現役女子高生芸人・はっぴちゃんが追い求める背中とは
2021.07.10
松竹グループの大型合同オーディション「松竹ジャパングランプリ2019」で審査員特別賞を受賞した現役女子高生芸人のはっぴちゃん(15)。楽器を手に、凄まじいテンションを見せる芸風で独特の世界を築いていますが、目標は高く上沼恵美子さんだと言います。
―今、高校1年なんですよね?
そうなんです!JK芸人です(笑)。
―昔から芸人さん志望だったんですか?
もともと、小さな頃から「みんなをハッピーにしたい!」という気持ちが強くて、ミュージカル女優を目指していたんです。小学校6年間、お母さんに毎日ミュージカルスクールに通わせてもらってダンスと歌を習ってたんです。
そこから中学に入って、いくつか大きなオーディションを受けるようになって、どれも最終審査までは残ることができたんです。でも、そこから選ばれるということがなくて、勝手に「私の特技は最終審査で落ちること」みたいになっていったんです(笑)。
でも、中学2年の時にウケた「松竹ジャパングランプリ2019」で初めて合格というか、受かることができたんです。松竹グループ全体のオーディションで、女優さんとかモデルさんとかタレントさんとかあらゆるジャンルを想定したオーディションだったんですけど、私が最終審査でやったのが歌やダンスをしながらのトークで、かなりお笑い色もあるものをさせてもらったんです。
その結果、初めて審査員特別賞という形で合格することができました。そこで松竹芸能の方から「芸人の道に進んでみない?」と言っていただき、今に至るという流れなんです。
―芸人さんの道に進むことに抵抗はありませんでしたか?
これまでずっと最終審査で落ちることの繰り返しだったのに、その壁を乗り越えさせてくれたのがトークだった。そして、そんなありがたい言葉もいただきましたし、自分の中で「これは、こちらに進むべきだ」とスッと思えたんです。実際、今も楽しく芸人の仕事をやらせてもらっていますし、ありがたいご縁だと思っています。
―芸人の世界に入って、戸惑うことはありましたか?
外から見ていると、皆さん楽しそうにお話をして、ゲームコーナーみたいなことをして…というポップなお仕事に見えたんですけど、その一つ一つにどれだけ皆さんの考えが込められていて、努力が積み重なってできたものかということを入って痛感しました。
楽しい部分も本当に多いんですけど、中に入って知った大変さというのも、たくさんありました。まず、ネタを作るということも、私は完全に初心者ピーポーでしたし(笑)。
だけど、とにかく人と同じことをやっていてもダメだという思いだけはあるので、ギターを弾いて踊りながらネタをやったり、自分の得意なことをプラスしながらネタを模索しているというところです。
―影響を受けている先輩などはいますか?
私がテレビを見ていて、ハッとしたというか「この人みたいになりたい!」と思っているのが上沼恵美子さんなんです。
そして、これは本当におこがましい話なんですけど、共通点もいろいろあるなと思いまして。今日、忘れないようにメモしてきたんですよ!“上沼さんLOVEメモ!”ということで(笑)。
まず妹ということ。もともと歌手志望。高校生の時からお仕事をされている。いろいろあるんですよ!
―今、高校1年なんですよね?
そうなんです!JK芸人です(笑)。
―昔から芸人さん志望だったんですか?
もともと、小さな頃から「みんなをハッピーにしたい!」という気持ちが強くて、ミュージカル女優を目指していたんです。小学校6年間、お母さんに毎日ミュージカルスクールに通わせてもらってダンスと歌を習ってたんです。
そこから中学に入って、いくつか大きなオーディションを受けるようになって、どれも最終審査までは残ることができたんです。でも、そこから選ばれるということがなくて、勝手に「私の特技は最終審査で落ちること」みたいになっていったんです(笑)。
でも、中学2年の時にウケた「松竹ジャパングランプリ2019」で初めて合格というか、受かることができたんです。松竹グループ全体のオーディションで、女優さんとかモデルさんとかタレントさんとかあらゆるジャンルを想定したオーディションだったんですけど、私が最終審査でやったのが歌やダンスをしながらのトークで、かなりお笑い色もあるものをさせてもらったんです。
その結果、初めて審査員特別賞という形で合格することができました。そこで松竹芸能の方から「芸人の道に進んでみない?」と言っていただき、今に至るという流れなんです。
―芸人さんの道に進むことに抵抗はありませんでしたか?
これまでずっと最終審査で落ちることの繰り返しだったのに、その壁を乗り越えさせてくれたのがトークだった。そして、そんなありがたい言葉もいただきましたし、自分の中で「これは、こちらに進むべきだ」とスッと思えたんです。実際、今も楽しく芸人の仕事をやらせてもらっていますし、ありがたいご縁だと思っています。
―芸人の世界に入って、戸惑うことはありましたか?
