なかやまきんに君主演『筋トレサラリーマン中山筋太郎』第2弾!企画プロデューサーが語る、新しいドラマの形&きんに君のストイックさ

2024.03.28

なかやまきんに君主演『筋トレサラリーマン中山筋太郎』第2弾!企画プロデューサーが語る、新しいドラマの形&きんに君のストイックさ
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なかやまきんに君が主演する3月28日放送のドラマ『筋トレサラリーマン中山筋太郎』の第2弾(23時59分~読売テレビ・日本テレビ系)。大反響を呼んだ昨年9月の第1弾から半年。この春、あの男が帰ってくる。これまでにない画期的なドラマのカタチを見せた『中山筋太郎』だが、なぜこのようなドラマが誕生したのか? このドラマを企画した金井南燮(なんしょう)プロデューサーを直撃してみた。

【構成/鈴木しげき】

きんに君の不思議な面白さと真面目さを満載にしたいと企画!

――第1弾の反響が大変よかったと聞きました。どんな声が届きましたか?

いろんな番組を担当してきましたが、もう9割5分がよかったという声でした。こんなことは初めてで、SNSもそうですし、視聴者センターに届いた電話、ホームページに寄せられたコメント、どれも「ぜひとも続編を!」という声をいっぱいいただきました。ありがとうございます。それを受けて本当に今回第2弾につながったという感じです。

――なかやまきんに君が主演しているというのは大きな要素でしょうね。

やっぱりそこは大きいと思います。筋トレ好きな方が観てくれましたし、筋トレはやってないけど、きんに君が観たいという人もたくさんいて幅広い視聴者さんに面白がっていただきました。
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――第1弾はいろんな面白さが詰め込まれたドラマでした。ドラマのようでバラエティー的だったり、ドキュメンタリーの要素もあったりして。なぜこのような企画を発想したんですか?

もともと僕はバラエティー畑の人間なんです。今もそうなんですけど。この第1弾を考えたときは、普通にバラエティー部の企画募集があって、そこで通った企画なんですね。ただ、その時の募集要項が「配信で回ったり、話題性が生み出せる」という要素を大事にしていて、ちょっといつもとは違う毛色の企画を出そうと思って、それでこのドラマを考えたんです。

――なぜ、バラエティー募集にドラマを?

最初は、きんに君で何か考えたいというところからスタートしています。そのちょっと前にNHK福岡のストレートニュースで、きんに君が1日警察署長をして普通に「パワー!!」とやったら、それを受けたスタジオのアナウンサーがこらえきれず笑ってしまうハプニングがあったんです。その出来事がめっちゃバズッたんですけど、その面白さが頭の中にずっとあって…これって結局何が面白いのかと考えていったら「ワケのわからない場所にきんに君がいる」という事がシンプルに面白いんだろうなと思ったんです。なぜ、そこにきんに君がいるの!? みたいな。

だから最初からドラマに絞っていたわけではなく、きんに君を主役にしたフェイクドキュメンタリーや旅番組のテイストとかも考えていました。いろいろ考えていく中で、ドラマの主役にしたら考えてることを一番表現できるんじゃないか! と思ってドラマにたどりついた感じですね。

――それで、筋トレをするサラリーマンが誕生すると。

そこはもうドラマにするって決めた時点ですぐに決まりましたね。テーマは筋トレで名前は中山筋太郎だなっていう(笑)。

――きんに君の魅力はどんなところだと?

なんかやっぱり……わからないんですよ。何が面白いのかっていうのはどこまでいっても(笑)。でもやっぱり面白くて笑ってしまう。そこは何か説明できないというか。今回それなりに長い期間の撮影をさせていただいて思うのは、めちゃくちゃ真面目で、めちゃくちゃ真剣にやってくださる。とにかくサボらないんですよ。それを何十年とやってきた結果が今のきんに君の活躍につながってるんだなと思います。「やる」と決めた事は信じて全力でやる。そこに尽きるかなと。きんに君の魅力は。

――では、人柄としての魅力をドラマでも出していこうと?

そうですね、中山筋太郎は、ほぼきんに君のキャラクターをそのままイメージでしてるので、きんに君の魅力自体が伝わればと思って脚本も作っていきました。
企画を担当した金井南燮(なんしょう)プロデューサー
――筋トレブーム健康ブームってずっとありますが、それも意識して?

筋トレブームや健康志向の流れはもちろん踏まえてこのドラマが受けるだろうと狙って企画しています。あと、きんに君が主演だからということで筋トレがメインのドラマになっていますが、以前、他の番組を担当していた時にマッチョタレントの方と打ち合わせをすると、その人たちのプライベートがめちゃくちゃヤバいんですよ(笑)。そういう面白さも盛り込んでいきたいと思っていました。

――マッチョの人たちのヤバさとは?

