二作目を最高にする。松竹芸能のホープ「オーパスツー」がコンビ名に込めた思い
2022.10.11
漫才を軸としたネタの力で評価されているのが松竹芸能の「オーパスツー」です。2018年に大ちゃんさん(30)としんじょうさん(28)が結成しましたが、それぞれ別の相方との解散を経ての“再婚コンビ”。8月に行われた松竹芸能の若手バトル「お盆でぼんぼんネクストスター」で優勝するなど注目が集まっていますが、飛躍のきっかけになった“気づき”や目指すゴールについて語りました。
©ytv
左:大ちゃん 右:しんじょう
しんじょう:もともと大阪のデリートエンターテイメントという小さな芸能事務所に二人とも所属していて、互いに同時期にコンビを解散したので組むことになったんです。それが2018年のことでした。そこからデリートエンターテイメントを出てフリーになって、ご縁をいただいて松竹芸能に入った。これが今までの大きな流れです。
大ちゃん:コンビ名にもその流れを込めたといいますか。「オーパスワン」という高級ワインのラベルが男性2人が背中合わせになっているようなラベルなんです。それがコンビにも通じるというか、何ともカッコいいなと。そして「オーパスワン」というのは音楽用語で「作品番号1」という意味だそうで、お互いに2つ目のコンビ、2作目ということで「オーパスツー」にしたんです。
ただね、この名前が妙に覚えてもらいにくくて。なんとなく文字の並びから“オーバースーツ”とか“オーパーツ”とか、スッと言ってもらいにくくて(笑)。こちらとしては、しっかり意味を込めたつもりではあったんですけど…。
―そもそも、なぜお笑いの世界に?
しんじょう:小学4年の時にクラスのお楽しみ会がありまして、仲のいい友達とコンビを組んでネタをやったんです。そこで、ビックリするくらい先生にウケたんです。
「大人がこんなに笑ってくれるんや」といのが衝撃かつうれしくて。その時の感覚があって、芸人になろうと思ったんです。
大ちゃん:僕はかなり引っ込み思案な子どもで、人前で何かしゃべるなんてことのない子どもやったんです。ただ、これもちょっとしたきっかけなんですけど、小学4年になった時に担任の女性の先生が「大ちゃん」と下の名前で呼んでくれたんです。
本名が北川大なので、親戚や家族からは大ちゃんと呼ばれてたんですけど、家の外でそう呼ばれることはなくて。でも、それをきっかけに周りも大ちゃんと呼んでくれるようになり、そこから何なんでしょうね、スッと心がほぐれるというか、人前で何かをできるような子になったんです。
何かやると、やっぱりウケる。そして、ウケると気持ちいい。この気持ち良さを味わえる仕事に就きたい。その思いでこの世界に入ることになりました。
しんじょう:…その文脈やったら、そうやって自分を導いてくれた「学校の先生になりたい」と思うのがナチュラルちゃう?
大ちゃん:いや、そら、そうかもしれんけど(笑)、僕の場合はお笑いに目が向いたんです。
―コンビとしての強みは?
しんじょう:これはね、おそらく二人で「せぇーの」で言っても一致するくらいやと思いますけど、顔ですね。ルックスというよりも表情という部分で。
大ちゃん:僕らがまだフリーの時に「M-1」の予選で落ちて審査員の方にお話を聞いていただく機会があったんです。
そこでコンビの一つの武器が表情だと言っていただきまして。細かい話、それまでは僕もおでこを前髪で隠してたんですけど「表情は眉毛に出る」と教えていただきまして。シュールで不可思議なネタをやったりするのでもないなら、おでこを出して眉毛をし見せた方がいいと。
しんじょう:実際、そうするようになって、いろいろと結果が出るようになっていったんです。相方は目を見開くような表情、僕は困って眉毛が「ハ」の字になるような表情。そこが一つ面白い形かなと。
なので、僕がネタを書いているんですけど、そういった表情がナチュラルに引き出されるようなネタを逆算して書くようにもなりましたし、それが結果に結びついてきている感じなんです。
―やっぱり武器はネタ?
しんじょう:そうですね。ゆくゆくは漫才で全国ツアーをやれるように。それが最終目標ですね。
大ちゃん:やっぱり僕らはネタで皆さんに知っていただくタイプのコンビだと思いますし、そのスタイルだと賞レースで結果を出していかないといけない。それは考えています。
6年後くらいにそうなれていたらなと。
しんじょう:かなりのハイペースやけど(笑)、でも、それくらいの感じで頑張らないといけないんでしょうし、なんとかそうなっていられるように努めます。
大ちゃん:コンビ名にもその流れを込めたといいますか。「オーパスワン」という高級ワインのラベルが男性2人が背中合わせになっているようなラベルなんです。それがコンビにも通じるというか、何ともカッコいいなと。そして「オーパスワン」というのは音楽用語で「作品番号1」という意味だそうで、お互いに2つ目のコンビ、2作目ということで「オーパスツー」にしたんです。
ただね、この名前が妙に覚えてもらいにくくて。なんとなく文字の並びから“オーバースーツ”とか“オーパーツ”とか、スッと言ってもらいにくくて(笑)。こちらとしては、しっかり意味を込めたつもりではあったんですけど…。
―そもそも、なぜお笑いの世界に?
