喉頭ガンを克服し、声を取り戻したおっちゃんの歌声に感動

2017.10.04

『かんさい情報ネット ten.』(毎週月〜金曜夕方4:47〜)水曜第2部の人気コーナー「お宝発見!街かど★トレジャー」。9月27日放送は、喉頭ガンという苦難を乗り越えて再び声を取り戻したおっちゃんに勇気付けられる感動の回となった。

増田が足を運んだのは、町工場が密集する大阪市西淀川区のJR東西線・御幣島駅周辺。まず増田が声をかけたのは鉄板焼き店「てっちゃん」のご主人。増田が思わず「ええ声!」とうなるハスキーボイスの持ち主で、「隣の店も見てほしい」と言う。さっそく隣の店を覗かせてもらうと、「ステージハウス チャコ」という小さなバー兼ライブハウスが。おしゃれな内装に増田は思わず「これ、御幣島!?」と驚く。ブルースが好きだというご主人の自慢の空間だが、増田が「歌いすぎて、その声ですか?」と尋ねてみると、「違う。つんくと一緒やねん。喉頭ガン」だという。9年前、59歳の時に喉頭ガンが見つかり、摘出手術したことで一時期声が出なかったという。店に再び立つようになった時に、お客さんから「何をしゃべっているか分からへん」と言われてしまったことも。悩んだ末、毎日1時間、歌って声を出す練習を続けたところ、少しずつ声が出るようになったという。唄うのもしゃべるのも好きだっただけに、「喉頭ガンが見つかった時は、ものすごいショックやった」とご主人。そんなご主人に増田は「逆にブルースに向いている声になってる」と語り、ご主人の歌声を聴かせてほしいとお願いする。「いきなり無理や」というご主人に「待ちます」となんとか頼み込み、歌のセッティングが終わるまで御幣島の街をぶらぶらすることに。

町工場という土地柄か、喫茶店が多い御幣島駅周辺。すると、「喫茶オリーブ」で松茸ごはんと天ぷら盛り合わせ、さらに小鉢、ドリンクが付いて700円という超お得な日替わりランチを発見! さっそくお邪魔して腹ごしらえをするのだが、相席になったおっちゃんがクセモノで…。さらに道端で「トレジャーか?」と声をかけてくれたおっちゃんは、「うちにお宝あるで」と増田を自宅の玄関に招き、大木を見せてくれるのだが、実はその大木が大変なお宝で…? 昭和10年から和菓子・洋菓子の店「明日香 菓舗」のご主人との軽快なやりとりも見逃せない。

再び「ステージハウス チャコ」のご主人の元へ。歌の準備ができたというご主人に、河島英五さんの『酒と泪と男と女』を歌っていただく。増田が思わず「かっこいい! 喉頭癌を克服して、今はご主人の声が武器になっている感じがする」と感激。その言葉を受けて、「僕らと一緒の人がいれば、絶対にがんばってほしい」とおっちゃん。一時は失くし、再び取り戻したおっちゃんの歌声が心にしみてきた。

【文・中野 純子】
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