大阪IRは明暗どっちに転ぶのか?決め手はマネーロンダリングと丁半博打?
2023.05.16
ニュースは何かと物事の明暗がついてまわる。今後の日本での中国人消費の明暗はどうなるか?新型コロナが2類から5類へ引き下げられたが、その明暗も気になる。5月7日放送の「そこまで言って委員会NP」では各テーマの明暗がどうなるかを議論。大阪IR計画の未来が明るいか暗いかも論客たちに聞くと、「明るい」の答えが多かった。
萱野稔人氏(哲学者)も「明るい」と回答。
「IRはカジノが注目されるが、国際会議場、展示場が整備されたくさん人が来る。これまでにない規模の国際会議、国際展示会が開けるようになることもメリット。観光立国の新しいステージに立てるのが明るい未来像だ。ただ一方でギャンブル依存症の問題をどうするか。またカジノがマネーロンダリングの手段になってしまう。防止するための知見を積み重ねるいい機会になると思う。」
竹田恒泰氏(作家)は依存症について反論。
「依存症の話がいつも出てくるが大した問題ではない。日本には駅前に何軒もパチンコ屋が並んで、身近にギャンブル場がどこにでもあるのは世界的に珍しい。今さら何を言ってるんだと。」
坂口孝則氏(経営コンサルタント)は「明るい」と答えつつ懸念も述べる。
「ある国のカジノVIP会員が友達で、そのカジノに取材したら、日本にカジノができたらめちゃくちゃ脅威だと言っていた。ある国とはフィリピンだが、通常のカジノは大金持ちのお父さんが行くが、お子さんとお母さんが遊びに行くところがない。近くに京都があるのは大きいと言っていた。ただ問題点が2つあり、カジノのほとんどの収益は上位数%の富裕層。 “ジャンケット”(世界の富裕層をカジノへ招待する職業)たちがコーディネートするが日本にはいない。それから他の国は自国民から結構な入場料を取る。日本でもシンガポール並みに1万とか2万ぐらい取ってもいい。」
竹田氏がまた反論。
「入場料はなくすべきだと思う。大阪IRが成功するかは、カジノが成功するかどうか。収益の8割はカジノという計画。しかも現状の分析では、7割は日本人客となっている。日本人にどんどん来てもらって、バンバン遊んでもらうのが1番利益が出る。もう一つ、外国人は日本の丁半博打にものすごい憧れがある。だから百畳敷きの大広間作ってサラシ巻いたお兄さんが、『ようござんすか?ピンゾロの丁!』とか言って・・・」日本人向けに入場料の無料化、外国人向けにオールドスタイルな丁半博打スタイルを推奨していた。
須田慎一郎氏(経済ジャーナリスト)は際どい話をする。
「カジノの利益はいわゆる“ハイローラー” 、高額のお金をかける富裕層の人たちが収益の6割から7割をもたらす。ハイローラーを連れてくるジャンケットたちは、ハイローラーの飛行機の運賃、ホテル代・飲食代などのお金は全部出す。もう1つ、フィリピンやマカオでは、カジノの一室をVIP専用ルームとしてジャンケットが借りて、好き勝手にやらせる。大きな声じゃ言えないが、マネーロンダリング。 つまり負けたことにして、ロンダリングしていく。これがカジノの1番の狙い。ところが私の手元に政府の内部資料がある!」
番組議長・黒木千晶アナが「さすが闇経済ジャーナリストですね。」と感心する。
須田氏が勢いづく。
「ジャンケットについての内部資料だ。別室のVIPルームを作るのはダメ。お金を貸すこともダメ。そうするとジャンケットにとって、日本のカジノはメリットあるのか。マネーロンダリングのできないカジノなんか意味ない。」
黒木アナが「それが認められているのがびっくりです。」と苦笑い。
古舘伊知郎氏(フリーアナウンサー)が「今日のスーツに合う!」と叫ぶ。須田氏のこの日のスーツがそれ系の人がよく着ているタイプなのだ。
萱野稔人氏(哲学者)も「明るい」と回答。
「IRはカジノが注目されるが、国際会議場、展示場が整備されたくさん人が来る。これまでにない規模の国際会議、国際展示会が開けるようになることもメリット。観光立国の新しいステージに立てるのが明るい未来像だ。ただ一方でギャンブル依存症の問題をどうするか。またカジノがマネーロンダリングの手段になってしまう。防止するための知見を積み重ねるいい機会になると思う。」
竹田恒泰氏(作家)は依存症について反論。
「依存症の話がいつも出てくるが大した問題ではない。日本には駅前に何軒もパチンコ屋が並んで、身近にギャンブル場がどこにでもあるのは世界的に珍しい。今さら何を言ってるんだと。」
坂口孝則氏(経営コンサルタント)は「明るい」と答えつつ懸念も述べる。
