群馬県にも軽井沢がある?ただし北軽井沢。群馬県と長野県、隣県でもこんなにちがう!

2021.06.15

群馬県にも軽井沢がある?ただし北軽井沢。群馬県と長野県、隣県でもこんなにちがう!
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隣り合う県は似た者同士のようで対立もしがち。京都府民と大阪府民の府民対決はよく言われるし、富士山のどっちが表かをめぐる静岡県民と長野県民の争いも熾烈だ。

長野県と群馬県も隣県で、山を愛する心や甘い味噌味が好きな点、群馬の上毛かるた、長野の県歌「信濃の国」をそれぞれこよなく愛する郷土教育の徹底ぶりも似ている。

だが県民性にまったく違うところもある。それは、「長野県民は超真面目なのに群馬県民は陽気で超オープン」なことだ。

群馬県高崎市で上州マダム3人組に県民性の違いを聞いてみた。昔日には温泉で芸者さんとして、ちづるの名前で出ていたマダムによると「長野は遊び人じゃない」のだという。せっかく芸者さんとして宴会に来ても「ああ、もう寝るって言うの!」遊ぶ気がほとんどない。「群馬県民は2時間3時間4時間と遊ぶのにね!」と、元ちづるさんは呆れたように言う。
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群馬県と言えば公営ギャンブル王国で、家族ぐるみで競艇やオートレースを楽しむおおらかな県だ。一方、長野県はなんと、公営ギャンブルを持たない県。長野県民にギャンブルについて聞くとゴルフを楽しむおじさまでさえ「あまり賛成しないねえ」と否定的。「うちの社員もパチンコやる人はもうクビ!」と手厳しい。「清く貧しく美しく」と標語のようなことを言う。
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だが群馬のアコーディオンおじさんは「長野は真面目なんだよ。オートレース場でも作ればいきいきするんじゃない?」と笑う。「ギャンブルがなければ死んだも同然だよ」とそこまで言います?
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長野県と群馬県にはもうひとつ、軽井沢問題もある。ズバリ言うと「群馬県には北軽井沢という憧れの軽井沢を名乗る地名がある」のだ!

軽井沢といえば説明するまでもなく、憧れの別荘地。軽井沢の周りには中軽井沢、南軽井沢などの地名があるが、約20kmと遠く離れて「北軽井沢」の地名もある。あれ?離れすぎてて、ここもう群馬県ですけど。軽井沢は長野県のものではないのか?

その北軽井沢に行ってみると、人影もレストランもない素朴な田舎町でしかない。結婚して伊勢崎市からこの町にやって来た女性が「北を小さな声で言って、軽井沢に嫁ぐと言ってました」というのも気持ちはわかる。

軽井沢でゴールデンレトリバーとお散歩中のおじさまに言わせると「北軽井沢は雰囲気も違うし、ちょっと田舎すぎるかな。後からできた軽井沢、“あと軽”だよね」とはっきりおっしゃる。

だが北軽井沢の不動産屋さんによると「実は歴史ある別荘地なんです。軽井沢に匹敵する、いや超えるぐらい」なのだそうだ。しかも値段が安い!「軽井沢では坪単価10〜50万ですが、北軽井沢では5千〜2万ぐらい」そんなに違うの?
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しかもコロナ禍で、ワーケーション用に広がりを求めて北軽井沢に来る人が増えているという。ではどんな物件があるのか。

吹き抜けのリビングには薪ストーブがある38坪のログハウスが、軽井沢なら7000万円もするのが北軽井沢では1100万円!巨大ウッドデッキに和室2部屋、地下室にはワインセラーがありビンテージワインもついている25坪の物件が、軽井沢なら4000万円のところ北軽井沢では500万円!極め付けは、元大型ペンションで大きなリビングダイニングと個室が多数ある13LDKの物件で、軽井沢なら1億2千万するのに北軽井沢では1280万円!信じられない安さ!
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それならなんとかならないでもないぞ!真剣に検討を始める人もいそうだ。本家軽井沢に「あと軽」とか言われちゃうのをよしとするなら、この機に買っちゃうのもありかもね!

【文:境 治】
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