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【蓬莱さんの季節だより】夏の終わり！？

2023.08.25

©ytv

日テレ系列の読売テレビで仕事をしていると、
24時間テレビや鳥人間コンテスト放送の頃になったら「あ〜、夏休みが終わるな〜」と感じるのですが、
今年に限っては・・

「暑い！！夏が終わらん！」

９月にかけてもまだまだ厳しすぎる残暑が続く予想となっています。

提供：蓬莱大介

世界中で起きている異常気象の波に日本ものまれているのです。

しかも、これから台風の季節です。

８月お盆の頃に近畿に直撃した台風7号は、比較的大きくなかったですが、動きが遅く雨台風になりました。
鳥取県や京都府などで大きな被害が出ましたし、静岡県では新幹線が大雨で動けず、九州に至るまで広範囲でお盆の交通の足に影響が出ました。

これからくる台風は、海水温度も高くなる時期であることから、大型化・強まりやすい傾向にあり、雨台風と風台風の両方の性質を持ちます。

いまの段階で、懸念するのは、北日本。
現在、猛暑の影響などで、北日本は海面水温が平年よりも4℃前後も高くなっています。
海面水温が4℃も高いなんて滅多にありません！
台風が日本に近づくと、勢力を落とさず北海道の方まで行く可能性があり、そうなると、農作物にも影響が出て、これもまた日本中に影響が出るようなことになります。

今後、台風情報が出た時には、こまめに確認し早めの備えをするようお願いします。

蚊のシーズンもこれから！？

今年、蚊に刺された回数が少ないなと感じてませんか？
実は、これも猛暑の影響かもしれません。
日中の気温が35℃以上になると、蚊が日陰で身を潜め、活動が抑えられるようです。
ただ、８月後半にもなると、日が沈むのが早くなり、夕方からは一気に気温が下がってきます。
そうすると、蚊が活発になり、これからが蚊のシーズンというわけです。
僕は、年齢のせいなのか、最近蚊に刺されると腫れ方が昔より酷いように思います。
皆さんもお気をつけてください。

プロフィール
蓬莱大介（ほうらい・だいすけ）
気象予報士・防災士。健康気象アドバイザーと熱中症対策アドバイザーの資格を持つ。
1982年兵庫県明石市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。2011年読売テレビ気象キャスター就任。　現在、読売テレビ「情報ライブミヤネ屋」「かんさい情報ネットten.」「ウェークアップ」にレギュラー出演中。読売新聞（全国版）で連載記事「空を見上げて」を執筆。
著書　「クレヨン天気ずかん」（2016年主婦と生活社）
「空がおしえてくれること」（2019年　幻冬舎）