「遠くへ行きたい」放送50周年 初出演は46年前…竹下景子さんに聞く魅力
2020.10.09
1970年10月4日にスタートし、今年放送50周年を迎えた旅番組「遠くへ行きたい」(読売テレビ・日本テレビ系)。46年前に初出演して以来、これまで番組に18回出演し、日本各地を旅してきた女優の竹下景子さんが、10月11日放送の「50周年スペシャル! 懐かしきニッポン再発見! 後編」に出演する。竹下さんに番組への思いを聞いた。
©ytv
--収録おつかれさまでした。今回は、2500回を超える「遠くへ行きたい」の貴重な映像を鑑賞するという内容で、春風亭昇太さん、鈴木ちなみさんとともに、番組史上初となる“3人旅”でしたね。収録はいかがでしたか?
竹下:今回の企画は、初めてのスタイルだったので、座談がとても新鮮でした。約2500本の中からの選りすぐりのシーンということで、思っていた以上の奥行きもありましたし、顔ぶれの豊かさもありました。ますます「遠くへ行きたい」が好きになりましたね。「なんて懐の深い番組なんだろう!」と思って。それは旅人のキャラクターによる部分もあると思いますし、それを作ろうという作り手の意識も、陰に日向にそれを反映しているものでもある。これだけ愛されてきた番組ってないのかもしれないなって思いました。
--番組に初出演されたのは、46年前とお聞きしました。印象に残っていることはありますか?
竹下:20歳の頃に初めて出させていただいて。15年ぐらい前まで(番組では)ずっと3泊4日のロケだったんです。今は基本2泊3日のロケなので、3日間フルに使うんですけど、(当時は)すごく濃密な時間が流れていた気がします。1カット、1カットの映像を作り込んでいたというか……やたら歩いているんですよ(笑)。オンエアの時間帯も、最初は日曜日午後10時半と伺って。朝のさわやかな番組というよりは、大人のゆっくりした時間に見るのにふさわしいというような番組づくりだったように思います。時間帯によっても、当然変わりますよね。番組の個性も、雰囲気も。
--番組が始まって半年ほどは永六輔さんが一人で旅をされていたそうですね。その後、伊丹十三さんらが出演するようになったとか。
竹下:永(六輔)さんは、独特の切り取り方があって。風景にしても、人にしても、観察眼が豊かで、独特の世界をお持ちですよね。私たちを旅へ誘ってくれる。伊丹(十三)さんは、良い意味でのこだわりがあって、すごく芸術的。監督をされる以前のを見ても、ああ本当に作るのがお好きなんだろうなという感じがしましたよね。私が最初に出していただいた頃も、ややそういう番組のムードというものが残っていたのかなと思います。
竹下:今回の企画は、初めてのスタイルだったので、座談がとても新鮮でした。約2500本の中からの選りすぐりのシーンということで、思っていた以上の奥行きもありましたし、顔ぶれの豊かさもありました。ますます「遠くへ行きたい」が好きになりましたね。「なんて懐の深い番組なんだろう!」と思って。それは旅人のキャラクターによる部分もあると思いますし、それを作ろうという作り手の意識も、陰に日向にそれを反映しているものでもある。これだけ愛されてきた番組ってないのかもしれないなって思いました。
--番組に初出演されたのは、46年前とお聞きしました。印象に残っていることはありますか?
竹下:20歳の頃に初めて出させていただいて。15年ぐらい前まで(番組では)ずっと3泊4日のロケだったんです。今は基本2泊3日のロケなので、3日間フルに使うんですけど、(当時は)すごく濃密な時間が流れていた気がします。1カット、1カットの映像を作り込んでいたというか……やたら歩いているんですよ(笑)。オンエアの時間帯も、最初は日曜日午後10時半と伺って。朝のさわやかな番組というよりは、大人のゆっくりした時間に見るのにふさわしいというような番組づくりだったように思います。時間帯によっても、当然変わりますよね。番組の個性も、雰囲気も。
--番組が始まって半年ほどは永六輔さんが一人で旅をされていたそうですね。その後、伊丹十三さんらが出演するようになったとか。
竹下:永(六輔)さんは、独特の切り取り方があって。風景にしても、人にしても、観察眼が豊かで、独特の世界をお持ちですよね。私たちを旅へ誘ってくれる。伊丹(十三)さんは、良い意味でのこだわりがあって、すごく芸術的。監督をされる以前のを見ても、ああ本当に作るのがお好きなんだろうなという感じがしましたよね。私が最初に出していただいた頃も、ややそういう番組のムードというものが残っていたのかなと思います。
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--旅人として番組に参加されるときに、心がけていることはありますか?
竹下:なるべく女優っていう肩書きは忘れるようにしています。つい忘れちゃうんですけどね(笑)。
--素に近いような感覚でしょうか?
