宇都宮から首位奪還!日本一餃子を食べる浜松市には餃子の自販機まであるとかマジか!

2021.09.14

宇都宮から首位奪還!日本一餃子を食べる浜松市には餃子の自販機まであるとかマジか!
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餃子で思い浮かべる町と言えば多くの人が栃木県の宇都宮市を挙げるだろう。だが餃子の年間支出金額で見るとここ数年は静岡県浜松市と宇都宮市がデッドヒートを繰り返し、2020年は浜松市が日本一を奪還している。

もちろん、最近は浜松も餃子が盛んだとなんとなく知ってはいる。でも宇都宮餃子に比べると浜松餃子はどんな餃子かの情報量が少ない気がするぞ。そこで浜松市に行って聞いてみると、ちょうどいま餃子を食べてきたというおにいさんたちは「浜松の方が餃子をより食べている自負がある」「餃子を愛してるのは間違いない」と宇都宮を負かした喜びを口にする。「今マスクの中、ニンニクの匂いしかしない」とは、どういう自慢だよ。

女子三人連れは「いつも25個食べる。」と臆面もなく言う。「宇都宮の餃子はでかいだけ」と見下す感じだけど、たくさん食べる方がえらいんだっけ?だが浜松餃子にとってどうやら数はひとつのポイントらしく、「昔は100個くらい食べた」とか「みんな吐くほど食ってるよ」と言う人もいる。

浜松市には餃子を提供するお店が300軒以上もあり、中には店先に餃子の自動販売機を置く店もある。浜松市民は24時間餃子を食べたいのか?
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静岡県内にお店を展開する薬局・杏林堂では薬と並んで冷凍餃子を売っていて、なんと自家製!薬局まで餃子を作っているとは!

数ある餃子のお店の中でも人気店「むつぎく」に行ってみると、行列を経て入ったお客さんのもとに次々に皿に丸く盛られた餃子が運ばれている。これを1人一皿20個ずつ、いや別のテーブルでは4人で5皿つまり100個と、豪快な量を平らげている。
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丸い餃子の真ん中にはなぜか茹でもやしも盛られる。「餃子を食べてもやし、餃子餃子もやし」と食べ方を表現してくれた。タレが甘めで「優しいキャベツの餃子に合う」そうだ。そう、この餃子はキャベツ中心というかほとんどキャベツ。だから「罪悪感なく食べられる」と浜松女子がほくそ笑む。実際、肉:キャベツは1:9!これを冷蔵庫で一晩寝かせて水気をとるのでシャキシャキな食感が楽しめるのだ。
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別の店へ行ってみると、お客さんが少ない。だが見ていると次々にお客さんが来ては餃子を注文し、持ち帰っている。「冷凍40生40!」「冷凍140生20!」「冷凍200!」すごい数が飛ぶように売れていき、お持ち帰りメインの餃子店だったのだ。

大量注文も、20個500円なら安いもんだ。お店に貼ってある値段表には、400個10,000円とか500個12,500円なんて数字もあって、そんなわけないやろうと思うが、お祭りなどイベントの際にはほんとにそれくらい買っていく人もいるそうだ。土日は1日4000〜5000個売れると言うから、みんなどんだけ餃子が好きなのかとあきれてしまう。
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そう、浜松には「餃子のお持ち帰り文化」が根づいていて、餃子ドライブスルー店さえある。宇都宮と競りあう浜松の餃子購入金額を支えているのは、この大量持ち帰り傾向だったのだ。

浜松に行くとついつい鰻に走りたくなるが、次に訪れる機会があれば、ぜひ餃子を食べてみたい。キャベツ中心でたくさん食べられそうだし、100個ぐらい持ち帰ったら家族も喜ぶだろう。やるな、浜松の餃子文化。でももちろん、宇都宮も負けるんじゃない。競い合って他県民に餃子のおいしさを堪能させてくれ!

【文:境 治】
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