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【福島県】家庭でできる厄払い?年の数だけ配る物が、洗剤ってなにそれ?
2025.02.17
厄年とは皆さんもご存知の通り、災いが降りかかりやすいとされる年齢のことで数え年を使う。男性は25歳、42歳、61歳、女性は19歳、33歳、37歳、61歳が本厄で、その前後は前厄、後厄とされている。厄年を迎えると、神社でお払いしてもらうのが一般的だ。
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ところが福島県の福島市周辺では、他にはない変わった厄払いがあるという。そこで福島市内の神社に行きご祈祷を取材。祝詞にお払いと進み、特に変わったところはない。しかし、終わったあと県民に聞くと「神社でお祓いをしてもらい、厄払いは個人でやる」と言うではないか。「家でやります」家で厄払いする?ちょっと意味がわからない。
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そこで今年42歳の斎藤さんの厄払いを拝見した。
「ご近所さんの家に行く」と歩き出す斎藤さん。特別な装いもないのだが・・・。ご近所のお宅を訪れ、何やら箱を手渡す。
「これ使ってください。」「早速使わせてもらいます。」
箱には熨斗が貼られ「厄除け」と書いてある。
「ご近所さんの家に行く」と歩き出す斎藤さん。特別な装いもないのだが・・・。ご近所のお宅を訪れ、何やら箱を手渡す。
「これ使ってください。」「早速使わせてもらいます。」
箱には熨斗が貼られ「厄除け」と書いてある。
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何が入っているのか?ご近所さんが見せてくれた。
「キュキュットです。」はあ?洗剤ですか?
「私も厄年の時に皆さんにお配りしました。」みんなやってるの?!
「厄を洗い流してください、という気持ちで渡してます。」と斎藤さん。
「ありがたい。即開けて使わせてもらおうと思ってます。」と嬉しそうなご近所さん。
斎藤さん、これでおしまいではなく次々にご近所さんを回って洗剤を渡して歩く。一人じゃないのね。
「年齢分ですね。42本。」なんですと?年の数だけ渡して回るの?
「キュキュットです。」はあ?洗剤ですか?
「私も厄年の時に皆さんにお配りしました。」みんなやってるの?!
「厄を洗い流してください、という気持ちで渡してます。」と斎藤さん。
「ありがたい。即開けて使わせてもらおうと思ってます。」と嬉しそうなご近所さん。
斎藤さん、これでおしまいではなく次々にご近所さんを回って洗剤を渡して歩く。一人じゃないのね。
「年齢分ですね。42本。」なんですと?年の数だけ渡して回るの?
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渡されたお父さんがこう言う。
「私は九州出身なのでなんだろう?と思ったのですが、これが日本の風習なのかな?と勘違いしたくらい、ここら辺ではポピュラーです。」
いえ、お父さん!このあたりだけです!
また別の厄年の方は、用意した洗剤を所属するバレーボールクラブに持っていく。手当たり次第に配ってまわり、どんどん洗剤がはけているぞ!
「私は九州出身なのでなんだろう?と思ったのですが、これが日本の風習なのかな?と勘違いしたくらい、ここら辺ではポピュラーです。」
いえ、お父さん!このあたりだけです!
また別の厄年の方は、用意した洗剤を所属するバレーボールクラブに持っていく。手当たり次第に配ってまわり、どんどん洗剤がはけているぞ!
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「この時期はいっぱいもらうから洗剤を買わなくて済む」と同じクラブのママさん。
若者はやらないでしょ?
成人式を迎えた女子たちに聞くと「一昨年配りました。食器用洗剤を。」若い人もやるんだね。なぜ食器用洗剤なのかな?
「配りやすいからじゃないですか?100円くらいで買えるからコスパがいい。」
地元のホームセンターに行くと「厄はキュキュットで洗い流しましょう」のPOPが置かれ、箱入りの食器用洗剤の特設コーナーがあった。
若者はやらないでしょ?
成人式を迎えた女子たちに聞くと「一昨年配りました。食器用洗剤を。」若い人もやるんだね。なぜ食器用洗剤なのかな?
「配りやすいからじゃないですか?100円くらいで買えるからコスパがいい。」
地元のホームセンターに行くと「厄はキュキュットで洗い流しましょう」のPOPが置かれ、箱入りの食器用洗剤の特設コーナーがあった。
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「一カ月で約1000本売れます。」と店長さん。「ふだんと比べると50倍近く。」そんなに?!
年末年始には様々なホームセンターやスーパーで、「厄年商戦」が展開される。
年末年始には様々なホームセンターやスーパーで、「厄年商戦」が展開される。
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それにしても、厄を洗い流すのなら自分でやるべきではと、年配県民に聞いてみた。
「自分で流すのは違います。厄を流すのを皆さんに手伝ってください、というのが大事です。」お願いするのが大事なのだと断言。
「要は人任せですけど。」と最後はテヘペロな感じで言う。
もともと全国でも厄年に餅などを配る風習は存在していた。福島市周辺では「厄を飛ばす」意味で紙風船を年の数だけ配っていたという。
「自分で流すのは違います。厄を流すのを皆さんに手伝ってください、というのが大事です。」お願いするのが大事なのだと断言。
「要は人任せですけど。」と最後はテヘペロな感じで言う。
もともと全国でも厄年に餅などを配る風習は存在していた。福島市周辺では「厄を飛ばす」意味で紙風船を年の数だけ配っていたという。
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これが1990年ごろから洗剤を配る風習が見られるようになり、今に至るそうだ。
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それにしても年の数だけというのは、40歳を過ぎると大変そうだ。配りきれるのか心配になる。すると最初に取材した斎藤さん、まだ余っているのでと取材班に洗剤を渡す。初対面でもいいの?「大丈夫っしょ!」とにかく渡しきりたい本音が見えて面白かった。
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あなたの町では、厄年に何をしてますか?
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