“上沼恵美子ものまね”から次の領域へ。「天才ピアニスト」が語る今の思い
2023.09.04
インパクト抜群の上沼恵美子さんのものまねでお馴染みのますみさん(36)、ツッコミにワードセンスが光る竹内知咲さん(31)のコンビ「天才ピアニスト」。「THE W2022」で優勝し大きな飛躍を遂げましたが、9月10日に放送されるytv新人漫才賞にも出場しさらなる高みを目指します。二人が見すえる今とこれからとは。
―「THE W2022」優勝後、一気に忙しくなったのでは?
ますみ:本当にありがたい話、今はほぼ休みがない状況でして。月に一回休みがあるかどうかくらいの状況になっています。
竹内:ただ、状況がガラッと変わったのは2021年の「THE W」で準優勝してからかなと感じています。全国区の賞レースで決勝に進むのが初めてだったので、そこでグッと多くの方に知っていただけたのかなと。
ますみ:あと、求めてもらうものも変わったなと思います。準優勝までは全国区の番組となると、ほとんど上沼恵美子さんのものまねありきでの出演だったんです。コンビで出してもらうにしても、ものまねが必須というか。
ただ、準優勝してからはものまねなしで、純粋にコンビとしてのネタをやってくださいということが増えました。今ではそちらのほうが多くなって、徐々に上沼さんものまねの割合が少なくなっていったんです。
上沼さんのものまねで知ってもらえたのももちろんありがたいですし、上沼さんご自身から「ますみちゃん、いくらでもやってよ」と言っていただけたのも本当にありがたいことです。
さらに、そこから「この子たち、上沼さんものまね以外にこんなネタもちゃんとできたんだ」と思ってもらえたとしたら、二回認めてもらったうれしさがありますね。
―ここに至るまでアドバイスをもらった先輩などはいらっしゃいますか?
竹内:中田カウス師匠には本当にたくさんアドバイスをいただきました。どうしても私たちが考えると、ネタ自体のことというか、ネタの構成であったり、ワードであったり、ツッコミの間であったり、そういう部分への意識ばかりになるんですけど、それ以外にも気を付けるべき領域があるんだと。
衣装や髪形、イベントのチラシ、出囃子。自分たちを総合的にプロデュースするというか、ネタ以外の“周りのこと”でお客さんの印象がガラッと変わるということを教えていただきました。
チラシ一つとっても、きちんと写真を撮ってもらってクオリティーの高いものを作ることによって、自分たちの“格”を示す。
あと、出囃子も、私たちは自分の好きな曲をかけていて、曲が鳴ったら早めに舞台に出てくるということをしていたんですけど、そこもアドバイスをいただきました。
ますみ:出囃子を流すなら、その曲の一番盛り上がるところで出てきたほうがお客さんも、スッとナチュラルに手を叩きやすい。もう出囃子が鳴った時点でネタが始まっているというか、自分たちではなかなか気づくようで気づかない具体的なことをたくさん教えていただいてます。
ますみ:本当にありがたい話、今はほぼ休みがない状況でして。月に一回休みがあるかどうかくらいの状況になっています。
竹内:ただ、状況がガラッと変わったのは2021年の「THE W」で準優勝してからかなと感じています。全国区の賞レースで決勝に進むのが初めてだったので、そこでグッと多くの方に知っていただけたのかなと。
ますみ:あと、求めてもらうものも変わったなと思います。準優勝までは全国区の番組となると、ほとんど上沼恵美子さんのものまねありきでの出演だったんです。コンビで出してもらうにしても、ものまねが必須というか。
ただ、準優勝してからはものまねなしで、純粋にコンビとしてのネタをやってくださいということが増えました。今ではそちらのほうが多くなって、徐々に上沼さんものまねの割合が少なくなっていったんです。
上沼さんのものまねで知ってもらえたのももちろんありがたいですし、上沼さんご自身から「ますみちゃん、いくらでもやってよ」と言っていただけたのも本当にありがたいことです。
さらに、そこから「この子たち、上沼さんものまね以外にこんなネタもちゃんとできたんだ」と思ってもらえたとしたら、二回認めてもらったうれしさがありますね。
―ここに至るまでアドバイスをもらった先輩などはいらっしゃいますか?
竹内:中田カウス師匠には本当にたくさんアドバイスをいただきました。どうしても私たちが考えると、ネタ自体のことというか、ネタの構成であったり、ワードであったり、ツッコミの間であったり、そういう部分への意識ばかりになるんですけど、それ以外にも気を付けるべき領域があるんだと。
衣装や髪形、イベントのチラシ、出囃子。自分たちを総合的にプロデュースするというか、ネタ以外の“周りのこと”でお客さんの印象がガラッと変わるということを教えていただきました。
チラシ一つとっても、きちんと写真を撮ってもらってクオリティーの高いものを作ることによって、自分たちの“格”を示す。
あと、出囃子も、私たちは自分の好きな曲をかけていて、曲が鳴ったら早めに舞台に出てくるということをしていたんですけど、そこもアドバイスをいただきました。
ますみ:出囃子を流すなら、その曲の一番盛り上がるところで出てきたほうがお客さんも、スッとナチュラルに手を叩きやすい。もう出囃子が鳴った時点でネタが始まっているというか、自分たちではなかなか気づくようで気づかない具体的なことをたくさん教えていただいてます。
©ytv
左から竹内知咲さん、ますみさん
―今後目指すべきものは?
