【東北地方】いずい?マグマグデュー?いじくりこんにゃく?一番難しい日本語、東北弁に挑戦!

2022.04.01

【東北地方】いずい?マグマグデュー?いじくりこんにゃく?一番難しい日本語、東北弁に挑戦!
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日本語の豊かな方言の中でもいちばん難易度が高いのが東北各地の方言ではないだろうか。そこで「みちのく県民語講座」として、東北各地のユニークな方言を紹介しよう。

まず宮城県民がよく使う「いずい」。どういう意味か、説明を聞いてもよくわからない微妙な方言だ。おじさんが言うには「服着るとちょっと曲がるでしょ?あれがいずい」ところが横にいた別のおじさんが「おれはまるっきり違うと思うよ」と反応。意見がまとまらず「残念ながら答えが出ない」という結論。「ちょっとした違和感や不快感」のような意味らしいが、ご当地でも説明できないのを我々が使うのは難しい。
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庄内地方の山形県民は「マグマグデュー」というとても日本語には思えない言葉を使う。「吐きそうで目眩がする、マグマグデュー」とか「胸が苦しくてマグマグデューでなんやの」のように使うそうだ。「マグマグ」は、めまいや吐き気がするという意味の「まくまく」が濁った言葉らしい。「デュー」は「〜と言う」が「という」→「ていう」→「でゅー」と変化したもの。他にも「ズボンが伸びきってゆるゆるデュー」「オッパイ見た時なんかムラムラデュー」など「デュー」の応用範囲は広い。

いわき市の福島県民は「いじくりこんにゃく」という言葉を「ものすごく可愛がる」の意味で使う。子どもをなでなでしながら使うのだが、普通より激しくなでる時に言うようだ。「すごく可愛がっていじくりこんにゃくしてます」などと使う。ある県民が言うには「英語で言えば、ハードスキンシップ」なるほど、わかりやすい。
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県南部の岩手県民は「おしっこがしたい」と訴える時、「おしっこがつまる」と言うそうだ。
ヤングボーイズによると「やべえ〜ションベンつまった」などと日常的に使うそうだ。「つまって、解放する」と言われると、なんとなくわかる。あるこども園で観察していると、幼い子どもたちがそれぞれに「先生おしっこつまった」と言ってくるのが可愛らしい。
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ここでなぜかケンミン刑事・汐留署刑事課長の神宮寺剣が登場し「みちのく県民語検定」を突きつける。クリアできなきゃ逮捕すると怖いことまで言う。

まずは秋田県からの初級編。
「あえだば ばしこいて ひとどご しったげちょす」どういう意味か当ててみよう。
まず前半の「あえだば=あの人は」で、「ばしこいて=嘘を言って」という意味。
後半はわかるかな?
「ひとどご=人のことを」そして「しったげ=めっちゃ」「ちょす=からかう」
全体を訳すと「あの人は嘘を言って、人のことをめっちゃからかう」と言っているのだ。
「ばしこく」が「嘘をつく」の意味であることだけでも覚えておきたいところだ。
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最後に「みちのく県民語検定」の上級編を青森県津軽弁から出題しよう。
「あだつかさこだつかさ とずでもえはんで まんずそんどだはんで すかすかどとろけろ」
さっぱりわからない?ではまず前半だけでも解説してみよう。
「あだつかさこだつかさ=ああだろうとこうだろうと」そして「とずでもえはんで=どっちでもいいから」の意味。言われてみると、なんとなく納得するだろう。「はんで」は「だから」のような意味。
では後半は?
「まんずそんどだはんで=とても汚いから」の意味。「まんず」は「とても」なのだ。
「すかすかど=早く」これは「さっさと」のような意味だろう。そして「とろけろ=片付けろ」
つまり全体では「ああだのこうだのどっちでもいいから、すごく散らかってるからとっとと片付けなさい」母親が息子を叱っている感じだろうか。
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検定に合格した人は、何人いるだろう?神宮寺刑事に逮捕されちゃうから、今からでも覚えてこう!

【文:境 治】
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