外から見ていると、皆さん楽しそうにお話をして、ゲームコーナーみたいなことをして…というポップなお仕事に見えたんですけど、その一つ一つにどれだけ皆さんの考えが込められていて、努力が積み重なってできたものかということを入って痛感しました。
楽しい部分も本当に多いんですけど、中に入って知った大変さというのも、たくさんありました。まず、ネタを作るということも、私は完全に初心者ピーポーでしたし(笑)。
だけど、とにかく人と同じことをやっていてもダメだという思いだけはあるので、ギターを弾いて踊りながらネタをやったり、自分の得意なことをプラスしながらネタを模索しているというところです。
―影響を受けている先輩などはいますか?
私がテレビを見ていて、ハッとしたというか「この人みたいになりたい!」と思っているのが上沼恵美子さんなんです。
そして、これは本当におこがましい話なんですけど、共通点もいろいろあるなと思いまして。今日、忘れないようにメモしてきたんですよ!“上沼さんLOVEメモ!”ということで(笑)。
まず妹ということ。もともと歌手志望。高校生の時からお仕事をされている。いろいろあるんですよ!
©ytv
―素晴らしいポジティブさですね(笑)。
あと、料理が得意ということもあるんです!上沼さんも料理番組をされてますけど、ウチの家がシングルマザーなので、お母さんが帰ってくるまでに私が料理をしたりしていて、自然に料理をするようになって、そこも上沼さんに親近感を持つポイントになっています。
―上沼さんの一番すごいところはどこだと感じていますか?
もちろんたくさんありますし、それこそ、私が言うのがおこがましいんですけど、すごく思うのはテレビを見てくださっている方々が「そう、そう、そう思っててん!」と共感することを毎回必ずおっしゃる。そこが本当にすごいなと。
しかも、それをわざと言っているのではなく、心から本当に思っていておっしゃっているというのが皆さんにきちんと伝わっているのかなと思っています。こんなん、私が言うのは本当にエラそうなんですけど。
なんとか頑張って、いつか、上沼さんと共演させてもらえるくらいになりたいと本当に思っています。
共演して何がしたいかですか?そうですね…、一緒に豚の角煮を作りたいです(笑)。私は角煮が一番好きなので、それを一番好きな上沼さんと作れたら、一番幸せだなと。
あと、親孝行はしたいとずっと思っています。
そうやって上沼さんと一緒に出られるくらいになるのも一つの親孝行だと思いますし、あと、お母さんに大きな家を建ててあげたいんです。
お母さんが小さい頃、お金がなくて、すごく小さなアパートに住んでたらしいんです。そこから結婚して、今はいなくなったんですけど、お父さんはお金に余裕があって、大きなマイホームで暮らしていました。
でも、お父さんがいなくなって、また大きくない家に住んでるんですけど、やっぱりお母さんとしてはいろいろと思うところもあるみたいで…。
私はどんな家に住んでいても別に全然気にしないんですけど、お母さんがいろいろ思うんだったら、私が頑張って家を建てようと思っているんです。
今はまだまだお仕事も少ないですし、これから相当稼がないといけませんけど(笑)、いつか、そうなれたらなと思っています。
この前、ゲッターズ飯田さんに占っていただく機会があって、私は年齢の下一桁が“4”と“9”の時が運気が良いらしいんです。
そう言われると、松竹のオーディションに受かったのは中学2年。14歳の時でした。となると、次は19歳。高校を卒業したタイミングになるんですよね。
そもそも、JK芸人を名乗れるのは3年だけだし、ここで何かの実績を残さないとなかなか次はないとも思っていたので、ゲッターズさんの占いを見て、さらに「やっぱり、この3年で頑張らないといけないんだ」という思いが強くなりました。
19歳で売れて、22歳くらいで家を建てられたら、本当にうれしい話ですけどね。ま、かなりゲッターズさんの占いをイイ感じに勝手に解釈して考えてますけど(笑)、本当にそれくらいの流れで進めるように頑張りたいと思います!
あと、料理が得意ということもあるんです!上沼さんも料理番組をされてますけど、ウチの家がシングルマザーなので、お母さんが帰ってくるまでに私が料理をしたりしていて、自然に料理をするようになって、そこも上沼さんに親近感を持つポイントになっています。
―上沼さんの一番すごいところはどこだと感じていますか?