竹内:コンビでいつも話しているのは、これからも劇場出番がいただけるようなコンビでいたいということです。そこは本当に大事にしたいなと。
なので「THE W」で優勝後も毎月単独ライブは続けてますし、ネタはしっかりと作り続けたいと思っています。それがさらに広がるというか、私はコント番組を見て育って芸人になった人間なので、いつかコント番組をやりたい。しかも、これまで女性コンビの冠コント番組というのはなかったと思うので、それができれば本当にうれしいなと。
ますみ:やっぱりネタは本当に大事だと私も思っています。できれば、そのネタを見てもらうライブを全国で開催できるくらいになりたいですね。自分たちのネタを待ってくださっている方々のところをまわる。それができたらすごく幸せなことだなと思います。
竹内:ネタは私が作っているんですけど、そこで本当に助かっているのは(ますみの)表現力です。ものまねができるというのも書くネタの幅を広げてくれますし、自分が書いたものよりも実際に動きが伴ったほうが面白くなるのもありがたいなと。
あとは、電車の時間とか、仕事先の周りの美味しいお店とかを調べてくれているのがありがたいですね。
ますみ:ネタ書きは竹内がやってくれいるので、私もその時間で何かやれないかと思って、私は翌日の現場までの乗り換えとか、近くの美味しいお店を調べています(笑)。朝早い仕事だったら、アプリで竹内の家までタクシーを手配したり。せめて、何かできることはないかなと思いまして。
竹内:これがね、細かいことですけど、助かるんですよ(笑)。ネタ以外はありがたいことにゆっくりさせてもらっています。
ますみ:まったく中身が違いますけど、役割分担というか。ま、この分け方が合ってるのかどうか分かりませんけど(笑)、これからもあらゆる部分で、自分たちの形で、積み重ねをしていきたいと思っています。
■天才ピアニスト(てんさいぴあにすと)
1992年1月28日生まれの竹内知咲と87年4月28日生まれのますみが2016年にコンビ結成。ますみの“上沼恵美子ものまね”が話題となり、注目を集める。本ネタでも「NHK上方漫才コンテスト」優勝、「THE W2022」優勝など結果を残し、さらに仕事の幅が広がる。9月10日放送のytv新人漫才賞にも出場している。
竹内:コンビでいつも話しているのは、これからも劇場出番がいただけるようなコンビでいたいということです。そこは本当に大事にしたいなと。
なので「THE W」で優勝後も毎月単独ライブは続けてますし、ネタはしっかりと作り続けたいと思っています。それがさらに広がるというか、私はコント番組を見て育って芸人になった人間なので、いつかコント番組をやりたい。しかも、これまで女性コンビの冠コント番組というのはなかったと思うので、それができれば本当にうれしいなと。
ますみ:やっぱりネタは本当に大事だと私も思っています。できれば、そのネタを見てもらうライブを全国で開催できるくらいになりたいですね。自分たちのネタを待ってくださっている方々のところをまわる。それができたらすごく幸せなことだなと思います。
竹内:ネタは私が作っているんですけど、そこで本当に助かっているのは(ますみの)表現力です。ものまねができるというのも書くネタの幅を広げてくれますし、自分が書いたものよりも実際に動きが伴ったほうが面白くなるのもありがたいなと。
あとは、電車の時間とか、仕事先の周りの美味しいお店とかを調べてくれているのがありがたいですね。
ますみ:ネタ書きは竹内がやってくれいるので、私もその時間で何かやれないかと思って、私は翌日の現場までの乗り換えとか、近くの美味しいお店を調べています(笑)。朝早い仕事だったら、アプリで竹内の家までタクシーを手配したり。せめて、何かできることはないかなと思いまして。
竹内:これがね、細かいことですけど、助かるんですよ(笑)。ネタ以外はありがたいことにゆっくりさせてもらっています。
ますみ:まったく中身が違いますけど、役割分担というか。ま、この分け方が合ってるのかどうか分かりませんけど(笑)、これからもあらゆる部分で、自分たちの形で、積み重ねをしていきたいと思っています。
■天才ピアニスト(てんさいぴあにすと)
1992年1月28日生まれの竹内知咲と87年4月28日生まれのますみが2016年にコンビ結成。ますみの“上沼恵美子ものまね”が話題となり、注目を集める。本ネタでも「NHK上方漫才コンテスト」優勝、「THE W2022」優勝など結果を残し、さらに仕事の幅が広がる。9月10日放送のytv新人漫才賞にも出場している。
リンク
この記事を共有する
関連記事一覧
「作ったネタの数はどこにも負けません」。漫才に新風を吹き込む「マーティー」を支えるもの
2024.09.30話題の男女コンビ「翠星チークダンス」が奏でる不協和音と、それが生む推進力
2024.09.29エースの個性を生かし切る。まさに今が旬の「バッテリィズ」が考えるコンビの理想の形
2024.02.19早く世に出たからこその迷い。「たくろう」が明かす胸の内と見据える未来
2024.02.15