生娘シャブ漬け戦略?ウクライナに栄光あれ?2022年上半期の名(迷)言暴言大賞グランプリは?

2022.09.08

生娘シャブ漬け戦略?ウクライナに栄光あれ?2022年上半期の名(迷)言暴言大賞グランプリは?
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2022年もとうに半分が過ぎた。9月4日放送の「そこまで言って委員会NP」はこの時期の恒例企画「2022年上半期 名(迷)言暴言大賞」。今年前半を振り返って暴言部門、迷言部門、名言部門、そして今回は特別に、7月に亡くなった安倍元首相のアベノ語録部門から大賞を選出した。

各部門のノミネートから特に議論になった発言を紹介しよう。

●暴言部門
クリス・ロック「『G.I.ジェーン』の続編が楽しみだよ」
3月開催の第94回アカデミー賞授賞式でMC役のコメディアン、クリス・ロックがジェイダ・ピンケット・スミスの脱毛症をからかった言葉で、ジェイダの夫、ウィル・スミスが怒ってクリスを平手打ちし、騒動になった。

伊藤正明「『生娘をシャブ漬け戦略』田舎から出てきた若い女の子を牛丼中毒にする」

当時、吉野家の常務取締役だった伊藤正明氏が早稲田大学の社会人向けマーケティング講座で言った言葉が大問題になり、伊藤氏は会社から解任された。

ウラジミール・プーチン「我々は他に誰も持っていないような全ての手段を持っている。必要があれば使う。」
4月のサンクトペテルブルクでの演説でロシアのプーチン大統領が語った言葉で、アメリカ・ヨーロッパ諸国を威嚇していると国際社会でひんしゅくをかった。

●迷言部門
習近平「『ゼロコロナ』は最も経済的かつ効果的だ」
中国の国家主席、習近平氏はゼロコロナ政策を堅持。「一時的に経済に影響があっても国民の生命の安全や健康が損なわれてはならない」とも発言しているが、果たして正しかったのか。

福田達夫「何でこんな騒いでいるのかよく分からない」
旧統一教会と政治家との関係が次々に浮上し、国民から強く批判の声が上がる中、7月29日に当時、自民党の総務会長を務めていた福田達夫氏がこう発言。火に油を注ぐ形になった。


●アベノ語録部門
安倍晋三「戦後レジームを大胆に見直し新たな船出をすべきときが来ている」
2006年9月に自民党総裁に選出され、戦後最年少の総理大臣に就任した安倍晋三氏は翌年1月の施政方針演説で戦後レジームからの脱却を打ち出した。

安倍晋三「ゴールまで、ウラジミール、2人の力で駆けて、駆け、駆け抜けようではありませんか」
安倍氏は第二次政権以降、ロシアと友好関係を築きプーチン大統領と通算27回の会談を行った。2019年9月の東方経済フォーラムでは上のように述べ、一部ではポエムのようだと揶揄された。

安倍晋三「私や妻が関係していたということになれば、それはもう間違いなく総理大臣も国会議員も辞める」
森友学園に国有地が近隣国有地の約1割の価格で売却されたことが発覚し起こった森友問題。妻の昭恵氏が小学校の名誉校長を務めていることが取り沙汰されたが、安倍氏は関与を完全に否定しこう述べた。これが、その後の財務省の忖度を生んだのではと疑われた。

●名言部門
ウォロディミル・ゼレンスキー「私はここにいる。武器を捨ててはいない。われわれの土地、国を守る。ウクライナに栄光あれ」
今年2月26日、ロシアによるウクライナ侵攻の2日後に、ゼレンスキー大統領が自撮り動画でこう述べた。彼はその後も、国民を鼓舞するメッセージを次々に発信し、世界の共感を集めた。

大谷翔平「光栄なことだなとはもちろん思うけど、2つやっている人がいなかったというだけかなと思う。もしかしたら普通の数字かもしれないし」
メジャーリーグのエンゼルスで活躍するリアル二刀流、大谷翔平選手。8月10日にはベーブ・ルースが1918年に記録して以来104年ぶりの「2桁勝利、2桁本塁打」を達成した。この発言から、彼の偉大さを逆に感じさせられた。

さてこの中から名(迷)言暴言大賞のグランプリに選ばれたのはどれだろう?ヒントは、今年上半期でもっとも世界を揺るがせた件にまつわる一言だ。番組のネット配信で確かめてみてはどうだろう。下半期はどこからどんな名言、迷言、暴言が飛び出すか楽しみだ。

【文:境治】
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