「空前メテオ」が示す縁の力と見すえるゴール
2023.12.06
芸歴10年以内の漫才コンビを対象にした「ytv漫才新人賞」のROUND2で来春開催の優勝決定戦進出を決めた「空前メテオ」。ネタ作りとボケを担当する茶屋さん(25)とツッコミの大門正尚さん(24)が独特の世界観を見せますが、二人が見据える芸人としてのゴールとは。
―結成のきっかけは?
大門:もともと大学の同級生として出会いまして、気が合って仲良くしてはいたんです。そんな中で、相方が芸人になるということで僕を誘ってくれまして。
その話に乗って二人とも大学を辞めて吉本興業のNSCに入学した。すごく大雑把に言うと、そんな流れでコンビを組むことになりました。
―結成のきっかけは?
大門:もともと大学の同級生として出会いまして、気が合って仲良くしてはいたんです。そんな中で、相方が芸人になるということで僕を誘ってくれまして。
その話に乗って二人とも大学を辞めて吉本興業のNSCに入学した。すごく大雑把に言うと、そんな流れでコンビを組むことになりました。
©ytv
左から茶屋さん、大門正尚さん
―そろって大学を辞めるというのは大きな決断だったのでは?
大門:僕は僕で大学をサボりまくりの状況でして…。どちらかというと、実家が厳しい家だったので、大学に入って一人暮らしをしたら一気に自堕落になってしまったというか。
単位的にも、この先4年で卒業して就職活動をして勤めるのが難しそうだなと。そんな思いがあったところでの申し出だったので、僕もそこにスッと乗ったというのがリアルなところです。
茶屋:僕は昔からお笑いが大好きでして。本当は高校を出てすぐにやりたかったんですけど、大学に入った。でも、やっぱり芸人への思いが強くなって、その道に行こうと思ったんです。そうなると、誰か相方を見つけたいなと。
誰を誘うのかを考えた時に「大学もこのままだと難しそうだし、そっちに行ってみるか…」と誰ならなりやすいか。それを見極めて声をかけたのが相方でした。一番グラグラになっている歯を引っ張ってみたというか(笑)。
大門:誰が抜けかけの歯やねん!ただ、まぁ、そこですぐに抜けたからこそ、二人でスタートした。それは事実ではあるんですけどね。
ただ、NSCに入って「結果的に良い人と組んでいたんだな」とは思いました。入りたての頃からネタを誉めていただくことも多かったですし。
NSCに入って、冷静に相方候補としての戦力分析をしてビジネスパートナーとしてコンビを組む。そういう形ではなく、学生時代の友だちとして声をかけてもらって僕は入ったわけですけど、たまたまなのか、良い人が相方としていてくれた。そのラッキーさは、入ってから気づきました。縁があったというか、縁の力というか。
茶屋:そもそも僕としては組んでくれているだけでうれしいですしね。あと、ネタは僕が書いているんですけど、芸人として「これがやりたい」があってNSCに入った相方ではないので、こちらがやりたいことを全部やらせてくれる。それも、結果的には良かったなと思っています。
大門:でも、時々あるのがネタの流れもオチも知らんまま、もちろん台本なんて見せてももらえないまま、舞台に出ることもあって(笑)。新ネタライブで何本かネタを作らないといけない時に、時間的に間に合わなかったのか何なのか、そんな状態でステージに上がることも時々はあります。
「思った感じでつっこんでもらったらいいんやけど、あまり否定的にはならないでほしい」とか、ある時は「子どもの頭が崖になるから、適当につっこんで」とだけ言われて舞台に飛び出したこともありました(笑)。
こちらとしては目隠しでジェットコースターに乗るような、全く先が見えない感じがあるので大変ですけど、ま、それも何か意図があるのかなと。
大門:僕は僕で大学をサボりまくりの状況でして…。どちらかというと、実家が厳しい家だったので、大学に入って一人暮らしをしたら一気に自堕落になってしまったというか。
単位的にも、この先4年で卒業して就職活動をして勤めるのが難しそうだなと。そんな思いがあったところでの申し出だったので、僕もそこにスッと乗ったというのがリアルなところです。
茶屋:僕は昔からお笑いが大好きでして。本当は高校を出てすぐにやりたかったんですけど、大学に入った。でも、やっぱり芸人への思いが強くなって、その道に行こうと思ったんです。そうなると、誰か相方を見つけたいなと。
誰を誘うのかを考えた時に「大学もこのままだと難しそうだし、そっちに行ってみるか…」と誰ならなりやすいか。それを見極めて声をかけたのが相方でした。一番グラグラになっている歯を引っ張ってみたというか(笑)。
大門:誰が抜けかけの歯やねん!ただ、まぁ、そこですぐに抜けたからこそ、二人でスタートした。それは事実ではあるんですけどね。
ただ、NSCに入って「結果的に良い人と組んでいたんだな」とは思いました。入りたての頃からネタを誉めていただくことも多かったですし。