竹下:はい、自然そうなりますね。電車に乗ったり、乗り物に乗っていれば、自然に気持ちが解放されていきますね。
--これまでの旅先の中で、特に印象に残っている場所はどちらですか?
竹下:いくつもあるんですけれど、思いがけなく印象深かったのは、奈良の曽爾村に行ったとき。最終的に「めだか街道」にも行ったんです。私、めだかが大好きなので、そこでたくさんのめだかを見たのが楽しかったです。また、近畿地方で一番最後に咲く桜が、ちょうど満開だったんですね。その桜がとても見事で。それをドローンで上の方から撮った映像を見たときに、「ああ、なんて日本の桜はきれいなんだろう」と思いました。思いがけない出会いって旅の醍醐味の一つですよね。
竹下:なるべく女優っていう肩書きは忘れるようにしています。つい忘れちゃうんですけどね(笑)。
--素に近いような感覚でしょうか?
竹下:はい、自然そうなりますね。電車に乗ったり、乗り物に乗っていれば、自然に気持ちが解放されていきますね。
--これまでの旅先の中で、特に印象に残っている場所はどちらですか?
竹下:いくつもあるんですけれど、思いがけなく印象深かったのは、奈良の曽爾村に行ったとき。最終的に「めだか街道」にも行ったんです。私、めだかが大好きなので、そこでたくさんのめだかを見たのが楽しかったです。また、近畿地方で一番最後に咲く桜が、ちょうど満開だったんですね。その桜がとても見事で。それをドローンで上の方から撮った映像を見たときに、「ああ、なんて日本の桜はきれいなんだろう」と思いました。思いがけない出会いって旅の醍醐味の一つですよね。
--竹下さんが考える、「遠くへ行きたい」の一番の魅力は?
竹下:いわゆる観光地、有名なところを紹介する番組じゃないところから始まっているかどうかはわかりませんけれども、そこはとても好きです。風光明媚なところを訪ねるだけが旅じゃない。日本は北から南まで縦に長い。その土地、その土地の季節があるし、そこでしかできない生活や暮らしもある。そういうものをつぶさに見ていったら、本当にたくさんの旅ができるわけですよね。同じ場所でも季節が違えば、まったく違う出会いをすることになるわけですよね。
--改めて、旅人として何度も出演してきた「遠くへ行きたい」が50周年を迎えたことについての思いを教えてください。
竹下:日本の四季折々を間違いなく切り取ってきているし、そういう意味では、日本の歴史も垣間見ることができると思います。それと同時に、最初はフィルムだったのが、VTR(テープ)、デジタルになりました。テレビの創世記からずっと歩みを止めないで来て、今ここにある貴重な番組だと思います。また、番組をご存知ない方でも、(ロケ先では)本当にあたたかく迎え入れてくださるんですよね。番組としてのひとつのイメージというか、クオリティーがあるから、あたたかく迎え入れてくださっているのかなと思っています。
--最後に視聴者の方へメッセージをお願いします。
竹下:これからも「遠くへ行きたい」はきっと続いていくので、旅先で関わってくださった皆様、それからご覧くださった皆様にお礼を申し上げるとともに、これからもどうぞご覧ください。
【取材・文/堀部 友里】
竹下:いわゆる観光地、有名なところを紹介する番組じゃないところから始まっているかどうかはわかりませんけれども、そこはとても好きです。風光明媚なところを訪ねるだけが旅じゃない。日本は北から南まで縦に長い。その土地、その土地の季節があるし、そこでしかできない生活や暮らしもある。そういうものをつぶさに見ていったら、本当にたくさんの旅ができるわけですよね。同じ場所でも季節が違えば、まったく違う出会いをすることになるわけですよね。
--改めて、旅人として何度も出演してきた「遠くへ行きたい」が50周年を迎えたことについての思いを教えてください。
竹下:日本の四季折々を間違いなく切り取ってきているし、そういう意味では、日本の歴史も垣間見ることができると思います。それと同時に、最初はフィルムだったのが、VTR(テープ)、デジタルになりました。テレビの創世記からずっと歩みを止めないで来て、今ここにある貴重な番組だと思います。また、番組をご存知ない方でも、(ロケ先では)本当にあたたかく迎え入れてくださるんですよね。番組としてのひとつのイメージというか、クオリティーがあるから、あたたかく迎え入れてくださっているのかなと思っています。
--最後に視聴者の方へメッセージをお願いします。
竹下:これからも「遠くへ行きたい」はきっと続いていくので、旅先で関わってくださった皆様、それからご覧くださった皆様にお礼を申し上げるとともに、これからもどうぞご覧ください。
【取材・文/堀部 友里】
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