孤高のウイルス学者がぶった斬る!日本のコロナ対策は間違いだらけ?!
2021.12.23
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日本のコロナ対策はこのままでいいのか!そう強く訴えるウイルス学者が、京都大学・ウイルス再生医科学研究所の准教授、宮沢孝幸氏だ。その主張は独特かつ過激だが、専門家としての説得力はある。
宮沢氏はこう言う。「人口が日本の半分のイギリスでは、一日4万人の感染者数(2021年12月13日)。日本の人口に換算すると8万人。だが現状は一日100人程度。日本はファクターXのような何らかの抵抗力を持っていたと思われる。だが日本はそれに目を向けず、欧米にお付き合いして過剰な自粛をした結果、欧米以上の経済的被害を受けてしまった。自国のデータを見て冷静に判断すればこのような事態にはならなかったはず。欧米追従のキャッチアップ思考がこの災禍を生んだ。」
そして感染症研究の遅れも指摘する。「そもそも感染症の研究が進まないのは政府による選択と集中による。多くの大学では投資不足によりほとんど研究ができない状況にある。」
そこから矛先はメディアにも向く。「また新型コロナの情報が混乱を極めたのはメディアによる煽り報道。世論に媚びる政治が日本のコロナ対策を歪め、経済を破壊した。ウイルスの専門家ではない医者を重用し彼らの妄言を垂れ流したメディアの責任は大きい。」
今もっとも世界を悩ませている新変異株についても自論を述べる。「オミクロン株も病原性は低いと考えられているにもかかわらず新しい変異株が出現したというだけで日本は鎖国に走っている。オミクロン株の脅威が日本にも当てはまると、私は思わない!」
強い語調だが、確かに日本はコロナ感染をかなり抑え込めている。オミクロン株に怯えすぎと言われればそうかもしれない。ただ宮沢氏の独自の論をそのまま受け止めていいのだろうか。12月19日の「そこまで言って委員会NP」では「週刊そこまで・2021年歳末特大号SP」と題して、今年残った議論を取り上げて年末最後の大激論。宮沢氏の強烈な主張に対しても、論客たちが質問をしていった。
田嶋陽子氏がまずつっこむ。「免疫があるないより、単にマスクを嫌がらない習慣の違いではないか。イギリスに居た時はマスクをしていると指をさして笑われたほどだった。」
だが宮沢氏は、「イギリスでもマスクは義務付けられている。一人で歩く時でさえマスクをする日本人が間違いだ」と反論。
「満員電車で感染しないのか?」と森永卓郎氏が聞くと「ペチャクチャおしゃべりしなければうつらない。」と即答。つまり、みんなが心配するほどではないと言うのだ。
萩谷麻衣子氏は「オミクロン株は重症化しないと言われるのに、3回目のワクチンがどうして必要なのか?」と質問。
これに宮沢氏は「テレビではなかなか答えることができない。」と意味深なことを言う。
ワクチンにはリスクとメリットがあるので両方を考えて決める必要があるのだが、リスクについては“封殺”されがちだと言うのだ。リスクを口にするとワクチン摂取が進まないしバッシングも受けてしまうそうだ。
医師として丸田佳奈氏はこう補足する。「ワクチンを受けた後の個々の症例の因果関係を証明するのは難しい。ただ安全性を重視しなきゃいけないので第3相試験まではある程度の人数でやっている。とは言え大人数で打った時にどうなるかわからないことは否定しない。」ワクチンのリスクのあるなしを100%判断するのは無理、ということだろう。
この後も、岸田政権の対策に安心したとの意見に、宮沢氏は「水際対策は無理」と答えるなど、今ひとつ論客たちと宮沢氏の論との距離が埋まらないまま時間が過ぎていく。
日本ではコロナ禍はゴールを迎えつつある、もう終わっていると宮沢氏はいう。これに須田慎一郎氏が「そうすると宮沢先生にあまり会えなくなって寂しい」と泣けることを言うのだが、ここから宮沢氏にスイッチが入った。
「もうおさらばしたいと思ってる。ただ自分は研究が使い捨てになってると感じており、残る人生をその啓発に費やしたい。政治家は一部の勝ち組の話しか聞かず、多くの一般の研究者の話を聞かない。自分の研究より日本の将来の方がはるかに大事だから今回もコロナ問題で出てきた。」
少し目を潤ませながら切々と語る宮沢氏に論客たちも引き込まれた。
じっと聞いていた笠井信輔氏が黒木アナに感想を聞かれ「怒りのパワーなんですね。でもどれだけ放送されるのか楽しみ」と言うと黒木アナも「動揺しちゃって笠井先生って言っちゃいました」
