「タラタタッタタ」→「戸建てだったら」が絶妙すぎる!長谷工グループ「細田工務店」
2021.03.25
長谷工TVCM「戸建ては細田」篇30秒
via www.youtube.com
長谷工グループとそっくりな細田工務店のテレビCMはもうご覧になっただろうか。「♪タラタタッタタ」のあの曲も、腕の振りも、出ている人の顔も全部同じ(に見える)。
明らかに違うのは歌詞ぐらい。だが、パッと見ただけでは多くの人が「長谷工の新しいCMだ」と思うだろう。グループ会社のCMとは言え、こんなに似ているなんて珍しい。
なぜ、こんなそっくりCMが誕生したのか。その秘密を長谷工コーポレーション・広報部担当部長の庄司明子さん、細田工務店・広報課の北村義博さんに聞いた。
--そっくりすぎて驚きました。
北村「SNSにも『長谷工のCMだと思ったら、違うんだ』みたいな書き込みがけっこうありましたね。でも、おかげさまで公式YouTubeの再生回数が30秒バージョンで13万回、15秒バージョンで43万回を超えまして(2021/3/21現在)、社名認知に向けてのインパクトという面では、まずまず成功したのかなと。また、お客様や周囲の方から『CM見たわよ』とか『あなた、出てなかったわね』と声をかけられることも多く、社員の士気も上がりまして、そういう面でもとても良いCMになったと思います」
--ということは、ご出演は皆さん社員の方なんですね。
北村「はい。ご夫婦のお客様は役者さんですが、それ以外はすべて本物の社員です」
庄司「あと、内藤大助さんにもこっそりご出演いただいてます」
--もう長谷工グループの新CMを見たら、『ウォーリーをさがせ!』みたいに内藤さんを探すのがクセになってます。
庄司「主役はあくまでも社員なので、内藤さんには“長谷工の元社員”ということで、いつもこっそりご出演いただいてます。『内藤さんもいるよ』ぐらいの感じで、お遊びの部分と言うと何ですが、ぜいたくな使い方だと思います」
明らかに違うのは歌詞ぐらい。だが、パッと見ただけでは多くの人が「長谷工の新しいCMだ」と思うだろう。グループ会社のCMとは言え、こんなに似ているなんて珍しい。
なぜ、こんなそっくりCMが誕生したのか。その秘密を長谷工コーポレーション・広報部担当部長の庄司明子さん、細田工務店・広報課の北村義博さんに聞いた。
--そっくりすぎて驚きました。
北村「SNSにも『長谷工のCMだと思ったら、違うんだ』みたいな書き込みがけっこうありましたね。でも、おかげさまで公式YouTubeの再生回数が30秒バージョンで13万回、15秒バージョンで43万回を超えまして(2021/3/21現在)、社名認知に向けてのインパクトという面では、まずまず成功したのかなと。また、お客様や周囲の方から『CM見たわよ』とか『あなた、出てなかったわね』と声をかけられることも多く、社員の士気も上がりまして、そういう面でもとても良いCMになったと思います」
--ということは、ご出演は皆さん社員の方なんですね。
北村「はい。ご夫婦のお客様は役者さんですが、それ以外はすべて本物の社員です」
庄司「あと、内藤大助さんにもこっそりご出演いただいてます」
--もう長谷工グループの新CMを見たら、『ウォーリーをさがせ!』みたいに内藤さんを探すのがクセになってます。
庄司「主役はあくまでも社員なので、内藤さんには“長谷工の元社員”ということで、いつもこっそりご出演いただいてます。『内藤さんもいるよ』ぐらいの感じで、お遊びの部分と言うと何ですが、ぜいたくな使い方だと思います」
©ytv
長谷工の元社員だった内藤大助さん。30秒バージョンでは今回も中央に!
