川田裕美 フリー転身からまもなく5年 局アナ時代と変わったこと&変わらないこと
2020.01.14
2015年に読売テレビを退社後、フリーアナウンサーとして活躍する川田裕美さん。現在、各局で多数のレギュラー番組を抱え、主戦場であるバラエティ番組だけでなく、ドラマ出演やコラム連載など、これまでの枠組みを超えた新たな取り組みで人気を集めています。プライベートでは2019年10月に一般男性との結婚を発表。フリー転身からまもなく丸5年を迎えるいま、古巣の読売テレビに感じることは。そして2020年の目標は──。局アナ時代も振り返りつつ、ありのままの思いをお聞きしました。
【聞き手/文:天谷窓大】
──まずはあんこ好きの川田さんに差し入れを… 南アルプス系からくる地下水で仕込んだ、山梨「野中」のあんこです!
川田:わーっ!ありがとうございます!! 甘いものって、ホントにいいですよね〜!
──テンションがあがったところで…いろいろお話を聞かせてください(笑)
川田:よろしくお願いします!
【聞き手/文:天谷窓大】
──まずはあんこ好きの川田さんに差し入れを… 南アルプス系からくる地下水で仕込んだ、山梨「野中」のあんこです!
川田:わーっ!ありがとうございます!! 甘いものって、ホントにいいですよね〜!
──テンションがあがったところで…いろいろお話を聞かせてください(笑)
川田:よろしくお願いします!
■「このあいだもアナウンス部へ遊びに行きました」
──川田さんはフリー転身後も、「秘密のケンミンSHOW」や「ダウンタウンDX」、「遠くへ行きたい」など、読売テレビ制作の番組に多数ゲスト出演されていますよね。
川田:フリーになってからも読売テレビの仕事ができるのは本当にうれしいです! ただ、顔なじみの上司や先輩や後輩がいっぱい現場にいるので、そこは他局に比べて緊張しますね(笑)
『ダウンタウンDX』の現場は、スタジオの観客席に(同僚だった)プロデューサーがいつも座ってるんです。でも、それが毎回嬉しいですね。
──かつての同僚のみなさんとは、いまも仲が良いですか?
川田:東京に出てきて5年経ちますが、いまでも読売テレビの東京支社の方と飲みに行ったりします。(2019年10月に)結婚した際も、かつての同僚たちがお祝いの席を設けてくれて。会社を辞めたから終わり、じゃなくて、関係が今も続いているのが嬉しいですね。
このあいだも新社屋になったばかりの(大阪本社)アナウンス部へ遊びに行って、先輩風を吹かせてきました。もう会社を辞めているのに…(笑)
──いま外から読売テレビを見て、いかがですか?
川田:あらためて読売テレビは「優しい人が多い」と感じます。ご一緒しているタレントさんもよくおっしゃるんですが、「(読売テレビは)出演者をファミリーみたいに迎えてくれる」と。
──ファミリー…!
川田:たとえば『朝生ワイド す・またん!』(月曜〜金曜 5:20〜6:30/関西ローカル)の場合、出演者のことを「す・またん!ファミリー」ってすぐ呼んじゃうんです(笑) 関東で活躍されているタレントさんなどは、ビックリするけど、とてもうれしいみたいで。いま振り返ると、こういうところが読売テレビの良さだなぁと。これからも続けてほしいと思いますね。
──かつての職場としては、どんな思いがありますか?
川田:9年間育ててくれた会社のありがたさですね。これは本当に痛感しています。読売テレビには、アナウンサーとしての基礎を叩き込んでもらいました。それがなかったら、フリーで仕事ができていなかったんじゃないかなと思います。
川田:フリーになってからも読売テレビの仕事ができるのは本当にうれしいです! ただ、顔なじみの上司や先輩や後輩がいっぱい現場にいるので、そこは他局に比べて緊張しますね(笑)
『ダウンタウンDX』の現場は、スタジオの観客席に(同僚だった)プロデューサーがいつも座ってるんです。でも、それが毎回嬉しいですね。
──かつての同僚のみなさんとは、いまも仲が良いですか?
川田:東京に出てきて5年経ちますが、いまでも読売テレビの東京支社の方と飲みに行ったりします。(2019年10月に)結婚した際も、かつての同僚たちがお祝いの席を設けてくれて。会社を辞めたから終わり、じゃなくて、関係が今も続いているのが嬉しいですね。
このあいだも新社屋になったばかりの(大阪本社)アナウンス部へ遊びに行って、先輩風を吹かせてきました。もう会社を辞めているのに…(笑)
──いま外から読売テレビを見て、いかがですか?
川田:あらためて読売テレビは「優しい人が多い」と感じます。ご一緒しているタレントさんもよくおっしゃるんですが、「(読売テレビは)出演者をファミリーみたいに迎えてくれる」と。
──ファミリー…!