もちろんたくさんありますし、それこそ、私が言うのがおこがましいんですけど、すごく思うのはテレビを見てくださっている方々が「そう、そう、そう思っててん!」と共感することを毎回必ずおっしゃる。そこが本当にすごいなと。
しかも、それをわざと言っているのではなく、心から本当に思っていておっしゃっているというのが皆さんにきちんと伝わっているのかなと思っています。こんなん、私が言うのは本当にエラそうなんですけど。
なんとか頑張って、いつか、上沼さんと共演させてもらえるくらいになりたいと本当に思っています。
共演して何がしたいかですか?そうですね…、一緒に豚の角煮を作りたいです(笑)。私は角煮が一番好きなので、それを一番好きな上沼さんと作れたら、一番幸せだなと。
あと、親孝行はしたいとずっと思っています。
そうやって上沼さんと一緒に出られるくらいになるのも一つの親孝行だと思いますし、あと、お母さんに大きな家を建ててあげたいんです。
お母さんが小さい頃、お金がなくて、すごく小さなアパートに住んでたらしいんです。そこから結婚して、今はいなくなったんですけど、お父さんはお金に余裕があって、大きなマイホームで暮らしていました。
でも、お父さんがいなくなって、また大きくない家に住んでるんですけど、やっぱりお母さんとしてはいろいろと思うところもあるみたいで…。
私はどんな家に住んでいても別に全然気にしないんですけど、お母さんがいろいろ思うんだったら、私が頑張って家を建てようと思っているんです。
今はまだまだお仕事も少ないですし、これから相当稼がないといけませんけど(笑)、いつか、そうなれたらなと思っています。
この前、ゲッターズ飯田さんに占っていただく機会があって、私は年齢の下一桁が“4”と“9”の時が運気が良いらしいんです。
そう言われると、松竹のオーディションに受かったのは中学2年。14歳の時でした。となると、次は19歳。高校を卒業したタイミングになるんですよね。
そもそも、JK芸人を名乗れるのは3年だけだし、ここで何かの実績を残さないとなかなか次はないとも思っていたので、ゲッターズさんの占いを見て、さらに「やっぱり、この3年で頑張らないといけないんだ」という思いが強くなりました。
19歳で売れて、22歳くらいで家を建てられたら、本当にうれしい話ですけどね。ま、かなりゲッターズさんの占いをイイ感じに勝手に解釈して考えてますけど(笑)、本当にそれくらいの流れで進めるように頑張りたいと思います!
©ytv
■取材後記
「よろしくお願いします!」。取材場所となった松竹芸能の会議室に入るなり、大きな声で出迎えられました。
終始、元気いっぱい。自ら書いてきた上沼さんとの共通点メモを見せる時も、満面の笑みでプレゼンしていました。
ただ、お母さんへの思いを語る時には、その元気さにほんの少し照れが乗っかっていたように感じました。
僕は常々「芸人さんが売れるために一番大切なものは“かわいげ”である」と言い続けているのですが、その照れに強いかわいげを垣間見た気がしました。
心底思っている、自分の本音だけに元気いっぱいに話しつつも、そこに素の部分が出てくる。その様子こそがかわいげど真ん中だと思いました。
まだまだ未完成な部分があるのは間違いない。ただ、それだけ可能性があるということでもあります。
いつの日かしっかりと親孝行を具現化できる日が来ることを切に願いますし、その思いを持っている時点で、すでにもう親孝行でもある。二人の娘の父親として、そんなことも思った取材でした。
「よろしくお願いします!」。取材場所となった松竹芸能の会議室に入るなり、大きな声で出迎えられました。
終始、元気いっぱい。自ら書いてきた上沼さんとの共通点メモを見せる時も、満面の笑みでプレゼンしていました。
ただ、お母さんへの思いを語る時には、その元気さにほんの少し照れが乗っかっていたように感じました。
僕は常々「芸人さんが売れるために一番大切なものは“かわいげ”である」と言い続けているのですが、その照れに強いかわいげを垣間見た気がしました。
心底思っている、自分の本音だけに元気いっぱいに話しつつも、そこに素の部分が出てくる。その様子こそがかわいげど真ん中だと思いました。
まだまだ未完成な部分があるのは間違いない。ただ、それだけ可能性があるということでもあります。
いつの日かしっかりと親孝行を具現化できる日が来ることを切に願いますし、その思いを持っている時点で、すでにもう親孝行でもある。二人の娘の父親として、そんなことも思った取材でした。
執筆者プロフィール
中西 正男(なかにし まさお)
1974年生まれ。大阪府枚方市出身。立命館大学卒業後、デイリースポーツ社に入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚などを大阪を拠点に取材。桂米朝師匠に、スポーツ新聞の記者として異例のインタビューを行い、話題に。2012年9月に同社を退社後、株式会社KOZOクリエイターズに所属し、テレビ・ラジオなどにも活動の幅を広げる。現在、朝日放送テレビ「おはよう朝日です」、読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」などにレギュラー出演。また、Yahoo!、朝日新聞、AERA.dotなどで連載中。
中西 正男(なかにし まさお)
1974年生まれ。大阪府枚方市出身。立命館大学卒業後、デイリースポーツ社に入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚などを大阪を拠点に取材。桂米朝師匠に、スポーツ新聞の記者として異例のインタビューを行い、話題に。2012年9月に同社を退社後、株式会社KOZOクリエイターズに所属し、テレビ・ラジオなどにも活動の幅を広げる。現在、朝日放送テレビ「おはよう朝日です」、読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」などにレギュラー出演。また、Yahoo!、朝日新聞、AERA.dotなどで連載中。
この記事を共有する
関連記事一覧
双子で漫才をやるということ。「ダイタク」が語るメリットとデメリット
2021.06.10「お前らは大丈夫」。「アイロンヘッド」を支える先輩の重い言葉
2021.05.10「おもしろ荘」優勝からブレーク。最旬コンビ「ダイヤモンド」が放つ色香
2021.03.10お笑いへのエナジーとかわいげ。「ゼンモンキー」に見る無限の奥行き
2021.02.10