生活の中で常に筋トレ・プロテイン摂取・食事制限など難題が次々と降りかかってくくるんですよ。そして二者択一に迫られたときに結局、筋肉の選択肢を取るという(笑)そこは普通に面白いですよね。

――確かにそういった要素がテンコ盛りなドラマですね。

脚本作りにはボディビルを本気でやっている構成作家にも入ってもらっていて、彼には鍛えている者ならではの目線でのあるある・面白いと思うことを。監督や僕は特に鍛えていないので、やっていない者ならではの目線で面白いと思うことを。それを両者、組み合わせながら作っていった感じですね。

まわりにはスタミナ差し入れを、自分にはストイックさを!

――第1弾で「オールアウト」というワードが出てきますね。トレーニングで筋肉を限界まで追い込み、運動を継続できなくなった状態のことですが、ある種、十分にやりきった状態とも言えるかもしれません。世の中にはアールアウトしてみたいと思ってる人が多いのでしょうか?

どうなんでしょう?ただ、このドラマでも自然と撮影が終わったときはオールアップじゃなくてオールアウトってみんな言ってました(笑)。編集が上がったタイミングでも「オールアウトしましたね」と普通に使ってましたし(笑)。やりきった=オールアウトみたいな感じで。

このドラマの裏テーマとして、仕事や人間関係で面倒くさいことや上手く行かないことはたくさんあるけれど、何か1つめちゃくちゃのめり込めるものがあったら「人生、何とかやっていけるんじゃない?」というのがあります。それは筋トレじゃなくても、それぞれ好きなものに置き換えてもらえればいいんですけど、その感じが伝わればいいかなと。
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――現場の雰囲気を教えてください。主役としてのきんに君はどんな感じですか?

第1弾のときは本格的な芝居をするのはほぼ初めてということで不安もあったかと思うんですけど、第2弾のときは自分の中で掴んでるところがあったようで、余裕すら感じましたね。他の役者さんと喋ってコミュニケーションを取ったり、芝居の中でも「ここはこういうことを言ってもいいんじゃないですか」みたいなアイディアを現場でくれたり。座長感は確実に増してました。

――やはり、ストイックなんですか?

本当にドラマに出てる筋太郎と同じで、ちょっとした隙間でもプロテインを補給してますね。あるとき、きんに君が現場に豪華な焼肉弁当を差し入れてくださったことがあったんです。それ、自分が食べるには栄養摂取の観点からよくないと考えてたみたいで、ご自身だけはヘルシーなものを食べてましたね。撮影中もとにかく体に対する意識はスゴかったです。

――現場に差し入れするって、ものすごく主役って感じがしますね(笑)!

ですよね。あ、もちろん我々スタッフは何も催促してませんよ(笑)。もしかしたら、ご本人は検索したのかもしれません。「主演 ドラマ TODO」で。そしたら「差し入れ」と出てきて、これだ! と思ったのかもしれません(笑)。

――最後に第2弾の見どころをお願いします。

大きなテーマとして今回は「マッチョと承認欲求」を取り上げています。誰のために鍛えているのか? 何のために鍛えているのか? 今回も筋太郎が大いに悩みます。鍛えている人にとってはストレートなテーマとして、また鍛えてない人にとっても、打ち込んでるものが誰のために? 何のため? と置き換えられる普遍的なテーマだと思いますので多くの方に観てほしいです。

と、言いましたが、いろんな形で豪華な肉体派キャストも出てくる、ただただ楽しい作品です。予備知識なく楽しめるので何も考えず是非ご覧ください(笑)。
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【金井南燮 プロフィール】
2006年、読売テレビ放送入社。これまで『鳥人間コンテスト』『ytv漫才新人賞』『ダウンタウンDX』『秘密のケンミンSHOW極』『にけつッ!!』等を担当。 ドラマ『筋トレサラリーマン中山筋太郎』では企画・プロデュースを担当している。


筋トレサラリーマン中山筋太郎
放送日時:3月28日(木)よる11:59~放送
(読売テレビ・日本テレビ系)

春。それは期待と不安が織り交ざる、新たな出会いの季節―。
トレーニーの新入社員、マッスルコンで始まる淡い恋。
何のために鍛えるのか?誰のために鍛えるのか?
その筋肉は誰に認められたいのか?
マッチョと承認欲求。
筋太郎の悩める日々がまた始まった―。

【主演・なかやまきんに君】ドラマ「筋トレサラリ―マン中山筋太郎」予告動画【3月28日(木)放送】

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