かんたん!!2月の天気図の見方!

2021.02.10

かんたん!!2月の天気図の見方!
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1か月予報では2月は全国的に平年よりも気温は高めの予想​です。
ただし、この時期「三寒四温」、暖かくなったり寒くなったり一進一退で季節は前に進みます。
南の太平洋には暖かい空気があり、北の日本海や大陸には冷たい空気があります。
どっちから風が吹くかで気温は大きく変化します。
そこで、この時期の天気図の見方を解説します。


まず基本的な所から。高気圧におおわれると晴れ。低気圧や前線の近くでは雲が発生し、雨が降ります。

晴れて暖かくなるパターン

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高気圧が日本の近くにあり、晴れて日差しのもと暖かくなります。南の暖かい空気も運びます。
この天気図の時は、晴れてポカポカ陽気です。
西の方に低気圧がありますが、離れていますので、まだ天気は崩れません。ただ、天気は西から東へ変化します(つまり画面の左から右へ)。次の日には低気圧が近づいて、西日本では雨が降り出すでしょう。
この低気圧が日本海へ進むのか、太平洋を進むのかで気温は大きく変わります。

くもりや雨、でも気温が高めになるパターン

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低気圧が日本海に進むと、全国的にくもりや雨になりますが気温は高めになるパターンです。
なぜかというと、低気圧に向かって南から暖かい風が吹くからです。気圧の低い所に周りから空気が集まるため、南風が吹きます。低気圧が発達すると、風が強く「春一番」となるため、日本海低気圧は油断ができません。
上空の寒気が大陸から引っ張られてきますが、この時はまだ低気圧の北側までで、日本列島に寒気は入ってきません。

冷たい真冬の雨、または雪になるパターン

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低気圧が太平洋側を進むと、冷たい真冬の雨、または雪になるパターンです。
まず、低気圧が離れて通れば雨は降らずに済みますが、本州の沿岸を通ると、雨雲がかかります。しかも、北から、東から、冷たい空気が低気圧に向かって吹くために、気温が下がってしまい、冷たい雨になるわけです。上空の寒気が強まるタイミングと重なると、雨ではなく雪が降ることもあります。意外かもしれませんが、2月の太平洋側は12月、1月よりも雪の降るリスクが高いです。
南岸低気圧も発達すれば、大阪、名古屋、東京で雪が積もるほど降ることがありますので、要注意です。

北風が吹いて寒くなるパターン

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低気圧が日本の東へ進むと、雨雲が去って安心・・・というわけでもないんです。
北風が吹いて寒くなります。日本海側では雪が降ります。
西に高気圧、東に低気圧、いわゆる「西高東低」冬型の気圧配置、寒の戻りになるというわけです。
等圧線に沿って、北から上空の寒気が流れ込みます。等圧線の間隔が狭いほど風が強まります。


というわけで、2月の天気図パターン4つ紹介しました。
低気圧の進む位置によって、風向きが変わり気温が大きく変化します。
2月は季節の変わり目で、寒暖差が大きくなりますので、天気予報をこまめにチェックし、服装でうまく調節しましょう。
今月は気温が平年より高めとはいえ、まだまだ冬服が活躍しそうです。
プロフィール
蓬莱大介(ほうらい・だいすけ)
気象予報士・防災士。1982年兵庫県明石市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。2011年読売テレビ気象キャスター就任。 現在、読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」「かんさい情報ネット ten.」「ウエークアップ!ぷらす」の3番組にレギュラー出演中。読売新聞(全国版)で連載記事「空を見上げて」を執筆。
著書 「クレヨン天気ずかん」(2016年主婦と生活社)
「空がおしえてくれること」(2019年 幻冬舎)
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