ランジャタイがダウンタウンDXに初登場、怒られるのか?受け入れられるのか?

2022.03.17

ランジャタイがダウンタウンDXに初登場、怒られるのか?受け入れられるのか?
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M-1グランプリのファイナリスト、お笑いコンビのランジャタイがテレビなど各メディアで大活躍だが、かつては“地下芸人”と呼ばれている時代があった。地下芸人とは、自主的に開催するインディーズライブで活動している芸人のことを言うらしい。いわば、底辺だ。

そんな地下から這い上がり、地上で華やかなスポットを浴びるなどまさに奇跡。今回、ランジャタイが人気番組『ダウンタウンDX』に初登場するというので、その心境に迫ってみたい。

昨今話題の地下芸人だが、彼らの強みは何でもありの世界で自由に芸風を伸ばしてきたところだろう。キテレツな挙動をくり出す国崎和也に、リアクションを入れていく伊藤幸司の漫才は、なんだかわからないがおもしろい。果たして、ダウンタウンの前に出て行った彼らは受け入れられるのか? 怒られるのか? 番組収録直後にインタビューを行った。

【企画 : 森脇征大 / 取材・文 : 鈴木しげき】
地下芸人はまわりに引き上げてもらいながら地上に出てきた!

――ダウンタウンとちゃんとした“カラミ”は初めてらしいですが、収録を終えて今の感想は?

伊藤 : 子どもの頃から見てきたお二人なので共演できたかと思うと夢のような時間でした。

国崎 : 僕は昔から『ダウンタウンDX』を見てきたので、なんか7回目みたいな気分でしたね。初じゃないというか。

伊藤 : なんで7回目(笑)?

国崎 : 浜田さんにセット裏で、それくらいですよね? と聞いたら「そうやな」と答えてくれて。すごいうれしかったですね。

――(笑)<※ネタ同様にインタビューでもボケまくりです>。緊張とかしませんでした?

国崎 : 彼の方はしてましたね。

伊藤 : 緊張しました。

国崎 : 僕はまったくなくて(笑)。子どもの頃から見てる大スター・ダウンタウンさんなので、緊張しちゃうかなと思ったんですが、そのままの感じで接することができて、そこはよかったかなと。

――今回は「地下芸人回」ですが、地下ライブからテレビのスポットを浴びるまでになったご自身の変化をどう捉えてますか?

国崎 : 僕、占いは全く信じないのですが、あぁ~しらきさんという芸人さんがちょっとだけ手相をかじってるんですよ。

伊藤 : サンドウィッチマン伊達さんの一番弟子の方ね。

国崎 : 診てもらったら「あなたはこの年で売れて、この年でドンと行く!」とか言われて、それがドンピシャで当たってるんですよ。「あなた、40歳でさらにドンと行くわよ!」と言ってもらえたので、その時にまた『ダウンタウンDX』に出たいなというのはありますね。

――(笑)。

伊藤 : あぁ~しらきさんって、人を見るとエロいモヤが見えるんですよ。

国崎 : オーラね。

伊藤 : それが出てる人はエロいらしいんですが、僕は「あなた、エロいわね」と言われました。

――(笑)。自分たちの風向きが変わってきてるなと感じたきっかけは何だったんですか?

伊藤 : 最初は千鳥さんが僕らのことを「めっちゃおもろいな」と褒めてくださって。そこから少しずつ他でも認めてもらえるようになってきた感じですね。

国崎 : あと『有田ジェネレーション』に出た時に、そのまま地下ライブのノリでやらせてもらえて、そこはターニングポイントになったと思います。それまでもテレビに呼んでもらって、そういうノリはやってたんですけど、やっぱりテレビのことよくわかってなくて(笑)。でも、その時はなぜか有田哲平さんがすごく気に入ってくれたんですよ。

伊藤 : そのわかってない感じがよかったのかも。「そのままやって」みたいに言ってくださって。僕らが決勝に進めた『M-1グランプリ』でも有田さんはまわりの方に「絶対ランジャタイが優勝だ!」って言ってくれたみたいで。

――それは感謝しなきゃですね。

伊藤 : ただ、結果出てからまだお会いしてないんですよ。

国崎 : 僕はお会いしましたけど。

伊藤 : え、どうでした?

