【そこまで言って委員会】出演者の不祥事で作品の配信停止!あなたは納得できますか?
2023.07.19
Z世代の「蛙化現象」にマイナンバーの誤入力続出、AIグラビアアイドルの登場と、このごろは不可思議な出来事が続々起こっている。7月16日放送の「そこまで言って委員会NP」ではタモリそっくりのナビゲーター、ジョニー志村の案内で「世にも奇妙なニュース ’23真夏の特別編」と題してこうした不可解な事柄を扱った。
とくに最近多いのが、市川猿之助や永山絢斗など著名な役者が不祥事を起こすと、彼らの出演作品が配信停止になってしまうこと。作品に罪はないのでは?役者の不祥事による配信停止に納得できるかできないか、論客たちが議論した。
古舘伊知郎氏(フリーアナウンサー)は「観る人の判断」と回答。
「テレビ放送は微妙なので置いておくと、サブスクの配信だとか、映画館での上映だとかでは作品に罪はない。本人が罪を償うのは当たり前で、なんで作品まで一蓮托生に全部やめなきゃいけないのか。これはおかしいと思う。」
門田隆将氏も納得できない派。
「作品は共同で作り上げ、原作者もいれば脚本家も監督もいるアクターもいる。色々なことで出来上がったものを、1人 の不祥事があったからと全部やめるなんてありえない。高野連がやってきた連帯責任、選手の誰か1人がタバコを吸ったら、チーム全体を出場自粛させる。それと同じ。日本人の偽善と、抗議に対する弱さ、それが出てる。」
宮家邦彦氏は「どちらでも良い」という立場。
「これは倫理の問題じゃないと思う。僕は映画制作やってるわけじゃないから自信がないが、相当のお金をかけて映画もしくはドラマを作る。準備をしてさあ公開という時にこうなっちゃったら、見てもらいたい人もいるだろうし、抗議が殺到して失敗するならやめた方がいいという人もいる。両方ある。僕はどっちでもいいと思う。だから名前を消せばいい。いかがわしい映画だってモザイクかけてる。」
この意見には論客たちが騒然。
古舘氏が「名前消してモザイクかけて音声変えたら、より犯罪者っぽい。」と突っ込み、
須田慎一郎氏(経済ジャーナリスト)は「宮家さん、最近雑だよ。」と茶化す。
門田氏が「宮家さんにモザイクかけてよ」と言って爆笑になった。
田嶋陽子氏が場を落ち着かせて述べる。
「私は作品に罪はないとの意見と同じで、例えばノーベル化学賞をもらった人が 殺人を犯したとする。そしたら、その人の研究成果を使っちゃいけないというのか。もしそうなら人類の損失だ。業績自体は、人類の宝。それはやっぱり使わなければ。」
田嶋氏とは意見が対立しがちな門田氏が「今日の田嶋さん、なんかいいね。」と褒めると
田嶋氏は「門田さんに褒められるのは困るな。」と照れた感じで言う。
RaMu氏も「納得できない」と回答。
「この間公開された『ザ・フラッシュ』というDC映画の主演、エズラ・ミラーがものすごい不祥事を起こして、 全て降板するんじゃないかと言われてたけど、強行突破で世界的に上映された。やっぱり日本人は周りの目を気にしすぎる。」
ここで須田氏が話をまぜっ返す。
「そうは言っても、この番組で俺がなんか不祥事起こしたら、今日の収録は全部飛んじゃうでしょ。」
これには一斉に「モザイクをかければ」などと反応。
番組議長・黒木千晶アナが「放送はちょっと難しいかなと。」と言うと須田氏が「なんで俺だけがダメなの!」と不満を言う。
古舘氏が「須田さんは大丈夫。すでに顔面凶器と言われている。」と言って場を収めた。
ここで番組政策秘書・野村明大アナが主張。
「映画やドラマの中で常軌を逸したような素晴らしい演技をして、 その人が薬物を当時やってたとわかったら、薬物のおかげでそんな演技してたのかとか。」
これに古舘氏は「自由意思で見た人の主観が入っていい。」と断じた。
須田氏が話を変える。
「いまどんどん厳しくなってないか。昔、勝新太郎がコカイン持ってて逮捕された時に、勝手にパンツに入ってたんだと言った。作品も全然公開されてることを考えると、今は厳しくないか。」
門田氏も同調する。
「市川猿之助は『龍馬伝』の最終回にしか出てないのにNHKオンデマンドは全話の配信をやめてしまう。」
黒木アナが説明する。
「最終話だけ配信停止すると作品全体がわからなくなるとの理由だった。」
門田氏が熱く語る。
「NHKが、抗議に来なさいと言えばいい。私たちは、制作者の思い、アクターたちの思い、それ全部を汲んで判断いたしましたと、議論したらいい。」
これに竹田恒泰氏(作家)が極論を言う。
「だったら番組を降ろすだけじゃなくて、NHKごとなくしちゃえばいい。」