NSCに入って、冷静に相方候補としての戦力分析をしてビジネスパートナーとしてコンビを組む。そういう形ではなく、学生時代の友だちとして声をかけてもらって僕は入ったわけですけど、たまたまなのか、良い人が相方としていてくれた。そのラッキーさは、入ってから気づきました。縁があったというか、縁の力というか。
茶屋:そもそも僕としては組んでくれているだけでうれしいですしね。あと、ネタは僕が書いているんですけど、芸人として「これがやりたい」があってNSCに入った相方ではないので、こちらがやりたいことを全部やらせてくれる。それも、結果的には良かったなと思っています。
大門:でも、時々あるのがネタの流れもオチも知らんまま、もちろん台本なんて見せてももらえないまま、舞台に出ることもあって(笑)。新ネタライブで何本かネタを作らないといけない時に、時間的に間に合わなかったのか何なのか、そんな状態でステージに上がることも時々はあります。
「思った感じでつっこんでもらったらいいんやけど、あまり否定的にはならないでほしい」とか、ある時は「子どもの頭が崖になるから、適当につっこんで」とだけ言われて舞台に飛び出したこともありました(笑)。
こちらとしては目隠しでジェットコースターに乗るような、全く先が見えない感じがあるので大変ですけど、ま、それも何か意図があるのかなと。
©ytv
―そうなると、もうネタというよりもリアルな会話、ドキュメントみたいなものですね。
茶屋:そこで出たナチュラルなツッコミがいいというのもありますし、その最初の感覚を大事にしたというのもあります。
いかに体重を乗っけてその言葉を言うかが大切だとも思っていて。初めてしゃべる言葉を舞台で聞いてみたいというのもあるんです。
―今後目指したい方向性は?
大門:まずはアルバイトをせずにご飯を食べていけたらなと。今は二人ともアルバイトをしてますんで。
あと、これは経て、経てのことでしょうけど、孫に莫大な金を用意したいなとは思っています(笑)。
茶屋:僕はお金というよりも、自分が納得のいくネタを作って、それを待ってくださっている方がいる。その構図をできるだけ広く、長くできていたらありがたいなと。行きつくところ、それだけだと考えています。なので、相方とは全然違いますね(笑)。
大門:いやいや、僕もそう思ってはいるけど、少し正直な思いも言ったら、随分こっちだけが守銭奴になってしまってるけど(笑)。
そういったことの先に、たまたまお金もあったらいいなと…。お金ありきではなく、その年まで求められる人でありたい。本当にそれは思います。この流れで言うと、多分、取り繕い感が出ているかもしれませんけど(笑)。
■空前メテオ(くうまえめてお)
1998年11月19日生まれで秋田県出身の茶屋と99年1月27日生まれで滋賀県出身の大門正尚が2019年結成。NSC大阪校42期生。吉本興業所属。出合いは大学の同級生。「M-1グランプリ2019」で現役NSC生ながら3回戦進出。今月放送された「ytv漫才新人賞」のROUND2では2位通過し、来春行われる決勝に進出することが決まっている。
茶屋:そこで出たナチュラルなツッコミがいいというのもありますし、その最初の感覚を大事にしたというのもあります。
いかに体重を乗っけてその言葉を言うかが大切だとも思っていて。初めてしゃべる言葉を舞台で聞いてみたいというのもあるんです。
―今後目指したい方向性は?
大門:まずはアルバイトをせずにご飯を食べていけたらなと。今は二人ともアルバイトをしてますんで。
あと、これは経て、経てのことでしょうけど、孫に莫大な金を用意したいなとは思っています(笑)。
茶屋:僕はお金というよりも、自分が納得のいくネタを作って、それを待ってくださっている方がいる。その構図をできるだけ広く、長くできていたらありがたいなと。行きつくところ、それだけだと考えています。なので、相方とは全然違いますね(笑)。
大門:いやいや、僕もそう思ってはいるけど、少し正直な思いも言ったら、随分こっちだけが守銭奴になってしまってるけど(笑)。
そういったことの先に、たまたまお金もあったらいいなと…。お金ありきではなく、その年まで求められる人でありたい。本当にそれは思います。この流れで言うと、多分、取り繕い感が出ているかもしれませんけど(笑)。
■空前メテオ(くうまえめてお)
1998年11月19日生まれで秋田県出身の茶屋と99年1月27日生まれで滋賀県出身の大門正尚が2019年結成。NSC大阪校42期生。吉本興業所属。出合いは大学の同級生。「M-1グランプリ2019」で現役NSC生ながら3回戦進出。今月放送された「ytv漫才新人賞」のROUND2では2位通過し、来春行われる決勝に進出することが決まっている。
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