【熊本・島根・長野・北海道・秋田】ヒトデ?アメフラシ?ヌタウナギ?その土地では普通に食べる、衝撃のごちそう!
2023.03.31
多県民から見ると、どうしてそんなものを?と引いてしまう食材が、日本の各地では当たり前のように食文化として根づいている例はたくさんある。ここではそんな「衝撃のごちそう」をまとめて紹介してみよう。
まずは熊本県・上天草市周辺に住む人々。ここの皆さんはなんと、ヒトデをとって食べるのだ!海岸に行ってみると、彼らがガゼと呼ぶヒトデをとっていた。素早くは動かない生き物なので、磯で見つければ難なくとれる。あっという間に大量だ。スタッフが少し形の違うヒトデを見つけて「いました」と差し出すと「そぎゃんど食べれば納骨堂行き」と怖いことを教えてくれる。イトマキヒトデという種類で毒性があり食べると危険なのだ。みなさんがガゼと呼ぶのは日本中の海岸にいるマヒトデという種で食べられるもの。
まずは熊本県・上天草市周辺に住む人々。ここの皆さんはなんと、ヒトデをとって食べるのだ!海岸に行ってみると、彼らがガゼと呼ぶヒトデをとっていた。素早くは動かない生き物なので、磯で見つければ難なくとれる。あっという間に大量だ。スタッフが少し形の違うヒトデを見つけて「いました」と差し出すと「そぎゃんど食べれば納骨堂行き」と怖いことを教えてくれる。イトマキヒトデという種類で毒性があり食べると危険なのだ。みなさんがガゼと呼ぶのは日本中の海岸にいるマヒトデという種で食べられるもの。
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お宅にお邪魔すると、たくさんのヒトデを大きな鍋に敷き詰め、塩を加えた水で茹で始めた。10分ほど茹でるとザルに取り出し、そのままお皿に入れて出すのだ。えー?それだけ?
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どう食べるのか。一本ずつ足をかじるのか?ところがお父さん、ヒトデをひっくり返して足の隙間をチュウチュウ吸い始めるではないか!何を食べるのか聞くと「卵です。卵以外に食べるところはありません。」そうだったのか。ヒトデの体は卵でぎっしりなのだ。どんな味なのか。「近いのはウニやわ。」とお父さん。お母さんは「食感はカニの卵に近いです。」と言う。ウニの味と、カニの食感、と言われると急に高級そうに思えてくるから不思議だ。
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次は島根県隠岐島町。海に行くと「ベコとりしてます」という女性が。つかみ取ったのはアメフラシ!浅い海に住む軟体動物だから食べてもおかしくはないだろうが何しろ見た目が不気味。触れると紫の汁を出すしとてもじゃないが食欲には結びつかない。
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持って帰って調理を観察。アメフラシを鍋に茹でると不気味に泡を出しながらキューッと縮む。これを薄くスライスし、山椒の葉、味噌、酢、砂糖を混ぜて和えれば、ベコの酢みそ和えが完成。お年寄りから子どもたちまで全世代がおいしそうに食べるではないか。「歯ごたえがなんとも言えんね。」とお父さん。同じ軟体動物のタコや貝も食べるのだから当たり前かもしれないが、何しろあの生前の姿を思い出すと、ねえ。
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今度は長野県軽井沢町。ここでは赤飯に小豆ではなく巨大な花豆が入っているという。ヒトデやアメフラシに比べると穏やかなメニューに思えるが、その出来上がりを見るとやっぱり引いてしまう。赤い米の中に小豆も入っているのが赤飯だが、これはなんだ?豆が巨大すぎて赤飯なのかなんなのかわからない食べ物になっている。
軽井沢町民に「おめでたい感じがないのでは?」と聞くと「そんなことない!」と一斉反論。「小豆のお赤飯を食べたことないので。」と、常識はこっちだと主張する。花豆は軽井沢周辺の名産品。「親代々」食べていると、ご先祖の写真を指差しながら言うので、軽井沢の赤飯はずっと花豆なのだろう。
軽井沢町民に「おめでたい感じがないのでは?」と聞くと「そんなことない!」と一斉反論。「小豆のお赤飯を食べたことないので。」と、常識はこっちだと主張する。花豆は軽井沢周辺の名産品。「親代々」食べていると、ご先祖の写真を指差しながら言うので、軽井沢の赤飯はずっと花豆なのだろう。
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今度は北海道足寄町、ここでは2m超の巨大なフキを食べるという。普通のフキは60cm程度、煮物にして食べるとおいしい。2mも伸びたフキはどう食べると言うのか。ところが足寄町のラワン地区の現生種、ラワンぶきは本当に2mを超える人間より背の高いフキなのだ。たくさん生えている畑に行くと、圧倒される。
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でもこれ、どうやって料理するの?
車に強引に乗せて帰ってきたお母さん、巨大なフキをなんとか台所に運び、葉を切り落として茎を小さく切り茹で始めた。それをきんぴらに、煮物に、天ぷらに炊き込みご飯にと、フキづくしの献立に。フキはメインなのかサブなのか。お父さんが「スーパーサブだべ」とうまいことを言った。
最後は秋田県男鹿市。ここの人々は、クロヌタウナギという深海魚をなぜかアナゴと呼んで食べるという。クロヌタウナギとはウナギともアナゴとも違うヌタウナギの一種で、魚とは別の生き物にしか見えない不気味なルックス。これを食べるなんてイメージできない。
男鹿市のお宅にお邪魔すると、お母さんがスーパーの袋から取り出したのは冷凍棒アナゴ(クロヌタウナギ)とラベルされた数本の棒。一本ずつ剥がして魚焼きグリルに乗せてそのまま焼き始めた。焼き上がるとこんがり脂も乗っていて普通にうまそう。ただ断面から白いものがニュルニュル出てる!これは軟骨だそうだ。
車に強引に乗せて帰ってきたお母さん、巨大なフキをなんとか台所に運び、葉を切り落として茎を小さく切り茹で始めた。それをきんぴらに、煮物に、天ぷらに炊き込みご飯にと、フキづくしの献立に。フキはメインなのかサブなのか。お父さんが「スーパーサブだべ」とうまいことを言った。
最後は秋田県男鹿市。ここの人々は、クロヌタウナギという深海魚をなぜかアナゴと呼んで食べるという。クロヌタウナギとはウナギともアナゴとも違うヌタウナギの一種で、魚とは別の生き物にしか見えない不気味なルックス。これを食べるなんてイメージできない。
男鹿市のお宅にお邪魔すると、お母さんがスーパーの袋から取り出したのは冷凍棒アナゴ(クロヌタウナギ)とラベルされた数本の棒。一本ずつ剥がして魚焼きグリルに乗せてそのまま焼き始めた。焼き上がるとこんがり脂も乗っていて普通にうまそう。ただ断面から白いものがニュルニュル出てる!これは軟骨だそうだ。
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一口サイズに切って大根おろしを添えて食卓に出す。みなさんなんてことない顔で不気味なヌタウナギを食べていて、その様子はおいしそうだ。「外側がパリッとしていて中が柔らかい。脂っぽさを大根おろしが消してさっぱり食べられる。」と言われると食べたくなる。お母さんは「アナゴと言われるとこれだと思ってるから、寿司屋でアナゴと出てくるのはウナギなんだなあと思っていた。」そうだ。
いやいや、日本にはバラエティ豊かなごちそうがあるんだなあ…。
【文:境治】
いやいや、日本にはバラエティ豊かなごちそうがあるんだなあ…。
【文:境治】
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