--グループ会社と言っても細田工務店は別の会社ですよね。なぜ、こんなにそっくりになったんですか。
庄司「昨年3月に細田工務店が長谷工グループ入りしました。まず細田工務店の企業名・戸建てという事業内容と、その細田工務店が長谷工グループ入りした、という2点を訴求するためにCMを制作しました。ご存知のように長谷工グループのCMと言えば『タラタタッタタ』が大きな資産ですので、何とかそこを引っ掛けてつくれないかと検討した結果、このような内容になりました。これまでCMの歌詞には必ず『長谷工』と入れていましたが、それもあえて抜くなどして、『長谷工かと思ったら細田工務店だった』という意外性は、狙って演出しています」
--「タラタタッタタ」が「コダテダッタラ(戸建てだったら)」って絶妙ですよね。
庄司「制作会社さんと何度も打ち合わせを重ね、いろいろ検討して作り上げていった歌詞ですが、私も最初に聴いた時は『そう来たか!』と思いました(笑)。今までずっと『タラタタッタタ』は変わらず使い続けてきましたから、今回もそこだけは変わらないんじゃないかと思っていたんですが。手前味噌ですが、私も絶妙だと思います」
--細田工務店さんは、この歌詞をどう思われてますか。
北村「うちとしては、もちろん、とてもありがたいお話だったんですが、やはり“長谷工の中の細田工務店”という打ち出しになるんだと思ってましたから、いきなりうちの社名だけで、こんなに戸建てを前面に押し出していいんだろうかと。恐れ多いというか、ドキドキがありましたね」
--グループ入りする前から長谷工さんのCMはご覧になっていたと思いますが、あれと同じCMになると知った社員の皆さんの反応はいかがでしたか。
北村「とは言っても、やはり社員はどういう出来上がりになるのかわからなくて、最初はあまりピンと来てなかったみたいです。私は長谷工と打ち合わせをしていく中で、少しずつどんなCMになるのかイメージできましたが、社員はなかなか難しかったみたいで。打ち合わせするたびに、チラ見せのような感じで『こんなCMになりそうだよ』ということは伝えて、少しずつ慣らすようにはしてたんですけれども」
--出演者はどう決めたんですか。
北村「生産系部署の工事や設計、営業系部署のリフォーム注文や分譲、管理系部署の総務など、各部署の部長クラスに『なるべく均等に割り振ってほしい』と話して、できるだけ性別や年齢に偏りが出ないように決定しました。中には自分から『出たい』と申し出てくれた人もいて、そういう意欲的な人には出てもらっています。ただ、予想していたよりもその人数が多く、バランスの問題で出られなかった人もいます」
--それだけ意欲的な社員の方が多かったんですね。出演が決まった方の中には張り切ってスーツを新調したとか、前日に美容院に行ったとか、そういう社員の方もいらしたんですか。
北村「いえ(笑)。みんな普段からスーツで仕事をしてますので、そういう人はいなかったと思います。ただ、生産系の部署は常に作業着(ユニフォーム)ですから、使い古してヨレヨレになっている人もいましたので、そういう人に対しては、やはりずっと残るものですから『絶対、新調してくださいね』という話はしました」
--慣れない撮影で緊張する方もいたかと思いますが、撮影はスムーズでしたか。
庄司「そうですね。当然、監督さんから演技指導的なものがありますが、その社員の個性を生かしてくださる監督さんで、ダメ出しではなく、『もう少しこうやってみましょうか』という感じに盛り上げる方向で指導してくださったので、比較的スムーズだったと思います。監督さんはずっと同じ方にお願いしています」
北村「すごく乗せるのが上手な監督さんですよね」
庄司「あと、内藤さんも現場を盛り上げてくださいました。やはり社員は一般人なので、みんな緊張してるんですけども、いろいろと話を振ってくださったり、みんなの緊張を和らげてくださいました」
北村「おかげで、みんな楽しんでやっていたと思います。じつはあの腕の振り、7拍子で合わせるのが難しいんです。しかも行進しながらとなると、本当に難しい。でも、やっているうちにみんな楽しくなって、自然と笑顔になっていました。その雰囲気がCMにもよく出てますよね」
庄司「昨年3月に細田工務店が長谷工グループ入りしました。まず細田工務店の企業名・戸建てという事業内容と、その細田工務店が長谷工グループ入りした、という2点を訴求するためにCMを制作しました。ご存知のように長谷工グループのCMと言えば『タラタタッタタ』が大きな資産ですので、何とかそこを引っ掛けてつくれないかと検討した結果、このような内容になりました。これまでCMの歌詞には必ず『長谷工』と入れていましたが、それもあえて抜くなどして、『長谷工かと思ったら細田工務店だった』という意外性は、狙って演出しています」
