注目度急上昇の「チュランペット」を鼓舞する先輩芸人の言葉
2022.06.10
3月に行われたワタナベエンターテインメントの所属芸人による「ワタナベお笑い№1決定戦2022」で優勝した「チュランペット」。これまで「ロッチ」「ハナコ」らが獲得してきたタイトルをゲットし、初の単独ライブ「ガンダッシュ!」(7月20日、東京・渋谷ユーロライブ)も開催します。この春から芸人人生が大きく動き出した藤並賢一さん(32)ととしぱんちさん(32)ですが、その裏側には先輩からの愛あるダメ出しがありました。
―「ワタナベお笑い№1決定戦2022」で優勝し、生活に変化はありましたか?
藤並:マネージャーさんと僕らのグループラインがあるんですけど、これまでは一応作ってはいたものの、ほとんど動かない状況だったんです。それが春からはほぼ毎日動くようになりまして。動くということは、仕事の連絡が来ているということ。これはね、本当にうれしいことです。
とし:これまでは連絡があるとしても事務所ライブのお手伝いとか、そういう雑事が中心だったので、やっとグループラインがきちんと稼働し始めました(笑)。
―芸歴10年以上での戴冠。何かしら、ネタ作りの方法などを変えられたのですか?
とし:「ザブングル」加藤歩さんや「ハナコ」の岡部大さんにかわいがっていただいているんですけど「ハナコ」さんがまだ「キングオブコント」で優勝する前、毎月新ネタを7本やるライブをされていたんです。
そのライブのお手伝いを毎回させてもらっていて、ライブの打ち上げの席で岡部さんと話をさせてもらっていた時でした。「月に何本くらいネタを作ってるの?」と聞かれたんです。
その当時はコント1本、漫才1本、ショートネタ1本くらいだったので、正直にそう答えたんです。そうすると岡部さんが「ちょっと少ないんじゃないか。もっとバンバン作った方がいいよ。オレらとは1年しか芸歴は変わらないんだから、もっとできるはずだよ」と言ってくださったんです。
そして「ハナコ」さんはそのまま「キングオブコント」で優勝された。その流れをつぶさに見ていて、言葉の説得力もものすごく感じましたし、数を作る重要性も非常に直接的な形で教えていただきました。なので、去年からはとにかく一日一つはネタ案を出す。これは続けてきました。
―「ワタナベお笑い№1決定戦2022」で優勝し、生活に変化はありましたか?
藤並:マネージャーさんと僕らのグループラインがあるんですけど、これまでは一応作ってはいたものの、ほとんど動かない状況だったんです。それが春からはほぼ毎日動くようになりまして。動くということは、仕事の連絡が来ているということ。これはね、本当にうれしいことです。
とし:これまでは連絡があるとしても事務所ライブのお手伝いとか、そういう雑事が中心だったので、やっとグループラインがきちんと稼働し始めました(笑)。
―芸歴10年以上での戴冠。何かしら、ネタ作りの方法などを変えられたのですか?
とし:「ザブングル」加藤歩さんや「ハナコ」の岡部大さんにかわいがっていただいているんですけど「ハナコ」さんがまだ「キングオブコント」で優勝する前、毎月新ネタを7本やるライブをされていたんです。
そのライブのお手伝いを毎回させてもらっていて、ライブの打ち上げの席で岡部さんと話をさせてもらっていた時でした。「月に何本くらいネタを作ってるの?」と聞かれたんです。
その当時はコント1本、漫才1本、ショートネタ1本くらいだったので、正直にそう答えたんです。そうすると岡部さんが「ちょっと少ないんじゃないか。もっとバンバン作った方がいいよ。オレらとは1年しか芸歴は変わらないんだから、もっとできるはずだよ」と言ってくださったんです。
そして「ハナコ」さんはそのまま「キングオブコント」で優勝された。その流れをつぶさに見ていて、言葉の説得力もものすごく感じましたし、数を作る重要性も非常に直接的な形で教えていただきました。なので、去年からはとにかく一日一つはネタ案を出す。これは続けてきました。
©ytv
(左)としぱんち (右)藤並賢一
―そこまで直接的なアドバイスをもらうことは意外とないものですよね。
とし:そうなんですよ。なかなかそこまで言葉にしていただくことはないので、本当にありがたいことだと思っています。
あとね、相方が「梨泰院クラス」のパク・セロイさんと同じ髪形にしてから、これは確実にウケが大きくなりました(笑)。一見して「あ、この人は笑っていい人なんだな」とお客さんが思ってくれるといいますか。
藤並;一昨年の一回目の緊急事態宣言が出た時に、仕事もなくなって、ずっと家にいたんです。その中で韓国ドラマにハマりまして。
ライブ出演もないし、一回ネタ的にやってみようと思ったら、芸人仲間からの反応、そしてライブでの反応が驚くほど良くて。
実はカッコつけなところがありまして、今までこういう特徴的な髪形にしたことはなかったんです。でも、コロナ禍で仕事が止まったことにより「どうせ家にいるんだし」とトライしてみたら思わぬ効果があったというか。
今までと同じボケをしていてもウケが違うんですよね。ポップに見えるのか。今までよりウケるとなると、ボケにいく時に躊躇がなくなるというか、今までよりも一歩が踏み出しやすくなった。すごく感覚的なところでもあるんですけど、いろいろな効能を感じています。髪形一つで、自分がこれだけ変わるんだと。
とし:そうなんですよ。なかなかそこまで言葉にしていただくことはないので、本当にありがたいことだと思っています。
あとね、相方が「梨泰院クラス」のパク・セロイさんと同じ髪形にしてから、これは確実にウケが大きくなりました(笑)。一見して「あ、この人は笑っていい人なんだな」とお客さんが思ってくれるといいますか。
藤並;一昨年の一回目の緊急事態宣言が出た時に、仕事もなくなって、ずっと家にいたんです。その中で韓国ドラマにハマりまして。
ライブ出演もないし、一回ネタ的にやってみようと思ったら、芸人仲間からの反応、そしてライブでの反応が驚くほど良くて。
実はカッコつけなところがありまして、今までこういう特徴的な髪形にしたことはなかったんです。でも、コロナ禍で仕事が止まったことにより「どうせ家にいるんだし」とトライしてみたら思わぬ効果があったというか。
今までと同じボケをしていてもウケが違うんですよね。ポップに見えるのか。今までよりウケるとなると、ボケにいく時に躊躇がなくなるというか、今までよりも一歩が踏み出しやすくなった。すごく感覚的なところでもあるんですけど、いろいろな効能を感じています。髪形一つで、自分がこれだけ変わるんだと。
©ytv
―今の目標は?
