天気図クイズ!
2020.06.10
©ytv
ヒントはマスの大きさです。
答え合わせをして、今後、天気予報で天気図解説を見た時に理解できるようにしておきましょう。
答えと解説
①低気圧・・・低気圧は周りより気圧の低い場所。時計と反対回りに風が回りながら集まっていて、上昇気流がある。上昇した空気は、上空の気温の低いところで冷やされ、雲が発生する。低気圧の周辺は雨が降る場所と覚えておきましょう。
②温暖前線・・・低気圧は時計と反対回りに風が回っている、ということは、低気圧の右側に現れる温暖前線は、南からの暖かい空気の最前線ということ。温暖前線の近くでは、薄雲が出やすい。
③寒冷前線・・・低気圧の左側にできる寒冷前線は、北からの冷たい空気の最前線ということ。寒冷前線より南にある暖かい空気の所へ、性質の違う冷たい空気がぶつかってくると、上昇気流が生まれます。寒冷前線の近くでは雨雲が発生し、時にかみなり雲まで発達することも。
④梅雨前線・・・停滞前線ともいう。南の暖かい空気と北からの冷たい空気がぶつかりあって、お互いゆずらない場所。前線より南のほうから湿った空気が流れ込むと、雨雲が発達する。日本周辺で6月上旬~7月中旬(約1か月半)に停滞しやすい。
⑤太平洋高気圧・・・小笠原高気圧ともいう。この高気圧が強くなって日本周辺まで張り出してくれば、「梅雨明け」となり夏の始まり。梅雨前線は押し上げられて次第に消えていく。太平洋高気圧は、南の海の暖かい空気をもった高気圧。
⑥オホーツク海高気圧・・・オホーツク海は海水温が冷たいエリア。その場所でできる高気圧は、冷たい空気を日本に運ぶ。高気圧は、時計回りで風が周辺に吹き出している所。低気圧と逆で空の高い所から下降気流がある場所。雲は発生しずらく基本的に晴れる。オホーツク海高気圧は、夏に強くなると、北日本や東日本に冷たい東からの海風となって冷害をもたらす。「やませ」という。
⑦熱帯低気圧・・・熱帯エリアでできる低気圧。暖かい空気のかたまり。台風のたまご。風が強まり、風速17メートル以上になると「台風」になる。
⑧台風・・・暖かく湿った空気が、低気圧と同じように時計と反対回りに風が回りながら集まる。気圧が低いほど周辺を回り集まってくる風が強いということ。等圧線がぐるぐると混んでいるほど気圧が低い。等圧線は、基本的に4hPa(ヘクトパスカル)ごとに線を引く。日本周辺では台風は年間約26個発生し、約11個接近し、約3個上陸する。8月、9月が発生ピーク。
どうでしょうか?
天気図の見方を分かっておくと、自分である程度予想ができるようになります。これから本格的な梅雨シーズン。大雨が予想された際には、早めに備えをするようにしましょう。
蓬莱大介(ほうらい・だいすけ)
気象予報士・防災士。1982年兵庫県明石市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。2011年読売テレビ気象キャスター就任。 現在、読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」「かんさい情報ネット ten.」「ウエークアップ!ぷらす」の3番組にレギュラー出演中。 2020年からはkiss-FM KOBE「FRIDAT NIGHT SPECIAL蓬莱大介RAIN SONGS」でラジオパーソナリティーを務める他、読売新聞(全国版)で連載記事「空を見上げて」の執筆スタート。
著書 「クレヨン天気ずかん」(2016年主婦と生活社)
「空がおしえてくれること」(2019年 幻冬舎)
「蓬莱さんのスケッチ予報Calendar2020」(2020年 読売テレビエンタープライズ)
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