いくらさっぱりがいいからって、そんだけ?涼感グルメ1位は「水かけごはん」
2017.09.01
地域によってはまだまだ残暑が続く中、31日の「秘密のケンミンSHOW」では「全国絶品涼感グルメベスト10」が放送された。確かに涼しそうな料理の数々で興味深かったが、中には他県民には意味不明なものもあり、つくづく日本の食文化の奥深さを思い知らされた。
とくに意味不明だったのが山形県民の涼感グルメ。ベスト10になんと3つもの料理がランクインしており独特の異彩を放っていた。
とくに意味不明だったのが山形県民の涼感グルメ。ベスト10になんと3つもの料理がランクインしており独特の異彩を放っていた。
9位で紹介されたのが「冷やしラーメン」で、これは理解できる。というより、冷やし中華よりラーメンのおいしさそのまま冷たくしたようでそそられる。うま味たっぷりの涼感グルメで、おいしそう度では9位といわずもっと上位にあってもいいくらいだ。普通の醤油ラーメンと見た目はほとんど変わらないが、キュウリと氷が入っているのが大違い。だがそれがまた涼しげでぜひ食べてみたくなるというものだ。
ここまではいいのだが、理解しにくくなるのが次、涼感グルメ3位で登場した「サバ缶そうめん」だ。
ここまではいいのだが、理解しにくくなるのが次、涼感グルメ3位で登場した「サバ缶そうめん」だ。
山形県南部の県民は、そうめんが大好き。それはいいのだが、めんつゆと一緒にサバ缶が出てくる。山形県民、このサバ缶を開けるとめんつゆにサバを入れてしまう。少しほぐしてめんつゆとなじませると、そこにそうめんをつけてサバの身と一緒に食べておいしそうな顔をするのだ。
他県民には、まったく意味がわからない光景だ。別にそうめんとサバ缶を食べたっていいと思う。だが他県民の感覚だと、そうめんを食べながらおかずのようにサバ缶を食べるものだろう。何もサバをめんつゆに入れなくたっていいではないか。わざわざめんつゆに入れる意味がどうしてもわからない。
しまいにはサバだけでなくサバ缶の汁までめんつゆに加えて「汁がないとサバはサバサバしてダメ」などとダジャレを飛ばす山形県民のおじさん。そこまでやられるとそんなにおいしいのかと、こちらも試してみたくなる。次にそうめんを食べる時、サバ缶を一緒に買ってみようかと思ってしまった。
そう、ここまではいいのだ。ここまではいいのだが、1位にまたも山形県民熱愛の涼感グルメが出てくる。それが、なんと、「水かけごはん」。なにそれ?
他県民には、まったく意味がわからない光景だ。別にそうめんとサバ缶を食べたっていいと思う。だが他県民の感覚だと、そうめんを食べながらおかずのようにサバ缶を食べるものだろう。何もサバをめんつゆに入れなくたっていいではないか。わざわざめんつゆに入れる意味がどうしてもわからない。
しまいにはサバだけでなくサバ缶の汁までめんつゆに加えて「汁がないとサバはサバサバしてダメ」などとダジャレを飛ばす山形県民のおじさん。そこまでやられるとそんなにおいしいのかと、こちらも試してみたくなる。次にそうめんを食べる時、サバ缶を一緒に買ってみようかと思ってしまった。
そう、ここまではいいのだ。ここまではいいのだが、1位にまたも山形県民熱愛の涼感グルメが出てくる。それが、なんと、「水かけごはん」。なにそれ?
「水かけごはん」ってまさかごはんに水をかけるだけじゃないよね?と誰しも思うだろうが、そんな既成概念を裏切って、まさかの水をかけただけのごはん。あろうことか、ケンミンSHOWはこの料理でも何でもないメニューを涼感グルメ第1位と紹介したのだ!そんな馬鹿な!
山形県の中でも内陸部の県民が昔から暑い夏に食してきたのがこの「水かけごはん」だという。いちおう作り方を紹介するのだが、何のことはない、冷やごはんを水で軽く洗って茶わんに盛り、水道からジャーッと水をかけるだけなのだ。せめて水道から急須に移して茶わんに注ぐくらいの風情を楽しめないものかと感じる。
登場した90才のおじいちゃんに、いつからこの水かけごはんを食べていたのか聞くと、3才か4才の頃からとかくしゃくとして答える。つまり昭和初期だか大正だかの昔から山形県内陸部ではこうしてごはんを食べていたのだろう。
山形県になぜ涼感グルメが多いのか。そう言えば20世紀までは日本でいちばん暑い記録は1933年の山形市だった。そう、いまは熊谷や四万十に一位の座は奪われたが、実は歴史的な暑い県なのだ。涼しい食べ物を長らく追究してきたのが山形県民なのだろう。でもだからって水かけごはんはなくない?と言いつつも、次に暑い日が来たら、ひそかに試してみようかと思案するのだった。
【文:境 治】
山形県の中でも内陸部の県民が昔から暑い夏に食してきたのがこの「水かけごはん」だという。いちおう作り方を紹介するのだが、何のことはない、冷やごはんを水で軽く洗って茶わんに盛り、水道からジャーッと水をかけるだけなのだ。せめて水道から急須に移して茶わんに注ぐくらいの風情を楽しめないものかと感じる。
登場した90才のおじいちゃんに、いつからこの水かけごはんを食べていたのか聞くと、3才か4才の頃からとかくしゃくとして答える。つまり昭和初期だか大正だかの昔から山形県内陸部ではこうしてごはんを食べていたのだろう。
山形県になぜ涼感グルメが多いのか。そう言えば20世紀までは日本でいちばん暑い記録は1933年の山形市だった。そう、いまは熊谷や四万十に一位の座は奪われたが、実は歴史的な暑い県なのだ。涼しい食べ物を長らく追究してきたのが山形県民なのだろう。でもだからって水かけごはんはなくない?と言いつつも、次に暑い日が来たら、ひそかに試してみようかと思案するのだった。
【文:境 治】
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