とし:今回、初めて単独ライブもさせてもらいますし、何とかそこも含めてネタの力をさらに高めていきたいなと。
3月にワタナベの大会で優勝してから、いろいろな先輩から言っていただいたんですけど、その大会で優勝したからこそ、外の大会、例えば「キングオブコント」とかで結果を出さないとダメだと。
いわば道場内の試合で結果を出して少し注目されたところだからこそ、外のタイトルマッチで結果を出して「やっぱり強いんだ」と思ってもらわないといけない。そこを過ぎてしまうと、注目も薄れてしまう。だからこそ、今が大事だと言われていて。本当にその通りだと思いますし、なんとか頑張らないといけないなと。
とし:それこそ「ハナコ」さんはまさにその形で強さを証明されましたからね。
そういう積み重ねをしていって、ネタ以外でも僕らを求めていただくというか、トークだとかそういう部分でも需要が出てくる存在になれたらなと思っています。
藤並:究極は二人で商店街を散歩しているだけだけど、皆さんが面白がってその番組を見てくださる。そういう二人になれたらなと。
ま、それが成立するのは加山雄三さんとか高田純次さんのレベルだとは分かってるんですけど(笑)、目標は高く、なんとかそこを目指したいと思っています。
とし:今回、初めて単独ライブもさせてもらいますし、何とかそこも含めてネタの力をさらに高めていきたいなと。
3月にワタナベの大会で優勝してから、いろいろな先輩から言っていただいたんですけど、その大会で優勝したからこそ、外の大会、例えば「キングオブコント」とかで結果を出さないとダメだと。
いわば道場内の試合で結果を出して少し注目されたところだからこそ、外のタイトルマッチで結果を出して「やっぱり強いんだ」と思ってもらわないといけない。そこを過ぎてしまうと、注目も薄れてしまう。だからこそ、今が大事だと言われていて。本当にその通りだと思いますし、なんとか頑張らないといけないなと。
とし:それこそ「ハナコ」さんはまさにその形で強さを証明されましたからね。
そういう積み重ねをしていって、ネタ以外でも僕らを求めていただくというか、トークだとかそういう部分でも需要が出てくる存在になれたらなと思っています。
藤並:究極は二人で商店街を散歩しているだけだけど、皆さんが面白がってその番組を見てくださる。そういう二人になれたらなと。
ま、それが成立するのは加山雄三さんとか高田純次さんのレベルだとは分かってるんですけど(笑)、目標は高く、なんとかそこを目指したいと思っています。
©ytv
■チュランペット
1989年12月13日生まれの藤並賢一と、89年7月17日生まれのとしぱんちが2012年にコンビ結成。ともに東京都出身。ワタナベエンターテインメント所属。小学校からの幼馴染みで、二人ともブラスバンド部に所属したことで親交を深め、コンビ名も互いが担当していたチューバとトランペットからとった。ワタナベコメディスクール14期生。初の単独ライブ「ガンダッシュ!」を7月20日に東京・渋谷ユーロライブで開催する。
執筆者プロフィール
中西 正男(なかにし まさお)
1974年生まれ。大阪府枚方市出身。立命館大学卒業後、デイリースポーツ社に入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚などを大阪を拠点に取材。桂米朝師匠に、スポーツ新聞の記者として異例のインタビューを行い、話題に。2012年9月に同社を退社後、株式会社KOZOクリエイターズに所属し、テレビ・ラジオなどにも活動の幅を広げる。現在、朝日放送テレビ「おはよう朝日です」、読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」などにレギュラー出演。また、Yahoo!、朝日新聞、AERA.dotなどで連載中。
1989年12月13日生まれの藤並賢一と、89年7月17日生まれのとしぱんちが2012年にコンビ結成。ともに東京都出身。ワタナベエンターテインメント所属。小学校からの幼馴染みで、二人ともブラスバンド部に所属したことで親交を深め、コンビ名も互いが担当していたチューバとトランペットからとった。ワタナベコメディスクール14期生。初の単独ライブ「ガンダッシュ!」を7月20日に東京・渋谷ユーロライブで開催する。
執筆者プロフィール
中西 正男(なかにし まさお)
1974年生まれ。大阪府枚方市出身。立命館大学卒業後、デイリースポーツ社に入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚などを大阪を拠点に取材。桂米朝師匠に、スポーツ新聞の記者として異例のインタビューを行い、話題に。2012年9月に同社を退社後、株式会社KOZOクリエイターズに所属し、テレビ・ラジオなどにも活動の幅を広げる。現在、朝日放送テレビ「おはよう朝日です」、読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」などにレギュラー出演。また、Yahoo!、朝日新聞、AERA.dotなどで連載中。
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