「ある国のカジノVIP会員が友達で、そのカジノに取材したら、日本にカジノができたらめちゃくちゃ脅威だと言っていた。ある国とはフィリピンだが、通常のカジノは大金持ちのお父さんが行くが、お子さんとお母さんが遊びに行くところがない。近くに京都があるのは大きいと言っていた。ただ問題点が2つあり、カジノのほとんどの収益は上位数%の富裕層。 “ジャンケット”(世界の富裕層をカジノへ招待する職業)たちがコーディネートするが日本にはいない。それから他の国は自国民から結構な入場料を取る。日本でもシンガポール並みに1万とか2万ぐらい取ってもいい。」
竹田氏がまた反論。
「入場料はなくすべきだと思う。大阪IRが成功するかは、カジノが成功するかどうか。収益の8割はカジノという計画。しかも現状の分析では、7割は日本人客となっている。日本人にどんどん来てもらって、バンバン遊んでもらうのが1番利益が出る。もう一つ、外国人は日本の丁半博打にものすごい憧れがある。だから百畳敷きの大広間作ってサラシ巻いたお兄さんが、『ようござんすか?ピンゾロの丁!』とか言って・・・」日本人向けに入場料の無料化、外国人向けにオールドスタイルな丁半博打スタイルを推奨していた。
須田慎一郎氏(経済ジャーナリスト)は際どい話をする。
「カジノの利益はいわゆる“ハイローラー” 、高額のお金をかける富裕層の人たちが収益の6割から7割をもたらす。ハイローラーを連れてくるジャンケットたちは、ハイローラーの飛行機の運賃、ホテル代・飲食代などのお金は全部出す。もう1つ、フィリピンやマカオでは、カジノの一室をVIP専用ルームとしてジャンケットが借りて、好き勝手にやらせる。大きな声じゃ言えないが、マネーロンダリング。 つまり負けたことにして、ロンダリングしていく。これがカジノの1番の狙い。ところが私の手元に政府の内部資料がある!」
番組議長・黒木千晶アナが「さすが闇経済ジャーナリストですね。」と感心する。
須田氏が勢いづく。
「ジャンケットについての内部資料だ。別室のVIPルームを作るのはダメ。お金を貸すこともダメ。そうするとジャンケットにとって、日本のカジノはメリットあるのか。マネーロンダリングのできないカジノなんか意味ない。」
黒木アナが「それが認められているのがびっくりです。」と苦笑い。
古舘伊知郎氏(フリーアナウンサー)が「今日のスーツに合う!」と叫ぶ。須田氏のこの日のスーツがそれ系の人がよく着ているタイプなのだ。
©ytv
丸田佳奈氏(産婦人科医・タレント)が落ち着いて話す。
「カジノは賛成、成功するなら。だがラスベガスはカジノ収益が3分の1ぐらい。3分の1が『シルク・ドゥ・ソレイユ』などのショー。大阪ではショーは難しいので、ラスベガスモデルはダメ。カジノでうまくやっていくベースを日本で作るには数年はかかるだろう。」
村重杏奈氏(タレント)が素直な意見を言う。
「このニュースを見た時に若者として、超楽しそう!と思った。日本にはないし、海外のカジノに憧れはあったので、日本でできるなら最高。観光客が若者のSNSで広がって来ると思う。」
竹田氏がまた主張する。
「丁半博打とか、花札とかいいのでは?」
村重氏は賛同。
「確かに、外国の方に日本の文化を知ってもらえるし、勉強にもなりそう。」
竹田氏が丁半博打を推し続ける。
「絶対外国人がわんさか来る。」
この後も話は広がり、東京のお台場でもやるのではといった話も出たが、竹田氏は「丁半博打は大阪だけ。」と最後まで推し続けた。
大阪IRは成功するのかどうなのか。確かに関西経済の明暗が分かれるかもしれない問題だ。よく見守っていきたい。
【文:境治】
「カジノは賛成、成功するなら。だがラスベガスはカジノ収益が3分の1ぐらい。3分の1が『シルク・ドゥ・ソレイユ』などのショー。大阪ではショーは難しいので、ラスベガスモデルはダメ。カジノでうまくやっていくベースを日本で作るには数年はかかるだろう。」
村重杏奈氏(タレント)が素直な意見を言う。
「このニュースを見た時に若者として、超楽しそう!と思った。日本にはないし、海外のカジノに憧れはあったので、日本でできるなら最高。観光客が若者のSNSで広がって来ると思う。」
竹田氏がまた主張する。
「丁半博打とか、花札とかいいのでは?」
村重氏は賛同。
「確かに、外国の方に日本の文化を知ってもらえるし、勉強にもなりそう。」
竹田氏が丁半博打を推し続ける。
「絶対外国人がわんさか来る。」
この後も話は広がり、東京のお台場でもやるのではといった話も出たが、竹田氏は「丁半博打は大阪だけ。」と最後まで推し続けた。
大阪IRは成功するのかどうなのか。確かに関西経済の明暗が分かれるかもしれない問題だ。よく見守っていきたい。
【文:境治】
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