またもや勃発、竹田恒泰vs蓬莱大介の大激論!地球温暖化は人間が原因なのか違うのか?
2021.11.04
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秋といえば読書、というわけで10月31日放送の「そこまで言って委員会NP」では番組の“推薦図書”をネタに熱く議論した。二冊目に取り上げられたのは気象予報士・蓬莱大介氏の著書「空がおしえてくれること」。論客たちが蓬莱氏本人に天気について次々に質問した。
丸田佳奈氏の「気象が原因の体調不良が増えている」や門田隆将氏の「集中豪雨でも年間降水量が減らないのはなぜ?」など穏やかな質問が続いた後で、真打登場とばかりに絡んできたのが竹田恒泰氏。彼はこの番組で過去に何度も蓬莱氏に議論を挑んできた。地球温暖化の原因が人間の活動によるものではないかとする蓬莱氏に、それは証明されたと言えるのかと詰め寄る竹田氏。そのたたみかけるような論に、いつも蓬莱氏が気圧されて論破されちゃった?という空気になってしまう。
異常気象と温暖化の関係について蓬莱氏は「悪条件がいくつか重なって異常気象が発生する。その悪条件は昔から重なることはたまにはあるが、毎年毎年悪条件が重なってくると、これは何か仕掛けがあるんじゃないかと気になる。もしかしたら人間が出した温室効果ガスの増加が、気温を上げて大雨を降らせるんじゃないかと言われている。」とずいぶん慎重な言い方。須田慎一郎氏が「今日は意外と弱気だねえ。竹田さんの前だと。」と煽りを入れる。
竹田氏はこの機を逃さず「今日はだいぶ謙虚だと思いますよ。」とジャブを繰り出す。
さらに「だいたい温暖化は人間が原因だと言ってる人は自分の都合の悪いことは言わない。でも蓬莱さんは本の中でもいくつか要素があると理性的なことを言っていた。」と、あえて攻撃せずに逆に優位に立った言い方。
だがここで前にも出たIPCC第6次報告書の話を持ち出す。「温暖化は人間の活動が原因か、昔から議論があった。IPCCの第6次報告書は人間が原因であることに疑う余地はないと、100%になった。私が蓬莱さんに聞きたいのは、疑う余地がないと彼らが結論を出したその理由をご存知かどうか。」
蓬莱氏は「IPCCの第6次報告書は、66ヶ国200人以上の気象学者が集まって、1万4000件以上の論文を査読してまとめられたもの。これに対するいろんな人の意見を7万8000件ぐらいやりとりしてる。1件1件に答えた上での報告書。」と冷静に説明。
ここで竹田氏は攻勢に出る。「IPCCが出したから正しいというのは、科学的な見解ではない。IPCCは非常に政治的団体。温暖化の研究には研究費がつく。寒冷化を研究するといっても研究費はつかない。温暖化が起きてると言う学者たちは要するにIPCCの下請け業者みたいなもの。報告書だけを信じて、だって学者たちが議論したからだと言うのは科学的じゃない!」
蓬莱氏は「コンピューターシミュレーションで計算させると今の気温の上がり方にはならない。人間が温室効果ガスを増やした分を加味してコンピュータに計算させると今のような気温の上がり方になっていく。」と落ち着いて説明。
そこに古舘伊知郎氏が「今回、ノーベル賞を真鍋先生が取ったのは大きくないか。」と助け舟を出す。
蓬莱氏は胸を張り「大きいです。真鍋先生はもう50年以上前にそのコンピューターシミュレーションを行なった。今ほどコンピュータが発達しない時代で竹田さんみたいないちゃもんをつける人が当時はゴロゴロいた。」と言うと古舘氏が「いまは竹田さんとトランプぐらいじゃないですかね。」とさらに加勢する。
竹田氏が「シミュレーションに入れた結果って言いますけども・・・」と反撃を試みるも、
須田氏が「すいません、原田監督が飽きてきちゃった。」と、この回のゲスト、映画監督の原田眞人が議論に引いていることを指摘。今回ばかりは竹田氏の攻撃も冴えずに終わった。
