イラストで天気「ゲリラ雷雨」
2020.08.21
©ytv
ゲリラ豪雨とは！？
特に定義はないので、マスコミの使い方しだい。共通するのは、どちらも天気が急変する現象。
雨の降り方が特にひどく、道路冠水など影響が出るような時は「ゲリラ豪雨」と使いがち。
落雷の影響が目立つような時は「ゲリラ雷雨」と使いがち。
★気温の上がる日に地上付近の蒸し暑い空気が空高くへ上昇。
背の高い積乱雲が発生し、突然、天気が急変。雷を伴い激しい雨が数十分降る現象。
★時に突風が吹いたり、氷の粒（ひょう）が降ることもある。
★気温の上がる夏の午後が多い。
★ただし、春でも空高くに冷たい空気が流れ込んでくると、地上と上空の温度差が大きくなり、積乱雲が発生し、
ゲリラ雷雨の発生することがある。地上と上空の温度差が大きいことを「大気の状態が不安定」という。
イラスト：蓬莱大介
★狭い範囲で突然発生し、数十分で消えていくため、天気予報でピンポイントで前もって予想するのは難しい。
ただし、天気予報で「大気の状態が不安定で急な雷雨にご注意ください」というキーワードがあれば、
空の様子に注意する。
★暗い雲が広がってきたら天気急変のサイン。ゴロゴロと雷の音が聞こえてきたり、風が強まってきたら、
すぐ近くまで雷雨が迫っているサイン。
★木の下で雨宿りすると、感電するおそれあり。頑丈な建物に早めに避難！
★車の運転時、道路が冠水していると、アンダーパスなど地面が低く水が溜まりやすい場所には行かない。
閉じ込められるおそれあり。
★川では鉄砲水が来るおそれがあるため、雨が降り出す前に離れておく。
★気象庁の正式な言葉ではない！マスコミ（新聞やテレビ）が、いつどこで発生するか予想が難しいことから、
軍事用語の奇襲攻撃を意味する「ゲリラ戦法」からなぞらえて名付けた。
★気象庁は「局地的大雨」と表現している。
蓬莱大介（ほうらい・だいすけ）
気象予報士・防災士。1982年兵庫県明石市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。2011年読売テレビ気象キャスター就任。 現在、読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」「かんさい情報ネット ten.」「ウエークアップ！ぷらす」の3番組にレギュラー出演中。 2020年からはkiss-FM KOBE「FRIDAT NIGHT SPECIAL蓬莱大介RAIN SONGS」でラジオパーソナリティーを務める他、読売新聞（全国版）で連載記事「空を見上げて」の執筆スタート。
著書 「クレヨン天気ずかん」（2016年主婦と生活社）
「空がおしえてくれること」（2019年 幻冬舎）
「蓬莱さんのスケッチ予報Calendar2020」（2020年 読売テレビエンタープライズ）
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