川田:たとえば『朝生ワイド す・またん!』(月曜〜金曜 5:20〜6:30/関西ローカル)の場合、出演者のことを「す・またん!ファミリー」ってすぐ呼んじゃうんです(笑) 関東で活躍されているタレントさんなどは、ビックリするけど、とてもうれしいみたいで。いま振り返ると、こういうところが読売テレビの良さだなぁと。これからも続けてほしいと思いますね。
──かつての職場としては、どんな思いがありますか?
川田:9年間育ててくれた会社のありがたさですね。これは本当に痛感しています。読売テレビには、アナウンサーとしての基礎を叩き込んでもらいました。それがなかったら、フリーで仕事ができていなかったんじゃないかなと思います。
■いまも自分は「番組スタッフ」という気持ち
──フリーになって変わったな、と思うところはありますか?
川田:フリーになって最初のころは、自分の話をするということに慣れなかったですね。ゲスト出演にもとまどいがあって。出過ぎないようにしていたら、控えめになりすぎて何もしゃべれずに終わってしまったり…。そういう反省が多かったですね。
──たしかに、局アナウンサーは進行がメインというイメージがあります。
川田:でも、せっかく呼んでいただいているんだから、番組を面白くするために何かしらの役に立たないと、と思うようになって。
自分の話題になったらできるだけしっかり話すとか、他の人がしゃべっているときも気を抜かずフォローするとか…。自分に関係するボールがいつ飛んでくるかわからないから常に備えなければ、というように気持ちの張り方が変わってきましたね。
──番組への取り組み方は、局アナ時代から変わりましたか?
川田:局アナ時代は、番組をどういう風に作っていくか、というスタッフとしての気持ちが強かったですね。いまも同じ気持ちでやっているんですが、ゲストで呼んでもらったときは、自分の主張したいことを全部話すようにするなど、切り替えるようにしています。
会社に勤めているかどうかと言うよりかは、番組のテイストだったり、自分がどんな立場で番組に呼ばれているかでスタンスを変えるようになりました。
川田:フリーになって最初のころは、自分の話をするということに慣れなかったですね。ゲスト出演にもとまどいがあって。出過ぎないようにしていたら、控えめになりすぎて何もしゃべれずに終わってしまったり…。そういう反省が多かったですね。
──たしかに、局アナウンサーは進行がメインというイメージがあります。
川田:でも、せっかく呼んでいただいているんだから、番組を面白くするために何かしらの役に立たないと、と思うようになって。
自分の話題になったらできるだけしっかり話すとか、他の人がしゃべっているときも気を抜かずフォローするとか…。自分に関係するボールがいつ飛んでくるかわからないから常に備えなければ、というように気持ちの張り方が変わってきましたね。
──番組への取り組み方は、局アナ時代から変わりましたか?
川田:局アナ時代は、番組をどういう風に作っていくか、というスタッフとしての気持ちが強かったですね。いまも同じ気持ちでやっているんですが、ゲストで呼んでもらったときは、自分の主張したいことを全部話すようにするなど、切り替えるようにしています。
会社に勤めているかどうかと言うよりかは、番組のテイストだったり、自分がどんな立場で番組に呼ばれているかでスタンスを変えるようになりました。
©ytv
■ドラマ現場で学んだ「オンとオフの切りかえ」
──2019年はドラマ『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)にも出演されたりと、女優としてもご活躍の年でしたね。
川田:(ドラマ出演は)自分でも晴天の霹靂というか、まさか日曜劇場のお仕事をいただけるなんて思ってもみなかったので。「棒読みの演技になったらどうしよう」とか、いろいろ心配して現場に行ったんですけど、肝心のセリフは一言だけで(笑)心配しなくてよかったですね。
──(笑)周りの反響はいかがでしたか?
川田:周りは喜んでくれましたね。「あの川田が日曜劇場に出てる!」と、いろんな方に声をかけていただきました。
──ドラマの撮影に臨まれて、いかがでしたか?
川田:読売テレビ時代にも『名探偵コナン』の実写版ドラマなどにゲスト出演しましたが、経験としては数回しかないので、結局今回も振る舞い方がわからないままだったなぁと…。最初から最後まで、どういう状況だったのかちょっと思い出せないぐらい、緊張感と違和感の連続でした。
──撮影現場で印象に残っているエピソードがあれば、教えて下さい。
川田:(主演の)大泉 洋さんと撮影の空き時間がよく一緒になっていたんですが、大泉さん、やっぱりさすがでしたね。空き時間もキャストのみなさんは楽屋に戻らずずっと一緒にいて、大泉さんのモノマネを見ながらみんなでワイワイとしていて。 大泉さんがすべての空気を作っている感じでした。
──素敵なお話ですね…!
川田:主役の大泉さんでもこんな風に現場を楽しまれているんだなと。オンとオフの切り替えをしっかりして、しかるべきタイミングでスイッチをパッと入れれば、ずっとガチガチ緊張していなくてもいいんだな、と感じました。これはもう、一生忘れない体験ですね。
──今後も女優業に挑戦していきたいですか?