論客たちの心を揺さぶった宮沢氏の魂の叫びを、ぜひ動画でも見てほしい。
【文:境 治】
宮沢氏はこう言う。「人口が日本の半分のイギリスでは、一日4万人の感染者数(2021年12月13日)。日本の人口に換算すると8万人。だが現状は一日100人程度。日本はファクターXのような何らかの抵抗力を持っていたと思われる。だが日本はそれに目を向けず、欧米にお付き合いして過剰な自粛をした結果、欧米以上の経済的被害を受けてしまった。自国のデータを見て冷静に判断すればこのような事態にはならなかったはず。欧米追従のキャッチアップ思考がこの災禍を生んだ。」
そして感染症研究の遅れも指摘する。「そもそも感染症の研究が進まないのは政府による選択と集中による。多くの大学では投資不足によりほとんど研究ができない状況にある。」
そこから矛先はメディアにも向く。「また新型コロナの情報が混乱を極めたのはメディアによる煽り報道。世論に媚びる政治が日本のコロナ対策を歪め、経済を破壊した。ウイルスの専門家ではない医者を重用し彼らの妄言を垂れ流したメディアの責任は大きい。」
今もっとも世界を悩ませている新変異株についても自論を述べる。「オミクロン株も病原性は低いと考えられているにもかかわらず新しい変異株が出現したというだけで日本は鎖国に走っている。オミクロン株の脅威が日本にも当てはまると、私は思わない!」
強い語調だが、確かに日本はコロナ感染をかなり抑え込めている。オミクロン株に怯えすぎと言われればそうかもしれない。ただ宮沢氏の独自の論をそのまま受け止めていいのだろうか。12月19日の「そこまで言って委員会NP」では「週刊そこまで・2021年歳末特大号SP」と題して、今年残った議論を取り上げて年末最後の大激論。宮沢氏の強烈な主張に対しても、論客たちが質問をしていった。
田嶋陽子氏がまずつっこむ。「免疫があるないより、単にマスクを嫌がらない習慣の違いではないか。イギリスに居た時はマスクをしていると指をさして笑われたほどだった。」
だが宮沢氏は、「イギリスでもマスクは義務付けられている。一人で歩く時でさえマスクをする日本人が間違いだ」と反論。
「満員電車で感染しないのか?」と森永卓郎氏が聞くと「ペチャクチャおしゃべりしなければうつらない。」と即答。つまり、みんなが心配するほどではないと言うのだ。
萩谷麻衣子氏は「オミクロン株は重症化しないと言われるのに、3回目のワクチンがどうして必要なのか?」と質問。
これに宮沢氏は「テレビではなかなか答えることができない。」と意味深なことを言う。
ワクチンにはリスクとメリットがあるので両方を考えて決める必要があるのだが、リスクについては“封殺”されがちだと言うのだ。リスクを口にするとワクチン摂取が進まないしバッシングも受けてしまうそうだ。
医師として丸田佳奈氏はこう補足する。「ワクチンを受けた後の個々の症例の因果関係を証明するのは難しい。ただ安全性を重視しなきゃいけないので第3相試験まではある程度の人数でやっている。とは言え大人数で打った時にどうなるかわからないことは否定しない。」ワクチンのリスクのあるなしを100%判断するのは無理、ということだろう。
この後も、岸田政権の対策に安心したとの意見に、宮沢氏は「水際対策は無理」と答えるなど、今ひとつ論客たちと宮沢氏の論との距離が埋まらないまま時間が過ぎていく。
日本ではコロナ禍はゴールを迎えつつある、もう終わっていると宮沢氏はいう。これに須田慎一郎氏が「そうすると宮沢先生にあまり会えなくなって寂しい」と泣けることを言うのだが、ここから宮沢氏にスイッチが入った。
「もうおさらばしたいと思ってる。ただ自分は研究が使い捨てになってると感じており、残る人生をその啓発に費やしたい。政治家は一部の勝ち組の話しか聞かず、多くの一般の研究者の話を聞かない。自分の研究より日本の将来の方がはるかに大事だから今回もコロナ問題で出てきた。」
少し目を潤ませながら切々と語る宮沢氏に論客たちも引き込まれた。
じっと聞いていた笠井信輔氏が黒木アナに感想を聞かれ「怒りのパワーなんですね。でもどれだけ放送されるのか楽しみ」と言うと黒木アナも「動揺しちゃって笠井先生って言っちゃいました」
論客たちの心を揺さぶった宮沢氏の魂の叫びを、ぜひ動画でも見てほしい。
【文:境 治】
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