さて読書の秋。みなさんも読みたかった本を、秋の夜長に読み耽ってみてはどうだろう。ハマりすぎて、やたらと激論をしかけないように、ご注意を。
【文:境 治】
丸田佳奈氏の「気象が原因の体調不良が増えている」や門田隆将氏の「集中豪雨でも年間降水量が減らないのはなぜ?」など穏やかな質問が続いた後で、真打登場とばかりに絡んできたのが竹田恒泰氏。彼はこの番組で過去に何度も蓬莱氏に議論を挑んできた。地球温暖化の原因が人間の活動によるものではないかとする蓬莱氏に、それは証明されたと言えるのかと詰め寄る竹田氏。そのたたみかけるような論に、いつも蓬莱氏が気圧されて論破されちゃった?という空気になってしまう。
異常気象と温暖化の関係について蓬莱氏は「悪条件がいくつか重なって異常気象が発生する。その悪条件は昔から重なることはたまにはあるが、毎年毎年悪条件が重なってくると、これは何か仕掛けがあるんじゃないかと気になる。もしかしたら人間が出した温室効果ガスの増加が、気温を上げて大雨を降らせるんじゃないかと言われている。」とずいぶん慎重な言い方。須田慎一郎氏が「今日は意外と弱気だねえ。竹田さんの前だと。」と煽りを入れる。
竹田氏はこの機を逃さず「今日はだいぶ謙虚だと思いますよ。」とジャブを繰り出す。
さらに「だいたい温暖化は人間が原因だと言ってる人は自分の都合の悪いことは言わない。でも蓬莱さんは本の中でもいくつか要素があると理性的なことを言っていた。」と、あえて攻撃せずに逆に優位に立った言い方。
だがここで前にも出たIPCC第6次報告書の話を持ち出す。「温暖化は人間の活動が原因か、昔から議論があった。IPCCの第6次報告書は人間が原因であることに疑う余地はないと、100%になった。私が蓬莱さんに聞きたいのは、疑う余地がないと彼らが結論を出したその理由をご存知かどうか。」
蓬莱氏は「IPCCの第6次報告書は、66ヶ国200人以上の気象学者が集まって、1万4000件以上の論文を査読してまとめられたもの。これに対するいろんな人の意見を7万8000件ぐらいやりとりしてる。1件1件に答えた上での報告書。」と冷静に説明。
ここで竹田氏は攻勢に出る。「IPCCが出したから正しいというのは、科学的な見解ではない。IPCCは非常に政治的団体。温暖化の研究には研究費がつく。寒冷化を研究するといっても研究費はつかない。温暖化が起きてると言う学者たちは要するにIPCCの下請け業者みたいなもの。報告書だけを信じて、だって学者たちが議論したからだと言うのは科学的じゃない!」
蓬莱氏は「コンピューターシミュレーションで計算させると今の気温の上がり方にはならない。人間が温室効果ガスを増やした分を加味してコンピュータに計算させると今のような気温の上がり方になっていく。」と落ち着いて説明。
そこに古舘伊知郎氏が「今回、ノーベル賞を真鍋先生が取ったのは大きくないか。」と助け舟を出す。
蓬莱氏は胸を張り「大きいです。真鍋先生はもう50年以上前にそのコンピューターシミュレーションを行なった。今ほどコンピュータが発達しない時代で竹田さんみたいないちゃもんをつける人が当時はゴロゴロいた。」と言うと古舘氏が「いまは竹田さんとトランプぐらいじゃないですかね。」とさらに加勢する。
竹田氏が「シミュレーションに入れた結果って言いますけども・・・」と反撃を試みるも、
須田氏が「すいません、原田監督が飽きてきちゃった。」と、この回のゲスト、映画監督の原田眞人が議論に引いていることを指摘。今回ばかりは竹田氏の攻撃も冴えずに終わった。
さて読書の秋。みなさんも読みたかった本を、秋の夜長に読み耽ってみてはどうだろう。ハマりすぎて、やたらと激論をしかけないように、ご注意を。
【文:境 治】
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