【そこまで言って委員会】昭和の事件の数々の謎に続く、令和の事件に残る謎とは?

2023.07.13

【そこまで言って委員会】昭和の事件の数々の謎に続く、令和の事件に残る謎とは?
©ytv
昭和の時代、数々の凶悪時間が起こり、今も謎を残している。昭和23年の「帝銀事件」、昭和43年の「永山則夫連続射殺事件」、昭和46年の「大久保清事件」、昭和53年の「足立区女性教師殺害事件」。7月9日放送の「そこまで言って委員会NP」では各事件に残る謎について論客たちが議論した。
そして最後のテーマは「あなたが気になる令和の謎の事件は?」というもの。番組では2つの事件を中心に議論が展開された。

笠井信輔氏(フリーアナウンサー)が挙げたのは「猿之助一家“心中”事件」。
「私が気になっているのは、その初期における情報の出方が特別だったこと。WHOが自殺についての報道は慎重になりましょうとガイドラインを出している。特に遺書の扱いは、亡くなっていく人の最たるプライバシー。自殺に関しても“急死”と伝えられることが多い。事務所やご遺族が発表しないと自殺と明確にならないことが多い中、遺書の存在も同じように事務所や遺族の一定の判断がなければ出てこない。それがスクープとして世に出て、後追いでみんなに伝わるのが最近のあり方。猿之助一家の心中未遂に関しては、初日の夕方にはもう遺書の話が出ていて、すぐその後に別の人の名前も、自分の遺産はその人にあげると出てきた。それを一斉に各社は書きテレビで放送した。なんで今回の事件だけ遺書の存在と中身がどんどん出てくるんだろう。本人は一命を取り留めているので、一般的に言うと公表しないもの。」

番組議長・黒木千晶アナが疑問を挟む。
「もしかしたら、芸能関係という特殊性?」

即座に笠井氏が答える。
「いや、むしろ芸能人有名人の方が報道においては慎重になるのがスタンス。」

野村明大アナが別の懸念を口にする。
「今回遺書があるという情報がもし出てなかった場合、2人亡くなって猿之助容疑者は生き残っているので、自殺ではなく他殺と世の中が考えてしまった可能性はある」

笠井氏も同調。
「ありえる。だから基本的には逮捕されたり容疑がかかった段階で出てくる情報だが、それにしても早すぎる。」

野村アナが小川泰平氏(犯罪ジャーナリスト)に質問する。
「捜査当局としては、ここまでは出そう出すまいと組織として判断する?」

小川氏がすかさず回答。
「最初に出たのは警察ではない。私は知っている。どこからかは言えない。それは出所が別です。」

さらに小川氏がこの件の特殊性を強調。
「一般の家ではないということ。著名人の中でも特殊な市川猿之助だからだろうと私は理解している。」

黒木アナがさらに小川氏に質問。
「母親の自殺を手助けしたとして、今自殺幇助の罪で問われているが、これから父親の関連でどう捜査が進むのか。」

小川氏が詳しく答える。
「一番違和感を持っているのは、あまりにも自殺幇助で揃いすぎ。話している内容の1つ1つが全て、自殺報助なら受け入れますよという姿勢。だが、睡眠薬を飲ませてビニール袋を被せる。どういう理由で被せるのか。ビニール袋はなぜ自分で処分する必要があるのか。薬の空シートを捨てる必要があるのか。母親は死後硬直からして相当前の時間に亡くなっている。心中というなら自分も死ぬのに10時間も時間を空けるか。ご両親をリビングの床の上にパジャマのままで?ご両親の遺書的なものはなかったのか。父親はもう10年以上寝たきりで認知症とも言われているが、家族会議で自分も自殺するという判断能力はあるのか。挙げればきりがないぐらい不可解な点が非常に多い。」

別の謎として、門田隆将氏は「安倍元首相銃撃の”謎の弾道“」を挙げる。
「衆議院議員で、安倍さんの最側近の高鳥修一氏が一貫して調べて、告発している。高鳥氏は銃の専門家、自分も免許持っている。安倍元首相の致命傷になった、右の頸部から入った銃弾。これがどうやっても犯人の方から出た角度ではないということで。 この謎の弾道について、週刊文春も実証実験をやったが1年経ってもまだ解明されてない。解明に向かって、動いてほしいなと思う。」

だが小川氏と笠井氏はやや冷めた反応。
「陰謀論ってあるが。」と、門田氏の言う謎そのものに疑念を持っている様子。

門田氏が主張。
「そういう風に言うと陰謀になるが、弾道のおかしさだけ。誰が怪しいとかの話になってくると、陰謀論になる。それとは全く違う高鳥衆議院議員の告発。」

小川氏
「実際打ったのが本人ではないと?そしたら全く無音で打っていなきゃいけない。」

門田氏が「ほぼ同時。」と言うと、小川氏はこう反論。
「ほぼ同時に打てるような人がいますか?いるとしたらゴルゴ13だけ。」

謎だと主張し続ける門田氏に、小川氏は終始冷めた態度だった。

【文:境治】

謎が残る事件でも、時間が経つと忘れてしまう。だが本当に解決するまで、忘れてはならないのかもしれない。
リンク
この記事を共有する

新着記事

新着記事一覧へ

アクセスランキング