--「タラタタッタタ」が「コダテダッタラ(戸建てだったら)」って絶妙ですよね。
庄司「制作会社さんと何度も打ち合わせを重ね、いろいろ検討して作り上げていった歌詞ですが、私も最初に聴いた時は『そう来たか!』と思いました(笑)。今までずっと『タラタタッタタ』は変わらず使い続けてきましたから、今回もそこだけは変わらないんじゃないかと思っていたんですが。手前味噌ですが、私も絶妙だと思います」
--細田工務店さんは、この歌詞をどう思われてますか。
北村「うちとしては、もちろん、とてもありがたいお話だったんですが、やはり“長谷工の中の細田工務店”という打ち出しになるんだと思ってましたから、いきなりうちの社名だけで、こんなに戸建てを前面に押し出していいんだろうかと。恐れ多いというか、ドキドキがありましたね」
--グループ入りする前から長谷工さんのCMはご覧になっていたと思いますが、あれと同じCMになると知った社員の皆さんの反応はいかがでしたか。
北村「とは言っても、やはり社員はどういう出来上がりになるのかわからなくて、最初はあまりピンと来てなかったみたいです。私は長谷工と打ち合わせをしていく中で、少しずつどんなCMになるのかイメージできましたが、社員はなかなか難しかったみたいで。打ち合わせするたびに、チラ見せのような感じで『こんなCMになりそうだよ』ということは伝えて、少しずつ慣らすようにはしてたんですけれども」
--出演者はどう決めたんですか。
北村「生産系部署の工事や設計、営業系部署のリフォーム注文や分譲、管理系部署の総務など、各部署の部長クラスに『なるべく均等に割り振ってほしい』と話して、できるだけ性別や年齢に偏りが出ないように決定しました。中には自分から『出たい』と申し出てくれた人もいて、そういう意欲的な人には出てもらっています。ただ、予想していたよりもその人数が多く、バランスの問題で出られなかった人もいます」
--それだけ意欲的な社員の方が多かったんですね。出演が決まった方の中には張り切ってスーツを新調したとか、前日に美容院に行ったとか、そういう社員の方もいらしたんですか。
北村「いえ(笑)。みんな普段からスーツで仕事をしてますので、そういう人はいなかったと思います。ただ、生産系の部署は常に作業着(ユニフォーム)ですから、使い古してヨレヨレになっている人もいましたので、そういう人に対しては、やはりずっと残るものですから『絶対、新調してくださいね』という話はしました」
--慣れない撮影で緊張する方もいたかと思いますが、撮影はスムーズでしたか。
庄司「そうですね。当然、監督さんから演技指導的なものがありますが、その社員の個性を生かしてくださる監督さんで、ダメ出しではなく、『もう少しこうやってみましょうか』という感じに盛り上げる方向で指導してくださったので、比較的スムーズだったと思います。監督さんはずっと同じ方にお願いしています」
北村「すごく乗せるのが上手な監督さんですよね」
庄司「あと、内藤さんも現場を盛り上げてくださいました。やはり社員は一般人なので、みんな緊張してるんですけども、いろいろと話を振ってくださったり、みんなの緊張を和らげてくださいました」
北村「おかげで、みんな楽しんでやっていたと思います。じつはあの腕の振り、7拍子で合わせるのが難しいんです。しかも行進しながらとなると、本当に難しい。でも、やっているうちにみんな楽しくなって、自然と笑顔になっていました。その雰囲気がCMにもよく出てますよね」
©ytv
7拍子の曲に合わせて腕を振りながら行進するのは意外と難しいそう
--見ているほうも何だか楽しくなりますよね。
庄司「そう思っていただけたら嬉しいです。この曲とスタイルを続けて、もう8年になります。決してオシャレなCMではありませんが、本物の社員が出演し、実直・愚直な弊社の雰囲気はお伝えできているのかなと。今後も皆さんの心に残るような、楽しくてインパクトのあるCMをお届けしたいと思います」
【取材・文:井出 尚志】
庄司「そう思っていただけたら嬉しいです。この曲とスタイルを続けて、もう8年になります。決してオシャレなCMではありませんが、本物の社員が出演し、実直・愚直な弊社の雰囲気はお伝えできているのかなと。今後も皆さんの心に残るような、楽しくてインパクトのあるCMをお届けしたいと思います」
【取材・文:井出 尚志】
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