女優?モデル?歌手?玉城ティナが極めたい〇〇道とは

2020.11.13

女優?モデル?歌手?玉城ティナが極めたい〇〇道とは
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玉木宏主演の連続ドラマ『極主夫道』(読売テレビ・日本テレビ系、毎週日曜よる10:30〜)で、純喫茶でアルバイトをする女子大生・大前ゆかり役を演じている玉城ティナさん。彼女にとって本作がゴールデン・プライム帯連ドラのレギュラー初出演だ。

本作は累計250万部を突破した話題のコミックをドラマ化。裏社会に数々の伝説を残した玉木さん演じる最凶の極道“不死身の龍”が、極道から足を洗い、専業主夫の道を選択して巻き起こす日常をコミカルに描いている。そんな龍に、物怖じすることなく接するキャラクターを演じているのが玉城さんだ。

モデルとして圧倒的な支持を集め、音楽活動もし、昨年度は『惡の華』『Diner ダイナー』など多くの映画出演で存在感を示し、映画賞新人賞も受賞。今、大注目を集める彼女はこの先どこへ向かおうとしているのか、聞いてみた。
――女優、モデル、音楽……どんなバランスを意識して仕事してますか?

玉城 : 時期によって変わってきてますね。ホントにその時々で、軸としてここがメインというより、いただいた仕事に取り組んでいったらこうなってるって感じで。あまり自分で決め込んでるつもりはなくて。

――女優業の評価が大変高いですが。

玉城 : そういう声をいただけるのは本当にありがたいですし、耳に届いてたら素直に受け入れるようにしていますけど、あまりプレッシャーにならないようにしています(笑)。自分の中で、重く受け止めると意識しちゃうので。そうやって評価してくださる方もいるんだなと。女優業の面白さは、自分じゃない人になることだったり、自分じゃない名前で呼ばれることだったり、そういう空間が独特だなと思っています。役名で呼ばれると、自分の中で、また違う人格が増えていくような感覚があって、そこが面白いですね。

――複雑な事情を抱えた役から、日常的な女子高生まで、いろいろ演じてますよね。

玉城 : 私の場合、あまり役を引きずることもなくて、終わればまた切り替えて次の役に入っていく、そんな感じです。いろんな役を通して、自分を知れたりするのは新鮮ですし。あとは、普段生きていて感情を爆発させることってそんなにないと思うので、それを仕事としてやれるのは女優の面白さですね。

――役へはどうやってアプローチするんですか?

玉城 : 漫画だったり、小説だったり、原作があれば必ず読みます。例えばですが、キャラクターの外見から近づけることもあると思うので、お話をいただいた時点で、自分でできることがあればそこは近づけます。内面的なこととしては、そのキャラクターが他の人とどんな会話をしているのか、それで見えてくるものもあると思うので、考え込むというよりは、原作や台本を読んで“感じる”って部分が大きいですね。

――今回演じている喫茶店の店員「大前ゆかり」は、原作にないオリジナルキャラクターですね。

玉城 : 「ゆかり」は原作には出てきませんが、龍さん(玉木宏)が喫茶店でパフェを食べているシーンは原作にありますから、その場所にゆかりがいたらどういうふうに話しかけるだろうとイメージしていました。ゆかりって、今っぽいキャラクターだと思うんですよね。自分ではフラットに生きてるんですけど、まわりから見たら強気で個性的な子に見えちゃう。普通っぽいけど、普通じゃない、そのニュアンスを大事にしながら演じています。ですから、セリフも考えて体の中に入れ込むというより、コメディーとして反射的に出てくる感覚をいかした方がいいのかなって。
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――主演の玉木宏さんとは初共演ですか?

玉城 : はい、とても存在感のある方です。そのうえで、役の龍さんに入った時のギャップがすごくて、ついつい観察してしまいますね。今、現場ではフェイスシールドをしたり、待機場所もソーシャルディスタンスをとって対策がされていますから、まだそこまでお話しさせてもらってるわけではないですけど、なんか玉木さんと龍さん、ずいぶん違うなーと(笑)。

――玉木さん、顔の芝居が強烈ですね。笑っちゃうくらいに。

玉城 : 笑っちゃいますよ(笑)。抑えきれない時もあって笑ってます。現場の雰囲気のよさが作品に出ていると思いますね。今、対策をとりながらの撮影は仕方ありませんが、コミュニケーションはしっかりと撮影の場でとって進んでいます。

――玉木さんは『極主夫道』ですが、玉城さんが極めたい道ってありますか?

玉城 : なんでしょう……。私、続けていることが仕事くらいしかないんですよ。もともと飽きっぽいし、ひとつのことをやりとげたって感覚がそこまでなくて。いろいろかじってみたいタイプかもしれません。女優、モデル…とやらせていただいてますが、今の時代ですと、あえてジャンル分けすることもないのかなって。見え方として「玉城ティナ」という名前がジャンルになっていけたらいいですね。

――プライベートで挑んでみたいことは?

玉城 : 車の免許を取りたいですね。自分で移動できたら行動範囲が広がるかなって。夜中、急に海に行くとか。そこで、ぼーっとしてるんじゃないですかね(笑)。

――今回のドラマ、「ここを見てほしい」という点をお願いします。

玉城 : クスッと笑ってもらいたいというのが第一にありますが、同時に、しあわせな家族像ってなんだろう、と考えるきっかけにもなるドラマです。龍さんのセリフに突き刺さるものがあって、家族の在り方を見直したり。あとは、暮らしに役立つ情報も満載だったりしますから、そこも楽しんでほしいですね。

――今後、玉城ティナはどう変わっていきますか?

玉城 : その時々にあわせて柔軟に生きていけたらいいですね。今いただいてることを精一杯やらせていただいて、それがどこに続いていくのかは自分でもわからなくて楽しみって感じです。
自然体にそう語ってくれた玉城ティナさん。今後も彼女への注目は大きくなるだろう。それにも柔軟に向き合い、新たな一面を見せてくれるに違いない。

【取材・文/鈴木 しげき】
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