「奈良のシカ」が可愛すぎる!カメラ大好き岩原大起アナが撮り続けている鹿の魅力とは【写真あり】
2022.04.07
奈良のシカを5年以上、撮り続けているアナウンサーがいる。カメラが趣味という、読売テレビの岩原大起アナだ(2017年入社)。カメラ好きとして様々な被写体にレンズを向けているが、中でも「奈良のシカ」への愛は深い。一体どこに魅せられたのか?
鹿は春からオスに角が生え始め、夏に向けて凛々しく伸びていく。また、メスは5月頃から出産シーズンを迎えるという。
今回、奈良公園に定期的に通っている岩原アナに鹿との接し方も聞いてみた。彼が撮ったベスト写真を紹介しながら、天然記念物「奈良のシカ」の魅力にふれてみたい。
【企画 : 藤生朋子 / 取材・文 : 鈴木しげき】
鹿は春からオスに角が生え始め、夏に向けて凛々しく伸びていく。また、メスは5月頃から出産シーズンを迎えるという。
今回、奈良公園に定期的に通っている岩原アナに鹿との接し方も聞いてみた。彼が撮ったベスト写真を紹介しながら、天然記念物「奈良のシカ」の魅力にふれてみたい。
【企画 : 藤生朋子 / 取材・文 : 鈴木しげき】
何気なく撮った1枚から「かわいい!」と魅せられた
――奈良のシカに魅せられたきっかけは?
岩原 : 大学生の時にカメラが好きで、あちこちに旅行しては写真を撮っていたんです。たまたま奈良県に行ったことがあって、鹿がいるのはもちろん知っていましたけど、「こんなにいるんだ」と驚きながら東大寺を歩いていたことがありました。その時、ふと私に近づいてくる鹿がいたんです。一応、写真を撮っておこうかなくらいの気持ちでシャッターを切ったんですが、そのたまたま撮った写真がものすごくかわいいんです。瞳がキラキラしていて、「あれ? 鹿ってこんなにかわいいのか!」とハマるきっかけになりました。それがコレです。
撮影:岩原大起アナ
瞳がキュートだなと思いますよね!? ホントに何気なく撮ったんですよ。構図やアングルなど何も考えないで。
――確かにキュート!
岩原 : 当時、東京の大学に通っていたのですが、インターンシップで読売テレビに行ってた時も奈良に立ち寄っては鹿に会いに行っていました。本格的に鹿を撮り始めたのは就職で大阪に来てからですけど、関西で就職活動を行っていたので、そのたびにちょくちょく通っていたんです。ですから、読売テレビの内定をもらった時は「ラッキー! すぐ奈良に行けるやん!」と思いましたね。
――奈良のシカの魅力とは?
岩原 : 奈良のシカは動物園で飼われている鹿と違って、自然公園の中で人と共存しています。それが奈良の街で長い歴史を刻んできました。そういった街の雰囲気も魅力かなと思います。
公園では四季折々の景色を見せてくれます。桜、新緑、夏の盛り、紅葉……そういった風景とともに鹿が生きている。のびのびと地域に根付いている、そんなシカ文化が好きですね。
――ところでカメラの趣味はいつから?
岩原 : 大学1年の時からです。高知県の実家に父親が一眼レフを持っていて、十代の頃はそれをたまに触るくらいでしたが、東京の大学に進学して写真を撮るアルバイトを始めたんです。東京スカイツリーの観光客の方たちに依頼されて写真を撮るという。そこで本格的に一眼レフを触るようになりました。
光の調整をしたり、ピントを合わせたり、カメラって楽しい! と思うようになって、自分でも買ってみました。一人旅に行く時は、美しい景色や出会った人たちを撮って楽しんでいたんですが、最近はもっぱら鹿ですね。
決定的瞬間をひたすら待って撮った【ベスト3写真館】
――では、岩原アナが自ら選んだベスト3を見せてください。第3位から!
