自分自身の謎がついに解明「みんないろんなことに気づけたなあ」「山本美月主演『ランチ合コン探偵』最終回

山本美月主演の連続ドラマ『ランチ合コン探偵 ～恋とグルメと謎解きと～』（読売テレビ・日本テレビ系、毎週木曜よる11:59〜）の最終話が3月12日に放送された。ランチ合コンで生まれるのは恋ではなく、なぜか解かずにはいられない奇妙な謎の数々。今回は天野ゆいか（山本美月）の消えた過去の秘密と、すべての鍵をにぎる黒幕の存在が明らかに。そして親友の阿久津麗子（トリンドル玲奈）も自分の恋に向き合うことができ、Twitterでは「みんなハッピーで終わってよかった…」「みんないろんなことに気づけたなあ」「ちゃんと二人とも山を越えた」との声があがった。

前回、失われた自分の過去と向き合う決意をしたゆいか。自らを大仏ホームへと誘った会長・鶴岡志乃（手塚理美）にそれを伝えると、「真相を知りたければここへ行きなさい」と住所の書いた紙を渡される。その住所は一条永太郎という人物の邸宅で、あらゆる企業を傘下におさめる財閥の創業者だった。

一方、麗子は前回、合コンで知り合った岡徹平（竹財輝之助）から「俺と付き合ってくれ」と想いを伝えられていた。その一方で婚約破棄をしたという元恋人・北村和馬（平田雄也）を食事に誘ってしまい、自分でもどうしていいか分からない。

真実を知るために、ゆいかは一条永太郎の邸宅へ足を運ぶ。一条は留守だったが、執事・鈴木により家へ通され、要件を聞かれる。ゆいかは自分が子供の頃の記憶を失くしていること、その原因と思われる過去に起こった誘拐事件について聞きに来たと告げると、鈴木はこんなことを語る。
「突然ですが天野さん、なぞなぞはお好きですか？」
鈴木は次々となぞなぞを出題し、最後にこんな問題を出す。
「夕焼けはなぜ赤いのでしょう？」
その問題が解けないゆいかは、来週土曜日のまた同じ時間まで考えてくるとこたえる。その時には一条に会わせてもらえるよう、鈴木と約束をする。

そんな過去にしっかりと向き合うゆいかをみて、麗子も北村と会って自分の気持ちを見つめ直す決意をする。ゆいかは一条邸へ行く約束をした一週間後の土曜日、麗子も北村と食事をするためにレストランへ。こうして、2人の勝負の日がスタートするのだった。

しかしゆいかは一週間が経過しても、なぞなぞの答えが見つかっていなかった。一条邸へ訪れたゆいかがそのことを伝えると、一条永太郎が登場。ゆいかは自分の幼い頃の記憶がないこと、さらに過去に誘拐事件があり、その誘拐事件はもみ消されてしまったこと。それが可能なのは、大きな力をもつ一条ではないかという仮説をぶつけるのだった。
しかし一条はゆいかの推理をすぐに否定し、その場を立ち去ってしまう。すると執事・鈴木は昼食を提供し、「これを食べたらお帰りください」と語る。
昼食をいただきながら誘拐事件の犯人について、木村に「まだ続きがあったんです……話したいことがたくさん」と語るゆいか。そして一条へ話したかった謎解きの続きを語り、こう断言する。
「前提が間違っていたのです。一条永太郎は誘拐事件の犯人ではない。むしろ被害者だった」
なぜゆいかは幼い頃、誘拐されなければいけなかったのか？　そこには一条とゆいかの知られざるつながりが大きく関係していた。そしてゆいかは自分の過去に関するすべての構図をみつけ、執事・鈴木にこう語る。
「あなたはこの家の執事ではありません。あなたことそが、一条永太郎さんですね」

一方、麗子は元恋人・北村和馬とランチを楽しんでいた。その席で北村は一方的に婚約破棄されてしまったこと、そして自分も過去に麗子の持ちを考えず、同じようなことをしたことを謝罪。さらに「このまま麗子との関係がなくなるのが嫌だ」と伝える北村に、麗子はこう語る。
「ランチ合コンで新しい自分に出会えた。和馬と別れたことで、私も変われたの」

ゆいかの推理により、誘拐事件と過去に関するすべての謎が明らかなった。しかしゆいかは執事・鈴木（石井愃一）に扮していた一条（山田明郷）による「夕焼けはなぜ赤いのでしょう？」のなぞなぞを解くことができない。その答えは一体何なのか？
さらに一条はなぜここに来ようと思ったのかを尋ねると、ゆいかはこう断言する。
「私には、帰れる場所ができたからです」
そんなゆいかにTwitterでは「ゆいか、親友や信頼できる仲間ができてよかったね……」「ゆいかは影でみんなの優しさに守られてたんや」といった感動の声が。

そして平和な大仏ホーム経理部が戻ってきた。そんな折、ゆいかに想いを寄せる同僚の桜井が「俺……天野さんのことが」と告白をしようとする。一方、岡から想いを伝えられていた麗子も、その答え出す。この2つの恋の行方は？
そして今日もお昼休みになるとランチ合コンへと参加するゆいかと麗子。どうやら2人の固い絆とランチ合コンは、誰にも邪魔はできないようだ。次に生まれるのは新たな恋か、それとも奇妙な謎解きか？　

【文：高山 惠】