しんじょう:小学4年の時にクラスのお楽しみ会がありまして、仲のいい友達とコンビを組んでネタをやったんです。そこで、ビックリするくらい先生にウケたんです。
「大人がこんなに笑ってくれるんや」といのが衝撃かつうれしくて。その時の感覚があって、芸人になろうと思ったんです。
大ちゃん:僕はかなり引っ込み思案な子どもで、人前で何かしゃべるなんてことのない子どもやったんです。ただ、これもちょっとしたきっかけなんですけど、小学4年になった時に担任の女性の先生が「大ちゃん」と下の名前で呼んでくれたんです。
本名が北川大なので、親戚や家族からは大ちゃんと呼ばれてたんですけど、家の外でそう呼ばれることはなくて。でも、それをきっかけに周りも大ちゃんと呼んでくれるようになり、そこから何なんでしょうね、スッと心がほぐれるというか、人前で何かをできるような子になったんです。
何かやると、やっぱりウケる。そして、ウケると気持ちいい。この気持ち良さを味わえる仕事に就きたい。その思いでこの世界に入ることになりました。
しんじょう:…その文脈やったら、そうやって自分を導いてくれた「学校の先生になりたい」と思うのがナチュラルちゃう?
大ちゃん:いや、そら、そうかもしれんけど(笑)、僕の場合はお笑いに目が向いたんです。
―コンビとしての強みは?
しんじょう:これはね、おそらく二人で「せぇーの」で言っても一致するくらいやと思いますけど、顔ですね。ルックスというよりも表情という部分で。
大ちゃん:僕らがまだフリーの時に「M-1」の予選で落ちて審査員の方にお話を聞いていただく機会があったんです。
そこでコンビの一つの武器が表情だと言っていただきまして。細かい話、それまでは僕もおでこを前髪で隠してたんですけど「表情は眉毛に出る」と教えていただきまして。シュールで不可思議なネタをやったりするのでもないなら、おでこを出して眉毛をし見せた方がいいと。
しんじょう:実際、そうするようになって、いろいろと結果が出るようになっていったんです。相方は目を見開くような表情、僕は困って眉毛が「ハ」の字になるような表情。そこが一つ面白い形かなと。
なので、僕がネタを書いているんですけど、そういった表情がナチュラルに引き出されるようなネタを逆算して書くようにもなりましたし、それが結果に結びついてきている感じなんです。
―やっぱり武器はネタ?
しんじょう:そうですね。ゆくゆくは漫才で全国ツアーをやれるように。それが最終目標ですね。
大ちゃん:やっぱり僕らはネタで皆さんに知っていただくタイプのコンビだと思いますし、そのスタイルだと賞レースで結果を出していかないといけない。それは考えています。
6年後くらいにそうなれていたらなと。
しんじょう:かなりのハイペースやけど(笑)、でも、それくらいの感じで頑張らないといけないんでしょうし、なんとかそうなっていられるように努めます。
©ytv
■「オーパスツー」
1991年12月18日生まれの大ちゃん(本名・北川大)と94年4月10日生まれのしんじょう(本名・新庄大貴)が2018年にコンビ結成。いずれも大阪府出身。デリートエンターテイメントを経て、松竹芸能に所属。11月20日には「道草ピエロ」「ハノーバー」ら松竹芸能の注目コンビが出演するイベント「次世代松竹ユニットライブ」(大阪・DAIHATSU心斎橋角座)に出演する。
執筆者プロフィール
中西 正男(なかにし まさお)
1974年生まれ。大阪府枚方市出身。立命館大学卒業後、デイリースポーツ社に入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚などを大阪を拠点に取材。桂米朝師匠に、スポーツ新聞の記者として異例のインタビューを行い、話題に。2012年9月に同社を退社後、株式会社KOZOクリエイターズに所属し、テレビ・ラジオなどにも活動の幅を広げる。現在、朝日放送テレビ「おはよう朝日です」、読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」などにレギュラー出演。また、Yahoo!、朝日新聞、AERA.dotなどで連載中。
1991年12月18日生まれの大ちゃん(本名・北川大)と94年4月10日生まれのしんじょう(本名・新庄大貴)が2018年にコンビ結成。いずれも大阪府出身。デリートエンターテイメントを経て、松竹芸能に所属。11月20日には「道草ピエロ」「ハノーバー」ら松竹芸能の注目コンビが出演するイベント「次世代松竹ユニットライブ」(大阪・DAIHATSU心斎橋角座)に出演する。
執筆者プロフィール
中西 正男(なかにし まさお)
1974年生まれ。大阪府枚方市出身。立命館大学卒業後、デイリースポーツ社に入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚などを大阪を拠点に取材。桂米朝師匠に、スポーツ新聞の記者として異例のインタビューを行い、話題に。2012年9月に同社を退社後、株式会社KOZOクリエイターズに所属し、テレビ・ラジオなどにも活動の幅を広げる。現在、朝日放送テレビ「おはよう朝日です」、読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」などにレギュラー出演。また、Yahoo!、朝日新聞、AERA.dotなどで連載中。
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