国崎 : 無視されました。一言も話してくれませんし、目も見てくれなかったです。見てる方向も違うところを見てました。

伊藤 : 彼は多分ボケてるんだと思います。

――(笑)。

国崎 : あと、『M-1』では審査員の立川志らく師匠だけが僕らに高得点をつけてくれたんですよ。他の人は全員低かったんですけど(笑)。

伊藤 : YouTubeでも僕らのことを褒めてくださってて。

国崎 : ありがたいですけど、大丈夫かなと心配になりますね。このままいくと、僕らを褒め続けて審査員をやることになりますから。もし、来年また決勝に行けたら、志らく師匠、ランジャタイってハチマキして、ランジャタイのウチワ持って審査員席にいるくらいの勢いで褒めてくれますからね。

伊藤 : ありがたい話です。

国崎 : ネタに関してもマヂカルラブリーの野田さんが話題にしてくれたり、みなさんに引き上げてもらったという意識はあります。

伊藤 : 僕らは流れに身を任せてきたつもりですけど、まわりの芸人仲間と助け合ったり、先輩の方たちに引き上げてもらったり。地下芸人はみんなでいっしょに行こう!って、順番に世に出て行った感じですね。
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本番の最後に浜田さんにブチ切れられて…うれしかったです(笑)

――テレビに出る時に心がけていることは?

国崎 : 台本は見ないようにしてます。

――えっ、今日も見てないんですか?

国崎 : ええ(笑)。

伊藤 : 僕は見てますよ。

国崎 : 僕の場合、見ないでやった方が楽しめるし、予想できない方がいいかなと。ヘンな方向に行ったり、ありもしない方向に行ったほうが楽しいので。

――収録を見てましたけど、今日もそんな感じでしたね。

国崎 : 行きましたね、ありもしない方向に(笑)。

伊藤 : 僕は、まあ、好きに暴れてるのを見てるという……(笑)。

――本番前に「今日はコレやろう」と決めていくんですか?

国崎 : 一応スタッフさんと打ち合わせはして、それ(近くにある小道具を指して)はやろうという話にはなってまして。<※その小道具はダウンタウンにまつわるもの。ぜひ3月17日木曜のオンエアでチェックしてください>

――実際にダウンタウン浜田雅功さんと絡んでみて、どうでしたか?

伊藤 : うわッ、浜ちゃんだって感じでした。ずっと大好きでしたから。

国崎 : 僕は恐ろしいままの浜田さんで終わってしまいました。ちょっと自由にやりすぎたのか、本番の最後に浜田さんが「おまえら、コイツ以外(国崎)全員、楽屋来いッ!」と言ってたんですけど、あの浜田さん、本気でしたね。

――あれ、笑いました(笑)。そういうこと言われて国崎さん、じつはうれしそうでしたよね。

国崎 : 最高ですね(笑)。めちゃくちゃうれしいですよ。子どもの頃から見てるわけですから。あのダウンタウンが自分にツッコんでくれた、みたいな。

――松本人志さんはどうでしたか?

伊藤 : うわッ、松ちゃんだって感じでした。金髪も光って見えましたね。ホントにこの人は光ってるんだなって思いました。

国崎 : 僕は前日にJPさんのモノマネをずっと見てたんで、収録中もどっちかわからなくなる時がありましたね。今、どっちなんだ!?って。一瞬、JPさんの時もありました。

伊藤 : そんなフラッシュ暗算みたいになってないから。

――(笑)。松本さんと絡んでみて、どうでした?

伊藤 : すべての状況を見て、最高の間(ま)でバーンと一言で落としてくださるので「うわー、スゴいな」と。まざまざと見させてもらいました。

国崎 : もちろんいつも全力なんでしょうけど、僕らに対しては3割くらいのチカラで対応できるんじゃないかって感じで、実際はもっとスゴいんでしょうね。印象としては松本さん、めちゃくちゃ優しかったです。

――優しかったと。

国崎 : JPさんかと思いました。

――(笑)。最後に今回のダウンタウンDX、ここを見てほしい! というのがあれば。

伊藤 : ぜひ、あの小道具のネタを見てほしいです。

国崎 : 僕は、ゲストで出ているオズワルドの伊藤くんとの絡みも見てほしいです。カットされないことを願って(笑)。
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【ランジャタイ プロフィール】
伊藤幸司と国崎和也のお笑いコンビ。M-1グランプリ2021ファイナリスト。国崎が奇想天外な挙動をくり出す中、伊藤がリアクションを入れていく漫才スタイルで熱狂的なファンを生んでいる。株式会社グレープカンパニーに所属。
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