼んだことがなかった。
「……なんで今呼ぶの?」
爽はつぶやくが、振り向くことはできない。
後日、秋山の店へ意外な人物が訪ねてくる。
「荻野といいます。爽の別れた夫です」
現れたのは爽の元夫・一真だった。最終話にして初となる2人の対面に「わわわ…ついに…初対面…」「元夫と元彼ってすごいカオス」とザワつくTwitter。そして一真は爽のことをどう思っているのかを問い、こう言い残して去っていく。
「お互いがお互いの幸せを望んで離れていたら、いつまでもお互いが幸せになれない。僕はそう思います」
このセリフに「かずくん、ド正論」「今の二人が目を背けていること」と共感の声が上がる。
そして長らく入院していた爽の母・小高かすみ(戸田菜穂)が、退院して家に戻ってきた。爽はこれからかすみと2人で暮らすことにしたのだ。そんな爽のことをかすみが心配すると、爽は長らく抑えていた気持ちが爆発してしまう。
「今更心配するくらいなら……だったら、あの時……なんでッ!」
爽が引っかかっている“あの時”とは、高校時代に秋山との交際に対し「あの子と別れなかったら死ぬ」と、かすみから言われたことだった。しかし爽は分かっていた。かすみのせいではなく、全部自分で決めた運命だということを。すると、それすら察しているかすみは黙って爽に寄り添うのだった。
そして翌朝、出勤する爽にかすみは語りかける。
「我慢して道を決めるんじゃなく、どうせ後悔するなら思い切りやって後悔したほうがいいと思う」
出勤途中、かすみの言葉を思い返す爽。すると足を止め、何かを決意したようにある場所へ走っていく。
爽が向かったのは秋山の店だった。そして秋山にこう告げる。
「秋山……私、やっぱりこのままじゃ嫌だ」
それを受けて秋山が何かを言いかけた時、瑠衣から電話がかかってくる。
瑠衣は秋山と爽を呼び出していた。そして包丁を取り出し、爽に語る。
「私、知っていたんですよ。この2人は何をしても離れられないんだなって」「だから私、必死に考えたんです。で、気づいちゃった。私が死ねばいいんだって」
死ぬことで秋山は自分のことが忘れられず、爽は罪悪感で苦しみ続ける。これが瑠衣の狙いだった。
「私が欲しかったのは本当の家族。お兄ちゃんの子どもが欲しかった」「でも無理だった」
瑠衣は母・明奈(矢田亜希子)に虐待されて病院で検査した際、生まれつき子宮に問題があって子どもが産めないことを知らされていたのだ。
「生まれつきって何よ? あの女のせいで……全部あの女のせいで!」
瑠衣は持っていたナイフで首を刺そうとすると、その手を止めたのは爽だった。
「あんたの気持ちなんて分かりたくもないのに、分かる自分にむかつくわ!」「私もずっとそうだったから」
こう叫ぶ爽もまた、秋山に別れを告げた自分の運命を、母・かすみのせいにして生きてきたのだ。そして瑠衣に宣言する。
「私、決めた。あんたが死んでも、秋山のことを諦めない」
すると瑠衣は爽に詰め寄り、こう叫ぶ。
「勝手に悟ってんじゃねーよ」「苦しめよ! もっと苦しめよ!」
爽と瑠衣、初めてお互いの気持ちがぶつかった瞬間だった。しかしその直後、瑠衣は倒れこむ。背後にいたのは、血だらけのナイフを持った寺嶋睦月(神尾楓珠)。
「姉貴を殺した罰だ」
爽に成りすまし、寺嶋の姉・弥生(智順)を自殺に追い込んだ瑠衣に対する復讐だった。瑠衣は病院へ搬送され、意識不明の重体となる。この急展開にTwitterでは「どういうこと?」「最後まで油断ならないドラマだ」「まさかの展開」といった驚きの声があがった。
1年後、秋山の元には海外から絵ハガキが届いていた。ハガキには「妹より」の文字がある。
それは意識を取り戻した瑠衣からのものだった。
そして爽は、秋山と街中ですれ違う。足を止める爽に、秋山がこう言った。
「今度は間に合った」
以前にも2人は街中ですれ違っていたが、その時は秋山だけが気づいていたのだ。その言葉に爽はとびきりの笑顔を見せるのだった。
【文:高山 惠】
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