【蓬莱さん解説】これから発生する台風は強まりやすい?!
2022.08.16
8月13日に台風8号が伊豆半島に上陸しました。
7月の台風4号に次いで、今年2個目の上陸となりました。
平年の8月終わりまでの台風発生数は約13個なので、
発生ペースとしては、今のところ遅く、1年で台風は平年約25個発生することを考えると、
これからが台風シーズンなのです。
7月の台風4号に次いで、今年2個目の上陸となりました。
平年の8月終わりまでの台風発生数は約13個なので、
発生ペースとしては、今のところ遅く、1年で台風は平年約25個発生することを考えると、
これからが台風シーズンなのです。
画:蓬莱大介
今年の特徴は、まず日本の南の海水温度が平年より高い傾向にあります。
ベンガル湾(タイ)周辺や南シナ海(ベトナム)から吹く非常に湿った西風と太平洋を吹く風がぶつかるタイミングがくると、日本の南(北緯10~20度)で台風が立て続けに発生する可能性があります。
そして、もう1つの今年の特徴は、夏の太平洋高気圧が強まりやすいことです。
南で発生した台風は、高気圧のふちを回って日本に運ばれやすくなります。
日本の南から沖縄方面へ、そして西日本から東・北日本へと大回りで勢力を強めながら進む可能性が考えられます。
この夏の記録的猛暑により、日本周辺の空気のみならず、海水温度も平年より1~2℃高くなっていることから、勢力を落とさず、日本にやってきやすいのです。
雨台風、風台風なんて言葉がありますが、今年の予想はどちらとも言えません。
あえていうなら、雨量が多くなる傾向にあります。
先ほど伝えたベンガル湾や南シナ海からの、非常に湿った空気が、日本列島にも流れこみやすくなっており、台風が発生したタイミングで秋雨前線が停滞すると、台風本体が近づく前から雨が降り出し、総雨量が多くなるおそれも考えられます。
ということで、
「今年の夏の終わりから秋にかけては、悪条件がいくつか重なることにより、勢力の強い台風がくるリスクが高い」
と予想しています。
悪い話ばかりだと気が滅入りますが、プラスにとらえると「ある程度リスクの予想はできている」ということです。
最新の台風進路予想などこまめにチェックをお願いします。
昔に比べて台風がどこに進むかという予報円は、精度が良くなり小さく絞れてきました。
台風が近づいてから慌てるのではなく、事前に備えもしっかりとしておきましょう。
ベンガル湾(タイ)周辺や南シナ海(ベトナム)から吹く非常に湿った西風と太平洋を吹く風がぶつかるタイミングがくると、日本の南(北緯10~20度)で台風が立て続けに発生する可能性があります。
そして、もう1つの今年の特徴は、夏の太平洋高気圧が強まりやすいことです。
南で発生した台風は、高気圧のふちを回って日本に運ばれやすくなります。
日本の南から沖縄方面へ、そして西日本から東・北日本へと大回りで勢力を強めながら進む可能性が考えられます。
この夏の記録的猛暑により、日本周辺の空気のみならず、海水温度も平年より1~2℃高くなっていることから、勢力を落とさず、日本にやってきやすいのです。
雨台風、風台風なんて言葉がありますが、今年の予想はどちらとも言えません。
あえていうなら、雨量が多くなる傾向にあります。
先ほど伝えたベンガル湾や南シナ海からの、非常に湿った空気が、日本列島にも流れこみやすくなっており、台風が発生したタイミングで秋雨前線が停滞すると、台風本体が近づく前から雨が降り出し、総雨量が多くなるおそれも考えられます。
ということで、
「今年の夏の終わりから秋にかけては、悪条件がいくつか重なることにより、勢力の強い台風がくるリスクが高い」
と予想しています。
悪い話ばかりだと気が滅入りますが、プラスにとらえると「ある程度リスクの予想はできている」ということです。
最新の台風進路予想などこまめにチェックをお願いします。
昔に比べて台風がどこに進むかという予報円は、精度が良くなり小さく絞れてきました。
台風が近づいてから慌てるのではなく、事前に備えもしっかりとしておきましょう。
©ytv
蓬莱大介(ほうらい・だいすけ)
気象予報士・防災士。健康気象アドバイザーと熱中症対策アドバイザーの資格を持つ。
1982年兵庫県明石市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。2011年読売テレビ気象キャスター就任。 現在、読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」「かんさい情報ネットten.」「ウェークアップ」にレギュラー出演中。読売新聞(全国版)で連載記事「空を見上げて」を執筆。
著書 「クレヨン天気ずかん」(2016年主婦と生活社)
「空がおしえてくれること」(2019年 幻冬舎)
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