そこまで言うか、というところで議論は終わった。論客たちの言う通り、作品に罪はない。いまは役者の罪に過敏になりすぎているかもしれない。
【文:境治】
とくに最近多いのが、市川猿之助や永山絢斗など著名な役者が不祥事を起こすと、彼らの出演作品が配信停止になってしまうこと。作品に罪はないのでは?役者の不祥事による配信停止に納得できるかできないか、論客たちが議論した。
古舘伊知郎氏(フリーアナウンサー)は「観る人の判断」と回答。
「テレビ放送は微妙なので置いておくと、サブスクの配信だとか、映画館での上映だとかでは作品に罪はない。本人が罪を償うのは当たり前で、なんで作品まで一蓮托生に全部やめなきゃいけないのか。これはおかしいと思う。」
門田隆将氏も納得できない派。
「作品は共同で作り上げ、原作者もいれば脚本家も監督もいるアクターもいる。色々なことで出来上がったものを、1人 の不祥事があったからと全部やめるなんてありえない。高野連がやってきた連帯責任、選手の誰か1人がタバコを吸ったら、チーム全体を出場自粛させる。それと同じ。日本人の偽善と、抗議に対する弱さ、それが出てる。」
宮家邦彦氏は「どちらでも良い」という立場。
「これは倫理の問題じゃないと思う。僕は映画制作やってるわけじゃないから自信がないが、相当のお金をかけて映画もしくはドラマを作る。準備をしてさあ公開という時にこうなっちゃったら、見てもらいたい人もいるだろうし、抗議が殺到して失敗するならやめた方がいいという人もいる。両方ある。僕はどっちでもいいと思う。だから名前を消せばいい。いかがわしい映画だってモザイクかけてる。」
この意見には論客たちが騒然。
古舘氏が「名前消してモザイクかけて音声変えたら、より犯罪者っぽい。」と突っ込み、
須田慎一郎氏(経済ジャーナリスト)は「宮家さん、最近雑だよ。」と茶化す。
門田氏が「宮家さんにモザイクかけてよ」と言って爆笑になった。
田嶋陽子氏が場を落ち着かせて述べる。
「私は作品に罪はないとの意見と同じで、例えばノーベル化学賞をもらった人が 殺人を犯したとする。そしたら、その人の研究成果を使っちゃいけないというのか。もしそうなら人類の損失だ。業績自体は、人類の宝。それはやっぱり使わなければ。」
田嶋氏とは意見が対立しがちな門田氏が「今日の田嶋さん、なんかいいね。」と褒めると
田嶋氏は「門田さんに褒められるのは困るな。」と照れた感じで言う。
RaMu氏も「納得できない」と回答。
「この間公開された『ザ・フラッシュ』というDC映画の主演、エズラ・ミラーがものすごい不祥事を起こして、 全て降板するんじゃないかと言われてたけど、強行突破で世界的に上映された。やっぱり日本人は周りの目を気にしすぎる。」
ここで須田氏が話をまぜっ返す。
「そうは言っても、この番組で俺がなんか不祥事起こしたら、今日の収録は全部飛んじゃうでしょ。」
これには一斉に「モザイクをかければ」などと反応。
番組議長・黒木千晶アナが「放送はちょっと難しいかなと。」と言うと須田氏が「なんで俺だけがダメなの!」と不満を言う。
古舘氏が「須田さんは大丈夫。すでに顔面凶器と言われている。」と言って場を収めた。
ここで番組政策秘書・野村明大アナが主張。
「映画やドラマの中で常軌を逸したような素晴らしい演技をして、 その人が薬物を当時やってたとわかったら、薬物のおかげでそんな演技してたのかとか。」
これに古舘氏は「自由意思で見た人の主観が入っていい。」と断じた。
須田氏が話を変える。
「いまどんどん厳しくなってないか。昔、勝新太郎がコカイン持ってて逮捕された時に、勝手にパンツに入ってたんだと言った。作品も全然公開されてることを考えると、今は厳しくないか。」
門田氏も同調する。
「市川猿之助は『龍馬伝』の最終回にしか出てないのにNHKオンデマンドは全話の配信をやめてしまう。」
黒木アナが説明する。
「最終話だけ配信停止すると作品全体がわからなくなるとの理由だった。」
門田氏が熱く語る。
「NHKが、抗議に来なさいと言えばいい。私たちは、制作者の思い、アクターたちの思い、それ全部を汲んで判断いたしましたと、議論したらいい。」
これに竹田恒泰氏(作家)が極論を言う。
「だったら番組を降ろすだけじゃなくて、NHKごとなくしちゃえばいい。」
そこまで言うか、というところで議論は終わった。論客たちの言う通り、作品に罪はない。いまは役者の罪に過敏になりすぎているかもしれない。
【文:境治】
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