川田:(出演の)お話をいただいたらもちろんやりたいですが、あくまで私の軸はアナウンサーだと思っているので。自分の軸をしっかり持ったうえでいろんなことに挑戦する、枝葉に分かれて挑戦するというスタンスで今後もずっとやっていきたいなと思います。
川田:(ドラマ出演は)自分でも晴天の霹靂というか、まさか日曜劇場のお仕事をいただけるなんて思ってもみなかったので。「棒読みの演技になったらどうしよう」とか、いろいろ心配して現場に行ったんですけど、肝心のセリフは一言だけで(笑)心配しなくてよかったですね。
──(笑)周りの反響はいかがでしたか?
川田:周りは喜んでくれましたね。「あの川田が日曜劇場に出てる!」と、いろんな方に声をかけていただきました。
──ドラマの撮影に臨まれて、いかがでしたか?
川田:読売テレビ時代にも『名探偵コナン』の実写版ドラマなどにゲスト出演しましたが、経験としては数回しかないので、結局今回も振る舞い方がわからないままだったなぁと…。最初から最後まで、どういう状況だったのかちょっと思い出せないぐらい、緊張感と違和感の連続でした。
──撮影現場で印象に残っているエピソードがあれば、教えて下さい。
川田:(主演の)大泉 洋さんと撮影の空き時間がよく一緒になっていたんですが、大泉さん、やっぱりさすがでしたね。空き時間もキャストのみなさんは楽屋に戻らずずっと一緒にいて、大泉さんのモノマネを見ながらみんなでワイワイとしていて。 大泉さんがすべての空気を作っている感じでした。
──素敵なお話ですね…!
川田:主役の大泉さんでもこんな風に現場を楽しまれているんだなと。オンとオフの切り替えをしっかりして、しかるべきタイミングでスイッチをパッと入れれば、ずっとガチガチ緊張していなくてもいいんだな、と感じました。これはもう、一生忘れない体験ですね。
──今後も女優業に挑戦していきたいですか?
川田:(出演の)お話をいただいたらもちろんやりたいですが、あくまで私の軸はアナウンサーだと思っているので。自分の軸をしっかり持ったうえでいろんなことに挑戦する、枝葉に分かれて挑戦するというスタンスで今後もずっとやっていきたいなと思います。
■自分の「好きなこと」が仕事に結びついてきた
──最近はWEBサイト『ウォーカープラス』であんこ愛をテーマにした連載をされるなど、ご自分の好きなことをお仕事にも活かされていますよね。
川田:連載の取材では製餡所や和菓子作りの現場にお邪魔させてもらったり、自分の好きなことがお仕事になりました。もう純粋に楽しくて。 いつかは自分が「良い」と思うあんこや和菓子のプロデュースにも挑戦してみたいですね。
──2020年、川田さんはどんな年にしていきたいですか?
川田:最近、山登りも趣味でよく行くんですが、こちら(アウトドア番組)でも出演オファーをいただいて。2019年には『にっぽん百名山』(NHK BSプレミアム)で初めて山小屋泊を経験しました。しかも、番組を見た人から「(自分も山に)行ってみたい」と言ってもらえたんです。
あんこにしても、私が番組で紹介することで食べたくなったとか、実際に買いに行ったという話を聞くと本当にうれしくて。
いまいただいているお仕事は引続きがんばりつつ、2020年は私の好きなものを発信していけたらと思います。
さまざまに活動の幅を広げながらも、「あくまでアナウンサー」と自らの軸がブレない川田さん。自らの発信する情報によって、周りに新たな「好き」が生まれていくことに喜びを見出すその姿勢、関わる人々とのつながりを大切にするその人柄こそが、魅力のヒントなのかもしれません。2020年、川田さんはどんな「好き」を見つけ、見せてくれるのか──。今年も引続き、目が離せません!
川田:連載の取材では製餡所や和菓子作りの現場にお邪魔させてもらったり、自分の好きなことがお仕事になりました。もう純粋に楽しくて。 いつかは自分が「良い」と思うあんこや和菓子のプロデュースにも挑戦してみたいですね。
──2020年、川田さんはどんな年にしていきたいですか?
川田:最近、山登りも趣味でよく行くんですが、こちら(アウトドア番組)でも出演オファーをいただいて。2019年には『にっぽん百名山』(NHK BSプレミアム)で初めて山小屋泊を経験しました。しかも、番組を見た人から「(自分も山に)行ってみたい」と言ってもらえたんです。
あんこにしても、私が番組で紹介することで食べたくなったとか、実際に買いに行ったという話を聞くと本当にうれしくて。
いまいただいているお仕事は引続きがんばりつつ、2020年は私の好きなものを発信していけたらと思います。
さまざまに活動の幅を広げながらも、「あくまでアナウンサー」と自らの軸がブレない川田さん。自らの発信する情報によって、周りに新たな「好き」が生まれていくことに喜びを見出すその姿勢、関わる人々とのつながりを大切にするその人柄こそが、魅力のヒントなのかもしれません。2020年、川田さんはどんな「好き」を見つけ、見せてくれるのか──。今年も引続き、目が離せません!
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