岩原 : まずは桜の季節のコレです。
撮影:岩原大起アナ
鹿の写真すべてに共通して言えることなのですが、相手は動物ですから待つ時間が多くて、そこは苦労します。例えば、この写真は桜の前に立ってくれたらいいなぁと思っているんですけど、なかなかそうはいきません。鹿って普段は地面の芝を食べていて、たまに上を向いたとしても、またすぐに下を向いたり。全然思うように顔をあげてくれないんです。
これは、やっと来た!って瞬間を狙ったものです。こちらは低い姿勢で数十分は構えていて、腰が痛くなりました(笑)。
――続いて、第2位は?
岩原 : この秋の1枚です。
撮影:岩原大起アナ
紅葉が落ちて、地面のどんぐりなど食べているところです。秋になると、春から夏にかけて生まれた子鹿たちが春日大社一帯の春日野に出てくるんですね。それまでは鹿苑(ろくえん)と呼ばれる施設の中で保護されているんですよ。ですから、秋はバンビ(小鹿)の時期なんです。かわいいですよね。
――そして、第1位は?
岩原 : こちら、夕日の中で芝を食べている鹿の群れです。
撮影:岩原大起アナ
奈良公園には通い詰めているので、今日はあの場所でこんな写真を撮りたいなぁとイメージしながら行くんですけど、実際その場所に行っても鹿が一頭もいない時もあるんですよ。この写真を撮った日がまさにそうでした。
予想していた場所にいなくて残念だなぁと肩を落として、飛火野(とびひの)という広い場所ならいるかも……と向かったら、そこに集団でいたんです。「ここにいたのか」と駆け寄ると、ちょうど夕暮れで、逆光の中、影がいい味になる! これはチャンス! と思ってシャッターを切りました。「こんなにいっぱいおるのはひさしぶりやぞ!」と実は興奮して撮っています(笑)。
――素晴らしい1枚ですね。岩原アナが撮った鹿の写真は番組で使われたこともあるとか?
岩原 : 私が担当する番組『かんさい情報ネットten.』の前に、関西エリアのお天気コーナーがあるのですが、そこで、その日の朝に撮ってきたばかりの写真を紹介させていただいたことはあります。
――なんてフットワークが軽い。最後に、奈良公園で鹿とふれあいたいと思っている方たちに何かアドバイスがあれば。
岩原 : 観光で鹿せんべいをあげてみたいと思ってる人は多いと思うのですが、ちょっと注意してほしいことがあります。奈良のシカは人に慣れているとはいえ野生ですから、人が鹿せんべいを持った瞬間から、シカたちがすごい勢いで食いついてくることがあります。
――(この場に同席のスタッフが思わず共感)あれはヤバイ! わたしも経験あるから。だからこんなに可愛く撮れてるのがびっくり!
岩原 : 私から鹿せんべいをあげる時のちょっとしたアドバイスがあります。まず、鹿せんべいを買う時には、中が見えない袋を用意して、その袋を開けた状態で、店のおじちゃんおばちゃんに遠くから目配せをして「ぼく、買いますからね」と伝えます。すると向こうは「はいはい」とわかってくれますから、お金をちょうどぶん用意してください。お釣りはもらってる間にシカが食いついてきますから。お釣りが出ないように払っておじちゃんおばちゃんが鹿せんべいを袋にサッと入れてくれたら、次の瞬間、周りを確認してその場からダーッと走り去ってください。で、鹿のあまりいないところに行くと。
――(笑)。
岩原 : そこでせんべいを出して鹿たちにあげてください。これなら鹿の“標的”にならずに済みます。特にお子さん連れの親御さんなどは鹿の少ないところまで行って、そこからあげるようにしてくださいね。
©ytv
【岩原大起 プロフィール】
読売テレビのアナウンサー。2017年入社。高知県出身。
担当番組は『かんさい情報ネットten.』『あさパラS』など。
2020年の第41回NNSアナウンス大賞で最優秀新人賞に選出。
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