「結婚はコスパが悪い」そんな若者たちに、結婚したいと思ってもらうには?
2022.04.06
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成人年齢が18歳に引き下げられたこの4月、若者たちは何をどう考えているのか気になる。4月3日放送の「そこまで言って委員会NP」では若者たちにいくつかのテーマで議論してもらい、それを受けて大人の側である論客たちに答えを示してもらった。
盛り上がったのが結婚について。若者たちは自分たちがなぜ結婚しないのかと聞かれて「まだ遊びたい」「将来が考えられない」など様々な答えを示したが、「コスパが悪い」との回答があり、もっとも今の若い世代の結婚観を象徴していた。
そんな若者たちに「結婚したい」と思ってもらうには?番組からの問いかけに論客たちが回答した。
若者たちの議論に参加していた中村秀香アナは自身が結婚していることを背景に「大人がもっと幸せをアピールするべき」と回答。「結婚にマイナスのイメージを持つ若者が本当に多い。大人がマイナスアピールばかりするから。」
これに田嶋陽子氏が「結婚はマイナスだから。」とバッサリ。「結婚すると子育ても家事も全部女にかぶせてしまう。それが嫌で結婚しない女性がいっぱいいる。男は自分のことが自分でできないてない。自立できてないなら結婚するな。」
これに中村アナは「こういう感じで現実を突きつけてくる。でも結婚は浮かれた状態じゃないとできない。面倒くさいことも多いし、ある程度浮かれた状態じゃないと踏み込めない。」と返す。
古舘伊知郎氏がつっこむ。「幸せですか幸せですかと言ったら昔の宗教団体になる。無理して言ってアピールになるだろうか。」
中村アナが「幸せな方々はいないのか。」と聞くと、笠井信輔氏は「素敵な部分と大変な部分が両立している。幸せな面だけ言って結婚させたら、みんな離婚しちゃうのではないか。」と答えた。
田嶋氏がまた発言。「人生に結婚3回と考えれば一つのプロセスとして離婚もいい。でもなぜわざわざ面倒な結婚をするか。子どもが欲しいのが大きい。女の人がもっと自由に子どもを産めるようにするべきだ。」
竹田恒泰氏が持論を持ち出す。「子供が欲しい夫婦が踏み込めない理由はどの世論調査でも筆頭に上がるのがお金。だから“結婚して100万”と回答した。さらに子どもが産まれたら1000万あげると、お金という一番の問題が解消する。」
丸田佳奈氏は自身の経験を話す。「実は女性は収入が高いほど結婚しない。コスパの悪さを年配者が解消しなくてはならない。結婚したからあれをするな、子供がいるんだからこれをするな、そんなことを親世代から言われては、余計に結婚したくなくなる。適度に自由を認めた結婚観をこれから作っていかないと今の若者に響かない。」
竹中平蔵氏は制度の問題を挙げる。
「一緒に暮らすことは感動を共有できること。それが本当の意味での幸せで、特に子供がいれば強くなる。だが今の結婚の法制度は、お互いの制約協定みたいなもの。コスパが悪い。あまりにも制約が強すぎる。」
黒木アナが最後にと語り出す。「私には夢がある。この人と一生一緒にいたいと思う人と結婚し、一緒にいろんな経験をして一緒にお墓に入る。そしてあの世でもう一度会えたら今までありがとうと言ってあの世で乾杯したい。」
これに対し竹中平蔵氏が「素晴らしいが、イプセンという戯曲家の名言がある。結婚式のスピーチで使って怒られたが、“結婚生活、この荒波を乗り切る航海術はまだ発見されていない”」
黒木アナは「結婚式で?サイテー!」と呆れて言った。
いずれにせよ若者たちが結婚を肯定的に捉えない社会には未来がない。どうしたら「コスパが悪い」との印象を変えていけるか、むしろ年長者が考えるべきなのかもしれない。
【文:境 治】
盛り上がったのが結婚について。若者たちは自分たちがなぜ結婚しないのかと聞かれて「まだ遊びたい」「将来が考えられない」など様々な答えを示したが、「コスパが悪い」との回答があり、もっとも今の若い世代の結婚観を象徴していた。
そんな若者たちに「結婚したい」と思ってもらうには?番組からの問いかけに論客たちが回答した。
若者たちの議論に参加していた中村秀香アナは自身が結婚していることを背景に「大人がもっと幸せをアピールするべき」と回答。「結婚にマイナスのイメージを持つ若者が本当に多い。大人がマイナスアピールばかりするから。」
これに田嶋陽子氏が「結婚はマイナスだから。」とバッサリ。「結婚すると子育ても家事も全部女にかぶせてしまう。それが嫌で結婚しない女性がいっぱいいる。男は自分のことが自分でできないてない。自立できてないなら結婚するな。」
これに中村アナは「こういう感じで現実を突きつけてくる。でも結婚は浮かれた状態じゃないとできない。面倒くさいことも多いし、ある程度浮かれた状態じゃないと踏み込めない。」と返す。
古舘伊知郎氏がつっこむ。「幸せですか幸せですかと言ったら昔の宗教団体になる。無理して言ってアピールになるだろうか。」
中村アナが「幸せな方々はいないのか。」と聞くと、笠井信輔氏は「素敵な部分と大変な部分が両立している。幸せな面だけ言って結婚させたら、みんな離婚しちゃうのではないか。」と答えた。
田嶋氏がまた発言。「人生に結婚3回と考えれば一つのプロセスとして離婚もいい。でもなぜわざわざ面倒な結婚をするか。子どもが欲しいのが大きい。女の人がもっと自由に子どもを産めるようにするべきだ。」
竹田恒泰氏が持論を持ち出す。「子供が欲しい夫婦が踏み込めない理由はどの世論調査でも筆頭に上がるのがお金。だから“結婚して100万”と回答した。さらに子どもが産まれたら1000万あげると、お金という一番の問題が解消する。」
丸田佳奈氏は自身の経験を話す。「実は女性は収入が高いほど結婚しない。コスパの悪さを年配者が解消しなくてはならない。結婚したからあれをするな、子供がいるんだからこれをするな、そんなことを親世代から言われては、余計に結婚したくなくなる。適度に自由を認めた結婚観をこれから作っていかないと今の若者に響かない。」
竹中平蔵氏は制度の問題を挙げる。
「一緒に暮らすことは感動を共有できること。それが本当の意味での幸せで、特に子供がいれば強くなる。だが今の結婚の法制度は、お互いの制約協定みたいなもの。コスパが悪い。あまりにも制約が強すぎる。」
黒木アナが最後にと語り出す。「私には夢がある。この人と一生一緒にいたいと思う人と結婚し、一緒にいろんな経験をして一緒にお墓に入る。そしてあの世でもう一度会えたら今までありがとうと言ってあの世で乾杯したい。」
これに対し竹中平蔵氏が「素晴らしいが、イプセンという戯曲家の名言がある。結婚式のスピーチで使って怒られたが、“結婚生活、この荒波を乗り切る航海術はまだ発見されていない”」
黒木アナは「結婚式で?サイテー!」と呆れて言った。
いずれにせよ若者たちが結婚を肯定的に捉えない社会には未来がない。どうしたら「コスパが悪い」との印象を変えていけるか、むしろ年長者が考えるべきなのかもしれない。
【文:境 治】
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